酒好き詩人の旅 「国境の長いトンネルを抜けると、雨だった」!? 新潟・古町の料亭 美女とあらわれた幻の銘酒「越乃寒梅」 古き時代の辛口 冷の寒梅 独逸の白ワインの如く 酒こそ その土地の固有の文化なり 越後の野と山が車窓を流れ 昨夜の越乃寒梅があらわれた 日本酔夢行
もういい。一言も語るな。過剰……
日常に結びついた具体的でなじみのある言葉と抽象的でちょっとなじみのない哲学的な言葉が詩のなかでは奇跡的に共存し互いを生かし合っています。言葉が呼び起こす絵画のようなイメージが好みな方にも、ぎちぎちの論理志向の方にも、どんなタイプの方にも門戸を開いている彼の自撰詩を集めた一冊です。
吉増剛三 田村隆一 谷川俊太郎とともに 現代日本を代表する詩人 吉増が目隠して 絵具を筆からぽとぽと 紙にたらす 全身詩人は こうして詩を詠むのか 2時間ほどの熱演 難解で何がなんだか 分からなかった 詩人は言う 筆ぽとぽとは 大道芸人の小道具 現代詩は難解なり
幼少期からの性遍歴を克明に赤裸々につづった、というだけではなく、さまざまな性の技巧、男女の駆け引きが最後まで描かれています。荒地派の詩人だった田村隆一の翻訳!一読の価値あり。