見出し画像

画像生成AI 「蝶の人」走れオレ!!それは試練だ  山道を走った秋の日

 ある秋の休日。自分は特に用事もないので横浜の市民の森のひとつ、荒井沢市民の森に来ていた。そこそこ朝からカメラとレンズや三脚一式のカメラザック(割とでかい)背負って歩き回っていた。十一月下旬だったので蝶はほぼ見込めない。そろそろ冬の野鳥が見られる。
 ザック背負って、えっちらおっちらと皆城山という丘に登る。低いけど急坂なんだよね。頂上の展望台に三脚据えて望遠レンズ付けて待ってるとミドリの小鳥がいっぱいやって来た。
 カワラヒワであった。初見なので割と頑張って撮影した。アトリ科の小生意気な顔してる。
 小一時間も撮影してると、カワラヒワもいなくなったので下りることに。カメラザックは案外重たい。登った道とは別の降り口に出ようかなと気ままに歩く。ここは根岸線の本郷台が最寄り駅である。と言っても三十分以上かかる。
 選んだ道は途中で二股に分かれる。一方は最寄り駅に戻る道。もう一つは鎌倉の鎌倉湖(散在ガ池)に出る道。予定もないので鎌倉湖に向かう。ここも建長寺などの裏手にあたり不遇な鎌倉でもあるが、なかなかにいい所なのだ。
 しかし、鎌倉湖方面に5分ほど進んだころメールに気づく。なんと「蝶の人」からメール。何でも仕事で近くに来たけど、仕事終わったので時間あるとか。大船にいるからおいでということ。うはっ、断るわけはない。問題は時間だ。戻って、山下りて、駅まで行って、電車乗って。うーん。えぇい、走れば何とか三十分で行けるだろ。三十分で行くと返事した。山道を走って下る。幸いにもこの日、市民の森、空いている。人がいないので走れる。
 当時は今よりは元気だが、さすがにでかいザック背負ってのランニングはこたえたぞ。これは試練か。


紅葉の中、走る


 なかなかに苛酷であった。まぁ好きで走ってるので仕方ないけどね。
 ようやく本郷台駅。ここまで来れば電車は一駅。四十分位で行けたろう。
 大船の改札内にあるコンコースの書店にいるとあったので急いで行ってみると何か雑誌を立ち読みしてた。

書店で待つ


お疲れ様

ようやく合流出来た。息を整える為に書店併設のコーヒーコーナーで休憩。 


はい、コーヒー


ようやく合流


でもなぁ、仕事帰りの「蝶の人」とでっかいザック背負った山登り姿の自分って、きっとチグハグは服装で変な取り合わせに見えたろうな。
 傍目なんぞ気にしない。思わず会えたので、うれしかった。

いいなと思ったら応援しよう!