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北海道立近代美術館『京都 高山寺展』で鳥獣戯画を観てきました

北海道立近代美術館で開催されている『京都 高山寺展 明恵上人と文化財の伝承』(会期:2024年7月9日~9月1日)を鑑賞してきました。
展示の目玉は北海道では初公開となる国宝『鳥獣戯画』です。

鳥獣戯画には甲巻・乙巻・丙巻・丁巻があり、会期中は展示替えがあるため、お目当ての甲巻が展示されている日程を狙いました。鳥獣戯画と言われて多くの人がイメージするであろう、例の擬人化されたウサギやらカエルやらの絵巻が甲巻です。

初めて実物を観ましたが、たいへん素晴らしい。墨線が活き活きとしている。そして、何というかシンプルに絵が上手い。ユーモラスな感じに擬人化されて躍動する動物たちはもちろんのこと、草木の描き方が見事です。全体的にシンプルなのに、とてもリアルさを感じます。
これは良いものを見ました。

他にも『鳥獣戯画』以外の高山寺の文化財、同寺の明恵上人にまつわる展示もありました。目的は『鳥獣戯画』でしたが、そちらの展示も面白かったです。
明恵上人について、その仏ガチ勢な生き様を、やたら軽いノリで親しみやすく紹介していたのが印象に残っています。おかげで明恵上人に興味が湧きました。

少し前に戦国時代の数寄者を描いた漫画『へうげもの』や水木しげる先生による南方熊楠の漫画を読んでいたので、近代の数寄者が高山寺に寄進した茶道具達や、南方熊楠に関する資料(高山寺の住職との往復書簡)等も、興味深く鑑賞できました。
高山寺は各方面の文化人と多くの関りがあったとのこと。本展で初めて知りました。

売店では愉快な鳥獣戯画グッズがたくさん販売されています。展示を堪能した後はそちらも要チェックです。私もHTB北海道テレビのOnちゃんとのコラボグッズを、無事に入手できました。

『鳥獣戯画』はもちろんの事、他にも様々な文化財を堪能できて満足です。知的好奇心を刺激される素晴らしいイベントでした。


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