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【映画感想文】48歳の処女が死にかけて、吹っ切れて、この人生で経験しないはずだったあれこれを経験していく - 『ブラックバード、ブラックベリー、私は私。』監督: エレネ・ナヴェリアニ
もしかしたら死んでいたかもしれない。 そんな経験をすると人間は生き方を変えるもの。ジョージアのベストセラー小説を映画化した『ブラックバード、ブラックベリー、私は私。』は48歳の処女がそんな臨死体験をする。 ジャムを作るため、川の近くの崖でブラックベリーを摘んでいたところ、可愛いブラックバードの声が聞こえた。思わず、そばに寄ろうとした直後、足を滑らせ崖から落ちてしまうのだ。ギリギリで枝を掴んだから助かったけれど、目の前にそのまま川に落ち、溺れ、村の人たちに引き上げられ
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【映画感想文】健康に狂うためデイヴィッド・リンチの映画を14歳の夏から見続けてきた。それは目覚めたまま見る夢である。デイヴィッド・リンチよ、永遠なれ!
デイヴィッド・リンチが亡くなった。もう新作映画を見ることができないと思うと寂しくて、悲しくて、絶望的な気持ちになったが、ご家族がXにポストした言葉を読んでフフッと笑ってしまった。 なるほど、「穴ではなくドーナツを見続けるんだ」か。この視点の逆転こそがリンチの魅力だよねと改めて好きになってしまった。 14歳の夏、たまたま入った恵比寿ガーデンシネマで『インランド・エンパイア』を見たことで、わたしは映画が好きになり、文学も好きになり、大学ではシュールレアリスムの勉強をする
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