書評:ティモシー・ウィリアムソン『哲学がわかる 哲学の方法』についての走り書的覚え書
ティモシー・ウィリアムソン『哲学がわかる 哲学の方法』(岩波書店、広瀬覚 訳、2023年)(Philosophical Method: A Very Short Introduction, Timothy Williamson, Oxford: Oxford University Press, 2020) 読了
著者は哲学の出発点に「常識」を据える。その仮想敵はデカルトの追従者たち、つまり懐疑論者だ。「常識」の立場から懐疑論者を批判することがこの第1章の大目的である。だが評