北楠清名

マンガ・書籍の紹介サイト『僕の殿堂』(https://bokunoden.com/)の管理人です。 「死語現禁」などを書こうと思います。画像は長くプレイしたコーエー様の「のぶニャがの野望」の五徳ニャン(極)です。『ブギウギ専務』好きです☺️

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  • 死語現禁

    消えて行く言葉達の供養塔です。

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    小話などの創作物です。

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    自己紹介的文章です。僕のことが知りたい方向けですが、あんまり面白くはありません。

最近の記事

【死語現禁】306.腕時計カレンダー(アルミ)

(日:腕時計+英:calendar)腕時計につけるアルミ製月暦。<用法> 営業中の取引先から、「24日は何曜日でしたっけ」と聞かれ、直樹は腕時計カレンダーで確認して曜日を伝えた。<解説・思い出> 腕時計のベルト部分に折り曲げて装着する、月単位のカレンダーのことです。銀色のアルミ製で、月単位で交換する物でした。 時計屋さんや保険外交員の方が、1年分をノベルティーで配布していた記憶があります。 昭和時代の男の腕時計は金属製のベルトが多く、腕時計カレンダーをつけても違和感があり

    • 【死語現禁】305.紅顔

      (日:こうがん)女性の麗しい容貌。また、年若い頃の血色のつやつやした顔。(広辞苑第七版)<用法> 学生の頃は「紅顔の美少年」と呼ばれた奈津彦も、三十年の歳月を経て、今では同僚から「禿げおやじ」と陰口を叩かれるようになった。<解説・思い出> 例文の「紅顔の美少年」という表現でしか見聞したことのない言葉です。 広辞苑の例文は「万葉集」ですので、大変古い言葉です。しかも女性に使っていたようです。現在では男にしか使わないのではないでしょうか。 漢字源によると「紅」には、「べに色の

      • 【死語現禁】304.インクリボン(ワープロ)

        (英:ink+ribbon) (和製語ink ribbon)タイプライターやプリンターに用いる、インクを吸着あるいは塗布したテープ。(広辞苑第七版)ここでは個人用ワープロで使われていた印刷用カセットのこと。<用法> 「俺のワープロはシャープの書院だから、君の富士通OASISのインクリボンとは互換性が無いよ」<解説・思い出> 現在、ワードプロセッサ(ワープロ)といえばMicrosoft Wordなどのソフトのことを指しますが、かつてはワープロというハードが販売されていました。

        • 【死語現禁】303.おさかん

          (日:御盛ん)「さかん」を丁寧に言う語。特に性欲旺盛なさまを揶揄して言う。(広辞苑第七版)<用法> あの夫婦は新婚だからおさかんだろうな。 カツマタはおさかんだから、いろんなとこに女がいるらしい。<解説・思い出> 熱い恋人達や、浮気者によく使われた言葉です。 僕が若い頃までは、年上の人が言ったりしていました。 マスコミなどでも使われていた記憶があります。 なんとなく語感が古めかしい上に、他人の性生活を表現するのはタブーだという世風になり、滅多に見聞することのない言葉になり

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          【死語現禁】302.旅烏

          (日:たびがらす)①定住する所なく旅から旅へ渡り歩く人。②他の地から移って来たよそ者をいやしめていう語。(広辞苑第七版)<用法> 「俺は旅烏だから、同じ場所に住んで同じ仕事に就いてると、体中が『他に行きたい』ってうずくんだよ」 初めての寄り合いで健太郎が発言すると、副会長が会長に「旅烏のくせに、生意気言ってますな」と耳打ちした。<解説・思い出> 僕が若い頃までは実際に使う人がいたような記憶があります。 また、テレビや文章でも見聞したような記憶があります。 ただ、当時から江戸

          【死語現禁】302.旅烏

          【死語現禁】301.ドブ板営業

          (日:ドブ+板+営業) 担当エリア内を一軒一軒訪問する営業方法。<用法> 「営業部長は若い頃、新会社を知ってもらうために日曜以外朝から晩までドブ板営業をしていたらしい」<解説・思い出> 昔の営業活動はとにかく対面すること重要で、担当エリアをつぶさに巡ることが大切とされていました。例えば自動車の営業職員も、個人宅や法人をつぶさに訪問したりしていました。 徒歩で訪問するので靴のかかとが減り、靴を何足潰したのかを自慢したりしていました。 インターネットの情報によると、元々は「溝

          【死語現禁】301.ドブ板営業

          【死語現禁】300.内ゲバ

          (日:内(うち)+独:Gewalt)(ゲバは「ゲバルト」の略)組織の内部での暴力を伴う対立・抗争(広辞苑第七版)<用法> 「毎日吞んで帰ったら、家内の内ゲバにあって子供を連れて出って行かれたよ」 「あのセクトは内ゲバが激しくて、脱退者が多いらしい」<解説・思い出> 今から半世紀ほど前の日本では、学生運動が盛んで様々な組織が反体制運動を繰り広げていました。 組織同士や内部で抗争することもあり、その折に使われた言葉です。 特に組織内部の抗争は、表に出ないだけに凄惨な事も多く、「

          【死語現禁】300.内ゲバ

          【死語現禁】299.夫唱婦随・夫倡婦随

          (日:ふしょうふずい)[関伊子(三極)]夫が言い出し、妻がこれに従うこと。(広辞苑第七版)<用法> マサアキは言い出したらすぐに行動しないと気が済まず、妻のカナコは振り回されて苦労が絶えなかった。しかしマサアキは、他人には「夫唱婦随でうまく行っているんですわ」などと吹聴していた。<解説・思い出> 夫婦仲が良いといった意味で使われていました。 夫が言い出し、妻が支えてついて行く。それで夫婦がうまく行っている、といったイメージの言葉です。 この言葉の奥には、 「夫が言い出すこ

          【死語現禁】299.夫唱婦随・夫倡婦随

          【死語現禁】298.三種の神器(家電)

          (日:さんしゅのじんぎ) 三つの家電製品、電気冷蔵庫・電気洗濯機・テレビ(白黒)のこと。昭和三〇年代にもっとも需要の高まった家電製品だったため、歴代天皇が継承する三つの宝物(八咫鏡(やたのかがみ)・天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)・八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま))にたとえた。電気冷蔵庫が登場するまでは、氷で冷やす冷蔵庫が使われ、また、洗濯は盥(たらい)で行っていた。(続・日本語知識辞典)<用法> 満子は、三種の神器の家電のうち電気洗濯機だけはどうしても欲しかった。八人家族

          【死語現禁】298.三種の神器(家電)

          【死語現禁】297.根暗

          (日:ねくら)(「根が暗い」を略した俗語)本性が陰気であること。また、その人。(広辞苑第七版)<用法> テルノブは寡黙なので、同級生から根暗と言われて寄り付かれなかった。 マユミは、自分はネクラだからダメなんだと悩んでいた。<解説・思い出> 「296.根明」と対の言葉で、僕が高校生の頃から青年期頃まで、非常によく使われた言葉です。 僕の高校の頃は「根暗」と判断されると、いじめの対象予備軍でした。 「お前は暗い」 などと言われると、「クズ人間」のレッテルを貼られるような感じで

          【死語現禁】297.根暗

          【死語現禁】296.根明

          (日:ねあか) (「根が明るい」を略した俗語)本性が陽気であること。また、その人。(広辞苑第七版)<用法> 拓朗は、ネアカと呼ばれるために外では常に笑顔で前向きでいた。だが、本当は小心者なので、演技で疲れ果てていた。<解説・思い出> 僕の高校生ぐらいから青年期頃まで、非常によく使われた言葉です。 人を根明と根暗の二つに分け、根明は「明るく前向きで素晴らしい人」というイメージで使われました。マスコミを始め世の中全体が、根明を推奨していた雰囲気がありました。 僕も「根明でいい

          【死語現禁】296.根明

          【死語現禁】295.だいじん(飲み会・宴会)

          (日:大尽・大臣)ここでは、遊里で、多くの金を使う客。豪遊する人。(広辞苑第七版)<用法> 光男は同じ部署の七人を飲み会に連れて行った。宴たけなわになって、代金は全て光男が払うと皆に告げると、一人が 「よ! お大尽!」 と声をかけた。光男は満足そうに笑った。<解説・思い出> 昭和頃、飲み会などのお金を払ったり、接待する女性に大盤振る舞いをする人に使われた言葉です。 映像などでは、いかにも成金的なオヤジが言われたりしていました。 広辞苑の例文は浄瑠璃の曽根崎心中なので、相当

          【死語現禁】295.だいじん(飲み会・宴会)

          【死語現禁】294.DINKs

          (英:double(dual) income no kids)子供を持たない共働きの夫婦。(広辞苑第七版)< 用法> 「ヒトロとアオイ、結婚しても共働きを続けて子供は作らないんだって」 「へー、DINKsってやつ? 子供が必要ない結婚なんて、俺には理解できないな」 <解説・思い出> ディンクスと読みます。僕の若い頃、マスコミで非常によく使われた言葉です。 当時は結婚するのが当たり前で、結婚すると子供を作るのも当然でした。 しかし、結婚しても子供を作らず自分達二人の夢や趣

          【死語現禁】294.DINKs

          【死語現禁】293.万民

          (日:ばんみん) 多くの民。衆民。全国民。(広辞苑第七版)<用法> 「この身を万民に捧げる所存でございます!」<解説・思い出> 戦前の新聞や放送などで見聞できる言葉です。 『漢字源』によると、「万」には「ぜったいに、どんなことがあっても」という意味もあり、数が多いという意味の「万」と、絶対的な選ばれし民という意味を「万」に持たせて、国民を「万民」を呼んだのではないかと、僕は考えています。 自国民を「万民」と呼ぶと強い国民に思え、軍事的な鼓舞にも使われたのではないでしょうか

          【死語現禁】293.万民

          【死語現禁】292.めとる

          (日:娶る)(「妻(め)取る」の意)妻として迎える。(広辞苑第七版)<用法> 一郎は三十歳で妻をめとり、ようやく跡取りとして一人前になったと言われた。<解説・思い出> 一昔前まで、様々なメディアで見聞使われていた言葉です。 男性の家に女性が入るという前提の言葉です。 『漢字源』によると「娶」は、「訓の「めとる」は、娶の字を女と取にわけ、「め(女)+とる(取)」と訓じたもの。」とありますので、やはり男性側が女性を選び取るといったイメージのある言葉です。 現在は結婚観が多様

          【死語現禁】292.めとる

          【死語現禁】291.口減らし

          (日:口+減らし)家計が苦しいので、家族の者を他へ奉公にやるなどして、養うべき人数を減らすこと。( 広辞苑第七版)<用法> 家が貧しく、四郎は口減らしのために呉服問屋に丁稚にだされた。妹のミツは女衒に連れていかれてしまった。<解説・思い出> 昔は貧富の差が現在以上に激しく、しかも貧しい家でも多産だったので、貧乏で子沢山という家が沢山ありました。 子供を育てるのが大変なので、お金を貰って子供を手放していました。そんな行為を、食べる口を減らすという意味で「口減らし」と呼んでいま

          【死語現禁】291.口減らし