仏像イラスト紀行8
京都 高山寺 仔犬像
寺院名:高山寺
宗 派:単立
開 基:文覚(中興)
創 建:正治元年
住 所:京都市右京区梅ケ畑栂尾町
URL:世界遺産 栂尾山 高山寺 公式ホームページ (kosanji.com)
道 順:京都駅からバスで約1時間
仏像名:仔犬像
指 定:無指定
時 代:鎌 倉
製 法:木造彩色 玉眼
法 量:25.5cm
作 者:湛慶
今回は仏像ではなくなんとも愛らしい仔犬の彫刻です。
高山寺再興の祖である明恵上人が常に傍らに置いて愛玩したと伝えらています。
作者は運慶の長男湛慶で一見仏像とは無関係に見えますが可愛らしい尻尾がお釈迦様の指の形になっているそうです。
高知県の雪蹊寺に同じく湛慶作の毘沙門天及び脇侍像が奉られていますが、脇侍の善貳師童子立像のお顔がこの仔犬像とよく似ています。これからも湛慶作がうなずけます。
なお持ち主の明恵上人は19歳から58歳までの間に見た夢を日記に残しており「夢記」として伝えらています。夢記にはしばしば犬が登場していてかなりの犬好きだったのだろうと思われます。