Riho☕️

言葉と読書が好きな人間のひとりごと。どこかで小説を書いてます。

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最近の記事

こんなにあるのに

今日、私用で横浜駅に行った。 何度か来たことはあるけど横浜駅は広い。まぁ地方の人間からすると首都圏の駅はどこもだいたい広いんだけど。 その中で私は白い封筒を探していた。特別な封筒じゃなくて、ごく普通の、A4の紙を入れられる白い封筒。 何処にでもありそうなのに、コンビニ、ドラッグストア、スーパー、雑貨系の専門店、どこにもない。そんなことある?結局30分近く探し回って、書店の文房具コーナーの一角で見つけた。ちなみに書店に入ってからもデザインとか機能とか凝ったものが多くて「普

    • 卒業とか、引退とか

      推しの卒業とか、引退とか。推しがいる人なら多分誰もが経験してるけど、多分何回経験しても慣れないよね。 まずやっぱり、さみしい。 メディアに出なくなるのなら、(少なくとも最新の)笑顔が見られないこと。 大好きなところ、輝いてるところを見られないこと。 元気かな、楽しんでるかな、幸せかな、って、姿が見られないからこそ考えちゃう。 あと私の中で大きいのは、もし一般の方に戻られるなら、好きな気持ちを堂々と表に出していいのかがわからなくなること。 それまでは情報追いかけて、SNS

      • 忘れたくない瞬間

        ずっと、文字を書くのが好きだった。 絵は苦手だし、記憶力もそんなにいい方じゃない。写真を撮るのは好きだけど、そこに自分の姿は別にいらないかな、なんて思う。 でも、その時の想いとか感じたことを忘れたくなくて書き連ねることが多かった。結局、文字におこして思うがままを残しておくことが性に合ってたみたい。 いつしかそれを整理するのに、その時の状況を事細かに書くより架空の物語に落とし込むほうが楽しくなって。自分と同じ気持ちを持った登場人物に、自分の想いを代弁してもらうことが多くな

        • QKの名文推測バトルをご存知?

          QuizKnockの恒例企画に「名文推測バトル」というものがある。 QuizKnockのメインチャンネルではなく、QuizKnockと学ぼう、というより学びや学習に力を入れているチャンネルでの企画で、これがめちゃくちゃに面白い。1番好きな企画。 有名な小説や随筆、童話なんかのあらすじを簡単に紹介した上で、文章の一部を空欄にして「文豪はなんと書いたのか?」を当てるというもの。最近は超えろ文豪!と「あなたならどう書く?」要素が強くなって個人的にはさらに面白い! ↑シリーズ第

          『ルビンの壺が割れた』

          ⚠️感想です。未読の方はオススメしません。 読了後感想一言目、人間怖。 いや、多分それに尽きると思う。 語られる過去の話と登場人物から、それぞれの本性と結末を予測できた人はいないでしょう。 何かはみんなあるんだろうな〜とは思ってたけど、全員それを上回りつつそれぞれちゃんと最悪。誰も幸せになってない。笑 結局みんな良い人そうに見えて本性はわかんないんだな、語り手も含めて。って思っての人間怖。だったけど。 その後ぼんやりこの話について考えてたら、じわじわ別の怖さが出てきた

          『ルビンの壺が割れた』

          短編『出せないメール』

          『お久しぶりです。お元気ですか?』 慣れない手つきで叩いたキーボードは、大きく拍動する私の心臓とは裏腹にカタカタと軽やかな音を響かせる。 仕事以外でメールをうつのなんて何年ぶりだろうか。仕事のメールを送ったのだってまだたったの数回で、送信ボタンを押す度に手が震えそうになるのに。 この自分用のGmailアドレスだって、使ったのは何年ぶりか。この子が活躍していたのはそれこそ、LINEなんてものが出来る前、私が中学生のときだ。友だちと学校以外でやり取りできるのが新鮮で、毎晩夜

          短編『出せないメール』

          空の色の名前を知りたい

          空の色って一言で青っていっても色んな色があるなぁ、と思います。 紺碧、天色、空色、群青、暝色、等々。空色は写真3枚目みたいな薄めの明るい青色を表すんだそう。 空の色って天気は勿論、季節とか時間帯、場所なんかで変わって全く同じ色が見られることってきっともう二度とない。何なら見る人のその時の気持ちとかによっても変わるかも。だからそれら全部に名前を付けることは出来ないけど、その綺麗さを言葉で残せるような語彙力は欲しいなぁとは思う。そのために勉強してる。 朝から雨が降っていた今

          空の色の名前を知りたい

          QuizKnockが好き、って話。

          QuizKnockを好きになったのはもう何年も前で、確かまだ某野菜嫌いなPがいかさんだったくらいの時の話。 それから数年、忙しさやらで離れていた時期はあれど今でもずっと好きなのは変わらない。コンテンツが面白いというのは勿論、彼らは勉強が好き、という自分を肯定してくれたから。 勉強が好きだった。まぁ嫌いな科目もあったけど、純粋に知らないことを知るのが、わからなかったことがわかるようになるのが楽しくて。でも勉強が好き、なんて言ったら変わってるね、真面目だね、なんて言われるのが

          QuizKnockが好き、って話。

          根源は多分ボカロ

          「好き」とか「愛してる」って言葉を使わなくてもそれが伝わる文章が書きたい。 もう、ずっと自分の中で不変のテーマだけど、それが美しいなというか、100回その言葉を使うより余程伝わるな、と思った根源は多分ボカロだと思う。他と厳密に比較したわけじゃないから確かなことは言えないけど、ボカロは内に秘めた想いを直接的な言葉は使わずに歌ったものが多いような気がしてる。ボカロとはちょっと違うけど米津さんもそう。無論ハチさんもだけど。 ぱ、と思い浮かんだ好きなフレーズ。どれも好きとか愛とか

          根源は多分ボカロ

          MIU404『君の笑顔』

          3話見たら見たくなっちゃった8話。 全部わかった上で見ると伊吹はずっと空元気で、ガマさんが認知症だっていうだけでは説明出来ない、何かに蓋をしてるような顔をずっとしてて、見る度つらい。でもこの話の伊吹と志摩の関係が大好きなんだ……あと伊吹の部屋見せてくれて本当にありがとう。 すごく「目」が印象的な話。 ガマさんを見る伊吹の尊敬と親愛で溢れてる目。 伊吹の部屋で「お前は今、何を感じてる?」と問いかける志摩の、包み込むような目。ここほんとあまりに目線が優しすぎて初見の時????

          MIU404『君の笑顔』

          MIU404『分岐点』

          ラストマイルの2回目を副音声付きで見てきた。アンナチュラルもMIU404も大好きな人間からするとたまらない、2回目でも普通に泣く。御三方がここかっこいい!とかここ好き!かわいい!とかきゃっきゃされてたのも楽しかった。 帰るとやっぱり見たくなるのはMIUの3話、虚偽通報の話。ここで出てきた勝俣くんがラストマイルでは陣馬さんの相棒になってる。つまり伊吹と志摩の後輩。彼らがスイッチとなって正しい道に戻した少年が救う側になった。これだけで泣いちゃう。 久々に見た3話はやっぱり面白

          MIU404『分岐点』

          「蜂蜜色に囚われる」

          自分の小説には、自分の好きな表現の癖があると思う。 そりゃ自分で書いてるから当たり前だけど、意外と書いてる時は気づかなくて、あとから読み返すとまたこういう書き方してる、とか思うことはよくある。 めちゃくちゃわかりやすいなと思ったのは比喩表現。ストレートな言い回しはほとんどなくて、比喩を使ったり色の名称にちょっと別のイメージも込めてみたり。 例えば「黄色の目を見つめる」って行動を書きたいとき。 目よりも瞳って表現が好きで、見つめるより目が離せない、って状態に惹かれるから「

          「蜂蜜色に囚われる」

          「月が綺麗ですね」

          夏目漱石が、「I love you.」を「月が綺麗ですね。」と和訳した、って話はもうあまりにも有名だけど、実際にそんなことを言った事実はないかもしれない、みたいな話を最近聞いた。 真偽はどうあれ、もう有名になりすぎたこのフレーズ、もう大半の人には原文と同じくらいストレートに伝わるんじゃないかと思う。 元々その経緯とか返し方とかは諸説あるし、何なら(どなたが考えたのかはわからないけど)今検索すれば派生の言葉もたくさん出てくる。今なら手が届くかもしれませんよ、って返しがお洒落

          「月が綺麗ですね」

          「愛してる」なんて一括りは無謀でしょ

          愛してるって、相手に気持ちを伝える上で便利な言葉だなぁと思う。 自分が相手に対して抱いている気持ちをまるっと伝えられる。伝えられた気になれる。 その中には人によって、親愛、愛情、執着、庇護欲、劣情等々色んなものが含まれているだろうに、全部をひっくるめて「愛してる」の一言に終着する。 小説を書いていてもそう。その言葉を伝えるまでにどれだけ葛藤があろうと、どんな想いを抱こうと、最後にはそこに辿り着いてしまいそうになる。 それがどうしようもなく嫌だ。 誰かを愛した時にその人

          「愛してる」なんて一括りは無謀でしょ