ちょっとだけジョイス
ジョイスの短編 "Eveline" (1904), 19歳の主人公 Eveline が家を飛び出そうと決心する場面だが、比較的容易な英文にもかかわらず、一筋縄ではいかなかった。時制は過去形で、過去の事実を述べているが、しかしその過去の Eveline がそのまた過去を回想しており、同じ過去形でも2つの時間が流れている。文中の太字の again の解釈はかなり難解だった。少し長いが引用してみたい。
She continued to sit by the window, lea