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 一一月下旬のとある日。散歩の帰路で小さな何かを発見。好奇心に駆られ、そろりそろりと近づく先に見たものは花々の蜜を貪欲に吸う蝶の姿。お日様の光に当てられてほのぼの。まったり。ほわほわ。じっくり観察。
 蝶の姿を見、頭の中で次々と浮かび上がる言の葉。ドバドバと頭の中で溢れ出す言の葉。スマホのメモアプリにメモ。最初の浮かび上がった言の葉はお伽噺、メルヘン。浪漫チック。ロマンス。随分可愛らしい言の葉がスマホ画面に並ぶ。非現実的な言の葉。次に浮かび上がるのは幻想。想像。創造。何だろう?違和感が襲う。浮かび上がる言の葉が花々の蜜を貪欲に吸う蝶の姿が琴線に触れる。心がずっと反応する。胸を押さえ心残りを違和感をスマホで検索する。
 数分後花々の蜜を吸い終えた蝶がふわりと飛び立つ。同時にスクロールした手が止まる。かつて好きだったお伽噺な詩。浪漫な詩。飛び立った蝶へ別れの言の葉に好きだったお伽噺な詩を口ずさむ散歩の帰路。


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