峠 @Smells Like Tea

Just another Nirvana fan.

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売茶翁の「鴨川に遊び茶を煮る」の碑を見に行く

売茶翁の話ばかりなのだけど、推し旅なんだから仕方がない。漢詩や絵にある景色を見てみたい。300年近く経っている気にしない。それにお茶くくりの京都は見ていないことがいっぱいだから、行ける時に行く。 売茶翁の碑があることに、まず驚いた。お茶好きでなければ知らないと思う。たぶんそこが売茶翁が気に入っていた場所。何度も見ている鴨川より上流まで行ってみた。 本当に川の側、土手の脇にあった。背後にしだれ桜が植えられていたりして、想像していたより風流だった。 そして詩。 原文だけで

    • 売茶翁の「友を携えて糺に遊ぶ」の糺の森へ

      "糺"という漢字は残念ながら、売茶翁を知るまで読めなかった。 漢字そのものと"タダス"の響き、そのどちらも神秘的ですぐに惹きつけられた。ここにもまだ行ったことがない。写真で調べた時には明治神宮を思い出したけど、明治神宮が人工なのに対してこちらは自然。しかも昔のままらしい。 動画を撮ったのだけど、noteに動画はアップできないらしい。残念。すごく清々しかったのに。 平安貴族が占いをした水辺とか古い祭事の跡が残っているのがドキドキした。烏帽子被った貴族が’昔ここにいたなんて。

      • 売茶翁の「舎那殿前の松下に茶店を開く」を見に方広寺大仏殿跡へ

        売茶翁の茶席を辿る、推し旅の続き。 『売茶翁偈語』には書かれていて気になっていた大仏殿にも行った。 近くまで来て向かっている間、気になってはいたのだけど松がない。 この大仏のことは知っていて、かつては奈良より大きく、でも現存しない。絵を見ると舎那殿もかなり立派で、周辺には松の木がたくさん生えていたらしい。 豊国神社に向かって伸びる広い参道を歩くのだけど、松がない。さらには方広寺はもう山門も参道もない。今思うと、入口の脇道のような場所にあった古い石垣が絵の絵の中の石垣の

        • 売茶翁の「通天橋のほとりに茶を煮る」を見に東福寺

          私の推し旅の記録。 行けなかった富岡鉄斎展。出典作品に特に見たい物があった。 鉄斎美術館所蔵の『高遊外売茶図』。この絵や写真について載せている物が全然なくて、売茶翁の知名度の低さを改めて認識した。鉄斎美術館さんの写真をお借りする。 掛け軸だと思っていなかったので、この写真を見せていただけただけでも大きな収穫だ。絵の場所は京都の東福寺。紅葉の季節に話題になる通天橋という橋の下に沢がある。桜かな。川辺をしっかりと見る。 茶席を設け、幟を立ててお客様を待っているっぽい売茶翁

        売茶翁の「鴨川に遊び茶を煮る」の碑を見に行く

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        • 12本
        • 3本
        • 三軒茶屋
          8本
        • 犬と猫と暮らす夢
          7本

        記事

          煎茶道と売茶翁

          最初に思ったのは、そういうのが一番嫌いそう。 茶道に対する煎茶道の存在のこと。 茶道には千利休という有名人がいて、煎茶道には売茶翁がいる。売茶翁のことはほとんどの人が知らないと思うけど、知れば知るほどかっこよくて千利休が霞む。ごめんなさい。ちなみに読み方は、ばいさおう。茶を売る翁。おじいちゃんだからね、ひねりなし。 この人のことを調べていると、ハイパー癖強だっただろうなしか思い浮かばない。めんどくさい系。そうでなかったら、おとなしく禅僧として成功?してるだろうしね。

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          三茶の鬼リピリスト | Kaisoのジャンボン

          暖かい日にお掃除を始めていい調子に進んでたんだけどな。寒くなってきた。といっても、そんなに厳しい冬ではないよね。 大掃除をする時は料理をしたくない。埃が舞ってるだろうし、キッチンもお掃除したいから。だから買ってくる。Kaisoのジャンボン。お店の名前は"カイソ"と読む。ここのパンはとんでもなくおいしい。茶沢通り途中でアクセスも悪いし、連日営業してるわけでもないのに人が並んでる訳だよな〜と思った。 破壊力抜群の断面。 バゲットの皮?外側はしっかり固く、中はびっくりするくら

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          猫ちゃんワンちゃんを迎えたらGoProを買う

          使い方はまだ考えてない。かわいい愛猫愛犬を撮りまくりたいだけ。 iPhoneの写真フォルダはすぐにいっぱいになるだろうし、GoProがあればいろいろ使えそう。 Amazonのコメントに というのがあるけど、そ〜お〜ぅ? 別に沢を駆けたい訳じゃないしな。生き物かわいそう。 とか言いながら、腕立てふせ50回、スクワット100回、自転車2時間くらい乗れるんだよね。ワタクシは。 だから、GoProは買い。 ルンバ、相変わらずすごい値段だな。ルンバはどうしよう。長らく愛用し

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          『茶の湯の床飾り』展で再確認した私の微妙な審美眼

          今年の行った美術展。 遥か昔の春のこと。出光美術館で開催されていた『茶の湯の床飾り』という展示を見に行った。お茶の勉強になるかと思って。 ことあるごとに、茶室に掛け軸は欠かせない物と聞く。『私たちはどうかしている』にもそんなシーンがあったな。その家の茶室の掛け軸に書かれていたのは、"嘘偽りはないか"というものだった。嘘をついている主人公がドキッとするんだよね。 残念ながら、私は書を理解していない。茶会のテーマを表す、その会のすべてだ、そんな感じだったような。だけど今のと

          『茶の湯の床飾り』展で再確認した私の微妙な審美眼

          三茶の鬼リピリスト | レティシアさんの塩チーズケーキ

          クリスマス前だからか思い出した。 三軒茶屋ではないのだけど、三軒茶屋から行っているお店。祐天寺と世田谷公園の間くらいと言えばいいのか。小さなお店でおそらくオーナーがひとりで切り盛りしている。 塩チーズケーキという名前を聞いただけで食べたくなるんだよね。不思議。 サイズは小さい。真っ白で粉雪みたいな見た目で、かわいらしいケーキと呼ぶのがいいかな。チーズの部分は一般的なチーズケーキよりも確かに塩味が効いていて、甘い物にそこまで情熱がなくてもおいしいと思う。 で、中。いちじ

          三茶の鬼リピリスト | レティシアさんの塩チーズケーキ

          姫路城は暴れん坊将軍と姫ちゃり

          今年行ったお城。 前に出張で姫路に来た時からずっと行きたかった。駅からまっすぐ続く通りの突き当たりにお城が見える。初めてなら絶対にびっくりするよね。憧れの道だから歩いてみたけど、途中にはたいしたものがないような…。 いや、あったよ。姫ちゃり ミミちゃん号。西松屋さんがスポンサーのシェアサイクル。名付けのセンスが良いな。初めてだからとお城までフラフラ歩いて行ったけど乗ればよかった。 目の前まで来て、また感動した。お城も堀も橋も見事。あと、背景にビルがないことが素晴らしい。

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          『美の壺』に出ていた京都 有斐閣 弘道館の太田さん

          最初に出てきた太田達さんという方、気になるわ。 『美の壺』の羊羹の回に出てきたんだけど、京都の有斐閣 弘道館という場所で茶会や講演を行なっているらしい。老舗和菓子店の主人と紹介されてた。 羊羹が素晴らしい。今時のネオ和菓子ではないただの黒い四角。 これ、わかる。ちょうど今頃の京都で話題になる、紅葉が反射するくらいにピカピカに磨かれた床のお寺があるけど、それと同化するレベルでこちらの羊羹は光ってる。どっしりとしてて、少し透ける。"菓子器の中に置くと、器の金の柄が羊羹に映り

          『美の壺』に出ていた京都 有斐閣 弘道館の太田さん

          猫ちゃんには外が見える窓ありの家が良い

          SNSで見る猫ちゃんたちは、キャットタワーの上から眺めてる。いいな〜。うちの近所の奥様もベランダで猫ちゃんを抱っこして一緒に外を眺めているもんな。猫ってそういうものなのかな。 自由に作れる家を持てたら、猫が外を見るための窓を絶対に作る。人間には無用だけど猫は登れる、みたいな場所のやつ。お掃除のことは追って考えればいいか。 その前に、マンション住まいでも好きな時に外を眺められる場所を設けてあげたいな。普通の窓でいい。カーテンを開けっぱなしにしておけるように上の階にした方がい

          猫ちゃんには外が見える窓ありの家が良い

          菊炭という千利休が愛用した高級炭がある山

          吉田類さんが山に登る番組、気づくと観てるな。『にっぽん百低山』。山登りはしないけど、低山くらいのハイキングならしたいかも。 吉田類さんといえばなサムネイル写真w 登山をするの?と思ってWikipediaを見たら、高知の仁淀川のご出身なんだ。高知のお茶の産地じゃないですか。 この回で登った妙見山という山は、大阪と兵庫県にあるらしい。グーグルマップで見たら、すぐ近くまでニュータウン系が迫る山。こういう団地が関西には多い気がする。なんとなく。 登る途中に炭焼き窯の跡。類さんの

          菊炭という千利休が愛用した高級炭がある山

          三茶の鬼リピリスト | ムッティスクーヘンさんのフランクフルタークランツ

          バタークリームの女王と、心のなかで呼んでいる。 バタークリームが好みこの上ない。重すぎず、甘すぎず、あっさりしすぎてなく、ねっとりさっくりが絶妙なバランスを保ってる。三茶だけでも他にバタークリームのお菓子を扱うお店はあるけど、ここ以上においしいものが見つからない。鬼リピも鬼リピ。何度食べたかわからない。 ドイツでフランクフルタークランツを食べたことはないけれど、このお店のしっかりめでしっとりめのスポンジにたっぷりとバタークリームを挟んだスタイルが好き。トップもバタークリー

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          アサヒの「颯」は萎凋茶でボン・ジョビ

          アサヒさんが気合いを入れて作った新しい緑茶ブランドだって。 "叫びたくなる緑茶"だそうなんだけど、ボンジョビしか頭に入ってこないあのCM。 八村塁選手がBon Joviの『Livin on a prayer』を替え歌して「そ〜〜〜」と叫んでる。この曲は炭酸飲料の方が合っている気がする。八村選手も緑茶よりソーダ系の方がかっこよさそう。 Bon Joviの曲もCMで一番強烈だったのはアクシアかな。アクシアはカセットテープのメーカー。そのCMにバンドご一行様が出演していたんだ

          アサヒの「颯」は萎凋茶でボン・ジョビ

          鈴木保奈美さんの番組で吉本ばななさんを観て『Moonlight Shadow』を思い出した

          鈴木保奈美さんが本についてあれこれする番組を観ていたら、吉本ばななさんのお名前が出てきた。久しぶりだな。最近フィクションやエッセイを読んでいないから。 一番印象深い作品はやっぱり『Moonlight Shadow』かな。吉本さんのデビュー作で、大学の卒業制作。この方は高名な方を家族にもつ、特殊な環境に育っている人だから、どの作品でも登場人物がエキセントリックだった。物語の舞台は普通の世界っぽいのに、超非現実な話。流行っていたからひととおりは読んでいたな。 この作品を印象深

          鈴木保奈美さんの番組で吉本ばななさんを観て『Moonlight Shadow』を思い出した