#読了『千日の瑠璃』上/下 丸山健二 千篇一律から紡がれる華やかな瑠璃色の花のような散文に心が躍り世間の風潮を無視しつつ我流を貫くきめ細やかな文体に心酔する。 一瞬の内に自然物や動植物たちに命の息吹きを吹き込む筆致は、まさに格調高雅である。 文学の神髄こそ『千日の瑠璃』であった。