kengoken21go

東京在住、福岡・熊本出身。アンテナショップ巡りオタク。自称エッセイスト。 宇宙・歴史愛好家。大学は理科系(数理工学)ながら世界史・地理・漢文が高校では大得意。 エッセイ(小論)のテーマ・分野はよく言えば多様・多彩、悪く言えばバラバラで統一性なし。歴史が多いかも(日本よりは海外)。

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東京在住、福岡・熊本出身。アンテナショップ巡りオタク。自称エッセイスト。 宇宙・歴史愛好家。大学は理科系(数理工学)ながら世界史・地理・漢文が高校では大得意。 エッセイ(小論)のテーマ・分野はよく言えば多様・多彩、悪く言えばバラバラで統一性なし。歴史が多いかも(日本よりは海外)。

最近の記事

世界遺産(厳島・飛鳥)弾丸トリップ

何時もは3,000~4,000字の小論/エッセイを書いているが、今回は写真主体の短い?紀行文である。 2024/11/12(火)~11/13(水)の一泊二日の弾丸トリップで、宮島(厳島神社他)と飛鳥に行ってきた。宮島は周知の「日本三景」一つで、その中にある厳島神社は世界文化遺産である。飛鳥は現時点で世界遺産ではないが、「飛鳥・藤原の宮都」として2026年の登録を目指し、日本政府がユネスコに推薦する候補として決定した。 1.宮島へ 早朝4時に起き朝食抜きで6:50発の広島空

    • 悠久のペルシア・日本とイラン

      故ホメイニ師主導の革命(イスラーム革命)後の政教一致の現イランは付き合うのが難しい国という印象を持つ人が多いかも知れない。現代の政治的・国際的問題は除き、イラン・・よくベルシャと同一視・・について、日本人に馴染みがある、若しくは関係がある事柄について述べたい。尚、学術上は「ペルシア」と書くのが正しいものの、ペルシャの方が普及しているので、必要な時以外はペルシャと記載する。先に馴染みのあるものから始めよう。 1. 現代日本でも馴染みのあるもの (1)ピラフ・・イランがルーツ?

      • 星座と星空のあれこれ

        今回は図が多いのでPDFで。 https://drive.google.com/file/d/1nI2hAQIdC7LviR3496cr8Iq-TNFyH2Bd/view?usp=sharing 補足:オリオン座の一等星、リゲルとベテルギウス リゲルの方が明るいのに何故ベテルギウスがα星でリゲルβ星かの件: 「ベテルギウスの見かけの明るさは0.0 - 1.3等級の範囲で変化。最も明るくなる極大期にはリゲルよりも明るくなる」ことが要因と思われます。 バイエルがベテルギウスをα

        • 欧州に希望と妄想を与えた東方見聞録

          恐らく殆どの方が小学校~高校の間に「マルコ・ポーロの『東方見聞録』で日本は「黄金の国ジパング」として紹介されている」というの主旨のことを習ったのであろう。以前、歴史は新資料発見や研究の進展(+イデオロギー変更でも?)で見直し・変更が行われ、嘗て学んだ世界史の教科書も日本史の教科書も変わっている(変わっていく)ということを書いた。しかし上述のマルコ・ポーロの段は現在の最新の高校世界史(山川『詳説世界史B』)においても同じであった。 <余談> 最初にマルコ・ポーロのことを知った

          日本にも馴染みのある?ケルトの話

          ケルト人とは何か、ケルトの歴史はどうかということは、よほどケルト好きの人以外は関心が無いだろうからその話は後回しにする。 現代において、ケルト文化が残っているところ(端的に言えば、ケルト語系の言語が大なり小なり残っているところ)は以下であることは世界的な共通認識である。 ●英国 スコットランド、ウェールズ、イングランドのコーンウォール、マン島 ●アイルランド 全域 ●フランス ブルターニュ (スペイン北西部にも一部あるようだが省略可能なレベル) ブルターニュ人は英国(主に

          日本にも馴染みのある?ケルトの話

          暑い夏の夜の怪談話

          テレビを見ていないので正しいか自信はないが、嘗てのように日本の怪談物を映画やテレビ映画を夏に流すことはやっていないと思う。従って、以下のことは中高年以外の人にはピント来ないと思料。夏にやっていたのは暑い中で少しは肝を冷やす→冷感を感じるためだったと思う。 夏の怪談映画(含むテレビ映画)の代表は恐らく   ①東海道四谷怪談   ②怪談牡丹灯籠   ③雨月物語   ④真景累ヶ淵 などであったと思う。③は本で読んだ人が多いと思う。最近の若い人は知らないものがあると思う(特に④)。

          暑い夏の夜の怪談話

          残念ながら災害大国日本・・地震と火山

          図が多いので今回はPDF(URL)添付とした。2024/8/8の日向沖地震で南海トラフ地震が改めて注目されたので書いたものである。 https://drive.google.com/file/d/1y59-k1QJ5_WPIn-Cm9zGbsGfMofTA-32/view?usp=sharing

          残念ながら災害大国日本・・地震と火山

          意外と知られていないアルファベットの誕生経緯

          1.文字の分類 小学校・中学校の頃に表意文字と表音文字があると確か習ったならったような記憶がある。表意文字の代表は漢字だと。実際は以下のようになる(言語学者ではないので100%正しいか保証できない)。 アルファベットは日本人に馴染みがあり分り易いけれど、アビジャド、アブギダはアラビア語、ヒンディー語、或いは東南アジア諸国の言語を学んだ人でないと中々イメージが掴めないと思う(かく言う筆者も同様)。 言わずもがな乍ら、「○○語」と「△△文字」という時の「語」と「文字」は異な

          意外と知られていないアルファベットの誕生経緯

          巨大なススメバチの巣と蝉

          今は昔、大学入学で上京するまで九州の福岡と熊本に居た。東京に来て驚いたのは大学のキャンパス(駒場であった)でみんみんゼミがやたらと鳴いて いたことである。少なくとも九州に居た時は自宅近辺でみんみんゼミを見たことはなく、鳴き声も聞いたことがなかった。初めて鳴いている姿を見たのは母の実家の熊本・球磨地方の山間部だったと思う。 また、生息域的には居たはずと思われるものの、ひぐらしの姿も鳴き声も聞いた記憶がない。「よい子」だったのでひぐらしが鳴く時分に帰宅していたからか?或いは、み

          巨大なススメバチの巣と蝉

          今年は小泉八雲ブームか?(その2)

          以下の「今年は小泉八雲ブームか?」の続きである。 https://note.com/kengoken21go/n/n28f89c4c5737 シェイクスピアと小泉八雲、或いは作品『KWAIDAN(怪談)』との関係がどこまであるのか、まだ、把握できてはいないが、少なくとも一つはある。まずは、『KWAIDAN』の構成を提示する。 TABLE OF CONTENTS  THE STORY OF MIMI-NASHI-HOICHI (耳なし芳一の話)  OSHIDORI (おしどり)

          今年は小泉八雲ブームか?(その2)

          今年は小泉八雲ブームか?

          社会人向け(シニア向け?)の大学公開講座でシェイクスピアの戯曲を題材したものを継続的に受けている。講師は「薬剤師の資格を持つ異色のシェイクスピアリアン」又木克昌さんである。今回は又木さんからお聞きした内容から面白いものを選択して自分で付け加え書いている。 今年=2024年は小泉八雲の生誕120周年である。『KWAIDAN- Stories and Studies of Strange Things』:邦題『怪談』の初版からも同じく120周年であるとのことだ。小泉八雲について

          今年は小泉八雲ブームか?

          アジアとユーラシア:梅棹忠夫『文明の生態史観』

          京都大学の民族学の教授にして探検家、初代民博(国立民族学博物館)館長であった(故)梅棹忠夫氏を知っている人は今や少なくなっているだろう。しかし、1969年に発刊された『知的生産の技術』はかなり長期間、2000年代に入ってすら社会人・大学生が読むべき図書として売れていたようである。また、2010年辺りまで著作を書いておられたので、存外知っている人は居るかもしれない。「私の記憶が正しければ」高校現国の教科書に『モゴール族探検記』の一部が載っていたのが梅棹氏との出会いだった。同氏が

          アジアとユーラシア:梅棹忠夫『文明の生態史観』

          中国の姓名から史記へ

          嘗ての朝鮮と日本において貴族や高官が扱う公的な文書、日記、或いは教養として読むべき書籍(漢籍)は漢字であり、長い間漢字文化圏であったとはよく知られる。朝鮮は15世紀にハングルを「発明」し今では漢字を使用することも希(中央日報などの新聞名は漢字?)で漢字を読める人も少なくなっていると聞く。漢字文化の一番の名残は、姓名は中国式のものを持っている程度か。よく知られているように韓国(&北朝鮮)では同姓が多い(トップは金で約4人に1人がそうである)。ほぼ大半の人が姓:1文字、名:2文字

          中国の姓名から史記へ

          竹田・九重・荒城の月⇒日本姓の読みの難しさ

          タイトル画像は大分・くじゅう連山 1.大分県竹田市の紹介 NHK-BSの海外向け放送で大分の竹田(市)を紹介していた。九州(福岡・熊本)の出身であれども、大分には交通機関も含め全く足を踏み入れたことはないので、名前だけ知っていて何処にあるか、どういうところか全く知らずにいたため新鮮であった。豊富・多様な温泉を持つ温泉地でありくじゅう連山(九重連山or久住連山)に囲まれ風光明媚、水も豊かであるようだ。 実際、大分の温泉地というと別府と湯布院しかイメージがなかった。勿論、熊本に

          竹田・九重・荒城の月⇒日本姓の読みの難しさ

          世界の古代文明の見直し

          タイトル画像は世界遺産「ティオワカン」(メキシコ)の太陽のピラミッド 1.はじめに・・消えた世界4大文明という用語 「世界4大文明は元から中国と日本でしか使われていなかったもので日本では今では使われていない。中国まではまだ使われているようだ」と書いた。改めて整理する。 (1)どこから出てきたのか・・日本説と中国説 ①日本人説(1950年代?) 著名な歴史考古学者である元東大教授の江上波夫氏がその人。文章としての初出は江上氏をはじめとする錚々たる大学教授陣が共同執筆者になって

          世界の古代文明の見直し

          紙に関するAha!な事柄

          0.はじめに 以前「本、新聞を読むのはデジタルか紙か」を書いた。これは書籍・新聞・雑誌という書載媒体を対象にしたものである。紙の用途は現代では数多あるのは(恐らく100以上あるのでないか)周知のとおり。今回も主に書載媒体についての「紙」を対象として、必ずしも一般に知られていないことを書きたい。 1.紙の定義とBible、Paperの由来 JIS規格上の紙とは『植物その他の繊維を膠着(こうちゃく)させて製造したもの』とある。これだけでは分り辛いが、『繊維を叩くなどして細かく分

          紙に関するAha!な事柄