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「異世界ものは誰が始めたか」という議論があるが、本当のルーツは神話レベルの古さだと思う。「嫌な現実や自分は無くなって、新たな世界で新たな力を得る」という発想は、神話などに見られる「死と再生」のモチーフの大衆版だろう。心理療法で患者が回復する際、同じモチーフが夢に表れることがある。
中井久夫『徴候・記憶・外傷』(みすず書房)に、「昇華はしばしば成熟を妨げさえする」とある。深い洞察だと思う。
私は昔、先延ばしが病的だった。だが火がつくと早いのか、一週間で10本のレポートを仕上げたことがある。その時に締切に遅れたものは、結果的にゼロだった。ただし消耗は半端ではなかった覚えがある。