中島敦の『李陵・山月記』を再読。というか三読か四読してますが、何度読んでも沁みる。文章に打たれ・人物造形に打たれ・物語に打たれる。33歳での逝去はあまりに惜しい。この若さで少数精鋭の傑作揃いなのはもちろんすごいけれど、老いて後の傑作や、普通の駄作・凡作でさえ読んでみたかった……。
中島敦『李陵』は凄まじい小説でした。艱難辛苦の絶えない捕虜となるか。国家に殉じて一英雄となるのか。刑罰を科されようとも作品を書き続けるか。李陵、蘇武、司馬遷の生き方はこの三者を体現していると思います。1943年『文學界』初出の本作、戦時下の人生の岐路に立つ著者の覚悟が窺えます。
中島敦の『李陵』の書写(アナログ)、終わったー! 年内に終わらせたいとは思っていたので、ラストスパート頑張った!! 来年も書写によるトレーニングは続けていきたいところ いい企画案が思いつきやすくなるので(笑)