『違国日記』『オーイ!とんぼ』再読中
ヤマシタトモコ『違国日記』を前に一度読み、素晴らしいと思って、最近もう一度読み直している。心情描写やセリフの一つ一つがソリッドで瑞々しく、綺麗で深い湖のようである。そして、あらためて読むと細かいシーンのディテールがとてもリアルで映像的なのに気づく。開けっぱなしにした冷蔵庫のピーピー鳴る音とかね。そういう細かい現実的描写の積み重ねによって、平面的であるはずのコマの向こうの登場人物たちが、血肉を伴ったリアルな人間として立ち上がってくる。
誰しもに「生活」はあり、何かをするとか、A