ヤックの拙い文豪紹介④
乱歩:“ヤックの拙い文豪紹介④”ということなんだけど、敦君、大丈夫かな?
国木田:そういえばあいつ、初めての経験でしたっけ。
ナオミ:ただいま戻りました。はい、乱歩さん、うまい棒です。
乱歩:やった!コーンポタージュ味だ!
乱歩はさっそくうまい棒に噛りついた。
ナオミ:あら?そういえば太宰さんと敦さんの姿が見えませんが、どこか行かれたんですか?
国木田:下手をすれば、カクリヨへな
乱歩:精神的な、ね
そこへ幽鬼のような敦が隣室から出てきた。
乱歩:おー、無事だった。さっすがは太宰の弟子♪
国木田:おい、敦、大丈夫か?
敦:く、国木田さん┄┄怖かったですぅ😫😫
敦は“恐怖の一時”を語った。
敦:ま、まだお説教してくれるのならいいんですけど、太宰さんたら無言でじ~っと僕を凝視してくるんです。と思えば俯いて何か恨み言をブツブツ呟いて┄┄終いには毒薬みたいな小瓶をみせて「服毒、逝ってみる?」って┄┄
乱歩:あー┄┄
国木田:敦、よーく憶えておけ。太宰の前で中原中也、三島由紀夫、川端康成、志賀直哉の名前を言う時には細心の注意を払え。
敦:は、はい
国木田:ところで、太宰はどうした?
敦:なんか、小瓶をじっと見詰めてましたけど┄┄
国木田:あの阿呆が!
国木田はヅカヅカと隣室に入っていった。
「こンの自○マニア!4ヌなら探偵社の外でやらんかァ!」
国木田の怒号と太宰を折檻する音が探偵社内に響き渡った。
数分後┄┄
隣室から太宰を引き摺りながら国木田が出てきた。
国木田:こら!まだ仕事の途中だろうが!○ぬなら仕事を済ませてからにしろ!
太宰:え~、めんどくさいな~
国木田:貴様が依頼されたんだろうが!
太宰:これ、私が読むの?すんご~く長いんだけど┄┄
国木田:つべこべ云わずにとっととせんか!
太宰:わかったよ┄┄じゃ、中島敦先生の代表作3作目『李陵』、いってみようか
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