横光利一の「春は馬車に乗って」「花園の思想」「蛾はどこにでもいる」を青空文庫で再読しました。これらは横光利一が妻を結核で亡くした経験をもとに描かれたようです。単に夫婦の愛だけを書いているのではなくて、その底にある情念をなぞっているように思えます。凄い作品です。寒気すら覚えるほど。