97 宿野かほる『ルビンの壺が割れた』 節々からどことない違和感を抱きながら読み進め、ラストに本性が明らかに。展開が急というか、唐突すぎる感じが正直微妙だった。Facebookで特定の誰かを探し出せることの怖さを改めて感じた。
一見、ただの男女のFacebookメッセージ。30年前の思い出に浸りながら進んでいくそれぞれの返信。そう思いきや、後半から雲行きが怪しくなり。話がどんどんシリアスになっていく。事件性を帯びてゆく。ページをめくる手が止まらない。そしてついに最後の一行……鳥肌。本当にゾッとした。
ルビンの壺が割れたを読みました。書評を書きたいところですが、この作品に関しては書評云々を書くより読んでもらった方がいい気がします。オチを知らずに読んだほうがいいです。160ページくらいなのですぐ読めます。