「近代日本語をつくった人々」シリーズ(私広告3)
「近代日本語」とは、大雑把に言えば明治以降に生まれた日本語のことである。もうちょっと厳密に言えば、幕末以降の日本語である。それ以前の言葉とは違う日本語であり、また、欧米語の影響下で出て来た「ぽっと出」の日本語である。
このあたりで、日本語は「革命」といっていい変化を遂げた。ようするに、江戸時代までの言葉(語彙)では太刀打ちできない「文物(ものごとなど)」を言い表せるだけのものに、日本語が鍛えられたのである。
文明開化は、なにも、汽車(陸蒸気)、汽船、ガス灯、電信、電気など