高血圧治療藥嚥み始めで 酒、と云ふ譯にも行かん 私は氣持ちだけ葛西善蔵、 夜の横丁に出没したく そこで知能で創られた文の無意味さを 語りたい 〈神もゐずみ佛も目を背けらる私の文藝作法をば見よ 郷士〉 そこで生きてゆく ララバイを口の端に咥へつゝ 夜は始まつたばかり…。 ©都築郷士
あゝ、書けないな 斜め上の宙空を見据へ 「椎の若葉」の 作者の様に- しみじみ、書けんよ 吾を追ひかけてみても 汗水が何滴か 取れる丈。 脳の中身をがらがら 音立て かき混ぜる… 糞味噌と変ず迄- しみじみ、消えたい ぼうつと霞んだ 黄昏どきに 紛れ、實體を消し果て。 ©都築郷士
筆が滑るよ善蔵先生 またキーボード変へてみた けれど先生とスマホの乖離よ! クエスチョンマーク&ザ・ミステリアンズ 聴きつゝかーるく詩イ書いてる 善蔵先生また酒だつか 子らは泣いてる 父忸怩 泥んこまみれのデリカシー 〈角付けか釣瓶落としの朗読を くにを〉 玄関先で自作詩を😓。