若いときは、自由とか孤独とか抽象的な言葉に世界を閉じ込め、安堵していた。 でも現実との闘いに巻き込まれ、愛に裏切られ、ひとりぼっちに帰った。 たまに良き理解者とめぐりあうが、おびえ、すくむ。 だって嫌われるのがこわいから。 何だったの、僕の人生。 写真は神田川のクロアゲハ。