楠瀬 啓介 KUSUNOSE Keisuke

早大政経卒、Stanford GSB MBA (Class of 90)、初級産業カウ…

楠瀬 啓介 KUSUNOSE Keisuke

早大政経卒、Stanford GSB MBA (Class of 90)、初級産業カウンセラー。メーカーの人事部門で病期休職者の復職支援と従業員の転職支援に携わって以来、人と組織の関係に深い関心を持ち続けています。昨年まで20年間、企業人向けの研修ビジネスに従事していました。

マガジン

  • 人と組織を考える

    • 678本

    人々が同じ目的を追求するとき、力を合わせて働くために、どのような形のグループとして結集すれば、一人ひとりが生き生きと活躍し、グループとして大きな成果が出せるか? これを考えることが人と組織を考えることで、それは経営だけでなく社会運営全般にかかわる重要課題です。この課題に関する投稿を集めたマガジンです。

  • 思いつく事など

    政治・経済・社会・アート関連で、ふと頭に浮かんだことを書き留め単発で投稿した拙稿をまとめました。

  • 自然・人間・社会

    自然・人間・社会の関わりという広大な原野を探検する試み。アフォーダンスの概念を軸に「生態心理学」を構築したエドワード・S・リードの『アフォーダンスの心理学』を相棒に著作を相棒に、道を探りながら進んで行きます。

  • 生成AIを試してみた

    • 11本

    note上での、あるいはnoteで紹介された生成AIに関わる様々な試行錯誤を、このマガジンに集めていきたいと思っています。これからの時代、アート、ビジネス等の表現の世界で、私たちは好むと好まざるとに関わらず生成AIと共生していかざるを得なくなるだろうと、私は思っています。そして、共生していく上では、相手の特性をよく知って付き合いき方を工夫していくことが大事になってくるはずです。 様々な試みを共有することで、新しい知恵を生み出す一助になれればと願っています。お力添えのほど、なにとぞよろしくお願いいたします。

  • ChatGPTと書く小説/哀しい男と女の物語

    今まで一度も試みたことのない恋愛小説をChatGPTの力を借りて何とか書こうという無謀な試みです。中年男女の「道ならぬ恋」の物語。小説が道から転げてドブに落ちないよう、頑張ります。

最近の記事

  • 固定された記事

共同運営マガジン「人と組織を考える」メンバー紹介です(2022.6.6更新)

共同運営マガジン「人と組織を考える」でご一緒させていただいている10人の方々を紹介させていただきます。それぞれ違った角度から「人と組織」を見つめている10人の方々の意見に触れて考えを深め、それを発信し、そこにフィードバックをいただくことで、独りではとても到達できない広がりと深さで「人と組織」について考えることができています。 HOMEに表示されたお名前の五十音順に、 (1)メンバーの方のHOME (2)私がその方から学ばせていただいていること (3)最近、私の印象に残っ

    • 自分を嫌いにならないために 自分のミスの後始末をしているとき、「あんなミスをしたばかりに、こんな目に……」と思うと自分が恨めしく、自分が嫌いになる。ミスした自分と後始末している自分を切り分けて、「こんな混乱を収拾している自分はエライ」と思えば、自分を嫌いにならずにすむ。

      • リストラは忍耐か?我慢か?

        フランス生まれ🇫🇷日本育ち🇯🇵アメリカの大学卒業&就労経験あり🇺🇸28歳の幸せのおすそわけ さんの記事【忍耐と我慢の違い】を読んで、なるほどとうなずくと同時に、リストラに明け暮れた大企業勤めを思い出して、パソコンに向かっています。 1.我慢と忍耐は違う  フランス生まれ さん(以下、このように略称させていただきます)は、忍耐と我慢は別物だとして、次のように違いを説明していらっしゃいます。  これを私は次のように理解して、大いに納得しました。 忍耐 自分が何かを成し遂げ

        • 重要ポストに社員を選抜する基準は 1.その人物をポストに据えた時の    1-1社内の納得感?   1-2すわりの良さ? 2.はたまた、当人の「人格的迫力」? 人事部門と研修講師の経験から書いてみました https://note.com/ksnksn95923/n/n18eece7f63f3

        • 固定された記事

        共同運営マガジン「人と組織を考える」メンバー紹介です(2022.6.6更新)

        • 自分を嫌いにならないために 自分のミスの後始末をしているとき、「あんなミスをしたばかりに、こんな目に……」と思うと自分が恨めしく、自分が嫌いになる。ミスした自分と後始末している自分を切り分けて、「こんな混乱を収拾している自分はエライ」と思えば、自分を嫌いにならずにすむ。

        • リストラは忍耐か?我慢か?

        • 重要ポストに社員を選抜する基準は 1.その人物をポストに据えた時の    1-1社内の納得感?   1-2すわりの良さ? 2.はたまた、当人の「人格的迫力」? 人事部門と研修講師の経験から書いてみました https://note.com/ksnksn95923/n/n18eece7f63f3

        マガジン

        • 人と組織を考える
          678本
        • 思いつく事など
          47本
        • 自然・人間・社会
          8本
        • ChatGPTと書く小説/哀しい男と女の物語
          3本
        • 生成AIを試してみた
          11本
        • ChatGPTと作る小説/『FBI潜入捜査官Sayaka』
          0本

        記事

          私の意見を無視して本人のアイディアを強行した人が、その結果しくじると、「だから言ったじゃないか」と言いたくなる私ですが、落ち着いて冷静に考えると、「それを言っちゃぁオシマイだよ」と気づいた話です。 画像はK_Kameno氏提供 https://note.com/ksnksn95923/n/n01b0ee372bb3

          私の意見を無視して本人のアイディアを強行した人が、その結果しくじると、「だから言ったじゃないか」と言いたくなる私ですが、落ち着いて冷静に考えると、「それを言っちゃぁオシマイだよ」と気づいた話です。 画像はK_Kameno氏提供 https://note.com/ksnksn95923/n/n01b0ee372bb3

          資料を作り込む前に、すべきこと/佐藤芽衣 さんの記事に触発されて

          佐藤芽衣さんが、仕事でひんぱんに資料を作る人向け、それも特にまだ経験の浅い人向けに、本音ベースですごく役に立つ記事を投稿なさっています。 私は、研修企業で、お客様と先輩講師向けに様々な教材と資料を提出してきました。その経験から、佐藤さんの記事には納得しか、ありません。ただ、元研修講師としての職業病で、私の経験から若干の補足をさせていただきます。 佐藤さんの記事はこちら  佐藤さんの記事のご主旨は、資料作成は 自分の完全主義で作り込まず、依頼者が気が変わっても柔軟に対処で

          資料を作り込む前に、すべきこと/佐藤芽衣 さんの記事に触発されて

          社員の何を評価するか

           個人と組織の関係を考える時、どうしても避けて通れないのが「評価」の問題です。総合的なマネジメントを取り扱った書籍で、「評価」の理論と実践に1章を割いていない本は、極めて少ないだろうと思います。  私は人事部門を経験し研修企業でも人事考課研修に従事してきましたが、既存の研究成果や理論と実践に付け加えるほどのものはありません。ただ、現役を離れて自由に物を言いやすくなった立ち場から、本音ベースでざっくりと個人的見解を記したいと思います。  社員の何を評価するかを考えるときは、日

          社員の何を評価するか

          「だから、言いましたよねぇ」とは言わない方が良い......という話

           画像の彼女、チェーン店のバイトさんです。頭が切れて働き者で、出来る人です。本社からローテーションで入れ替わり立ち替わりやってくる店長より、よほど現場と仕事が分かっています。  その彼女が先日店長のアイディアにダメ出ししました。しかし、店長は「バイトごときが何を言うか」という態度もあからさまに、彼女の意見を却下、アイディアを実行に移します。そして、彼女が予見したとおりに失敗してしまいました。  店長は、「さて、どうするかな?」と彼女の聞こえるところでぼやきます。その店長に彼

          「だから、言いましたよねぇ」とは言わない方が良い......という話

          価値観と好きが人生を開く/「空飛ぶ写真家」前島聡夫さんから学ぶこと

           一昨日、イタリア人の名物ラーメン店主、ジャンマリオーリ・ジャンニさんの半生から「キャリア形成について分析的に詳しく考える必要はないかもしれないが、自分の価値観と自分が好きなことからは外れない方が良い」という教訓めいたものを引き出しました。  ただ、あの時は、研修講師・教材制作者の習い性で、「完全な確信には至らないまでもともかく言ってみました」的な部分もありました。しかし、その後、noteで、あの教訓には間違いがないと確信を深めさせてくれる記事に出会いました。それが、前島聡夫

          価値観と好きが人生を開く/「空飛ぶ写真家」前島聡夫さんから学ぶこと

          「誰も頑張らない」という選択肢もある

           muu。さんが投稿なさった『あたり前に休もう』を読んで、前々から私の腹の底でとぐろを巻いていた思いがわっと湧き上がってきたので、記します。   ただし、muu。さんの記事は、あくまできっかけで、そのご主旨を正しく理解してこの記事を書いているとは思っていません。とんでもなく曲解している可能性があることを、お断りしておきます。 1.メンタルは、早く倒れた者勝ち    研修企業に勤めていたころ、企業の人事部門の方と従業員のメンタルヘルスについてお話しする機会が多々ありました。

          「誰も頑張らない」という選択肢もある

          決めつけてはいけない!

           先日、日本で名物ラーメン店主になったイタリア人、ジャンマリオーリ・ジャンニさんの半生をキャリア開発理論をからめて紹介しました。元ネタは、東洋経済オンラインに掲載されたジャンニさんの成功談です。  ジャンニさんの成功談は、創造性が発揮される条件という点でも、示唆に富んでいます。今回は、そのことに触れたいと思います。 ジャンニさんとキャリア開発理論の記事はこちら 元ネタの『東洋経済オンライン』記事がこちら 1.ジャンニさんにラーメン作りを勧めなかった日本人妻    ジャ

          決めつけてはいけない!

          選挙絡みで候補者の人格が取りざたされるのを目にし、耳にする。マネジャー教育では「部下の人格に触れず、仕事振りだけをみなさい」と教えるが、大都市や一国を預ける政治家ともなると、人格を取り沙汰せざるを得ない。ただ、相手を傷つけるのが目的としか思えないような誹謗中傷には辟易する。

          選挙絡みで候補者の人格が取りざたされるのを目にし、耳にする。マネジャー教育では「部下の人格に触れず、仕事振りだけをみなさい」と教えるが、大都市や一国を預ける政治家ともなると、人格を取り沙汰せざるを得ない。ただ、相手を傷つけるのが目的としか思えないような誹謗中傷には辟易する。

          イタリア人、ラーメン店の名物オヤジになるーPlanned Happenstance か?

           東洋系経済オンラインの記事を眺めていたら、イタリアから日本に移り住んで名物ラーメン店の店主になった方の記事に出会いました。その方の人生に感動しているうちに、職業キャリアの形成理論のひとつを思い出しました。ここでは、両者を紹介したいと思います。 1.偶然が大きく作用したジャンニさんの半生  東京の西東京市に大繁盛の老舗ラーメン「一八亭」(いっぱちてい)があります。ここの店主は、イタリア人のジャンマリオーリ・ジャンニさん(57歳)です。  この方の来し方を東洋経済オンライン

          イタリア人、ラーメン店の名物オヤジになるーPlanned Happenstance か?

          評価は他人次第、納得は自分次第

           私は、今は現役を退いていますが、現役時代は人事部門で働いたことがあり、研修講師として人事考課研修や目標管理研修を担当し、最近ではマネジメント系のテキスを書いていました。  そういう職歴なので、いつも、次の2点が心に引っかかっていました。 ※人が人を評価するとはどういうことだろう? ※自己評価があり他人からされる評価がある。では、自分自身の納得はどの辺にあるのだろう?  リタイアしても考え続けていたのですが、最近おもうのは、 ※評価は他人次第 ※納得は自分次第

          評価は他人次第、納得は自分次第

          上司のコトバは部下の励みになる

          藤本正雄さんのこちらの記事に触発されてキーボードを叩いています。 藤本さんは、人事評価シートが部下の自己評価とそれに対する上司評価を併記するつくりになっている場合、 とおっしゃっています。その通りです。 藤本さんが取り上げていらっしゃる企業様の人事評価シートは、部下の特定の行動を評価するために項目が10あり、そのそれぞれについて部下の自己評価と上司評価を対比するつくりです。 評価項目が精緻に細分化されているので、部下の自己評価と上司評価が一致している場合、上司が自らの

          上司のコトバは部下の励みになる

          不祥事の裏にある"生臭い”人間的事情

          昨日企業の不祥事に関して投稿しました。それをお読みくださった方が、ご自身の投稿のなかで不祥事の裏にある”生臭い”人間的事情を鋭く突いていらっしゃるのを見つけました。私見も交えながらその記事を紹介させていただきます。 画像提供:K_Kameno https://note.com/k_kameno 中山 てつや さん https://note.com/nakat_1956 が投稿なさった次の記事です。 この投稿の中では【中山さん記事】と表記します。 私の記事はこちらです。こ

          不祥事の裏にある"生臭い”人間的事情