どちらかといえば筆者は、神秘とか奇跡は信じるのである。信用できない事があるのは、「神秘や奇跡に対する人間の解釈」だ。人はそうした現象に過度な意味づけを行ったり、あるいは意味を固定して教条的に考えてしまう。明恵上人はそうした際に実に自然に振る舞ったと、河合隼雄も書いている。
カトリックの聖人・聖フランチェスコと鎌倉時代の僧侶・明恵には共通点があるという。この事について、過去に河合隼雄『聖地アッシジの対話』という書籍を読了していた。本日ふいに思い出して手に取る事に。カトリックにも明恵にも、どこか不思議なご縁を感じる。