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【書評】言葉の解像度を上げてスッキリ!理解して行動につなげる

こちらの記事は、ご恵贈いただいた書籍『「わかる」から「動ける」まで 言葉の解像度を上げる』(浅田すぐる 著)のレビュー記事です(PRを含みます)。

「以下の文章を要約せよ」


国語のテストが嫌いでした。とくに「要約」というやつが。文字数まで指定された日には、試験を作った先生がタンスの角で足の小指をぶつけるように呪いをかけたものです。(ウソ)

中学時代に国語を教わっていたのは、新任のジャッキー。

画像出典:楽天市場

小柄で可愛い女性だったのですが、ほんの少しだけジャッキーチェン顔というだけで、ジャッキーと呼ばれていました。

ジャッキーのせいで、ますます国語が嫌いになったような気がします。それが彼女の任務、綿密に計画されたプロジェクトだったに違いありません。



要約が苦手なので、以前は読書をしても自分なりにまとめることもありませんでした。読了の満足感を味わうだけで、ピーマン以上に中身がスッカスカな状態です。

だから読書をしても身につかないというか、せっかく身につけた知識すら実践できない状態でした。その度に、聞こえない、もしくは見えないふりをしてきたようなものです。

しかし、今は違います。読書をして、気になるところを自分なりにまとめられるようになりました。

大きなきっかけとなったのが、浅田すぐる氏の『早く読めて、忘れない、思考力が深まる「紙1枚!」読書法』です。詳しくは過去のnoteをご覧ください。


現在も、ビジネス書を読むときには紙1枚にまとめるようにしています。そんな思い入れのある書籍の著者、浅田すぐる氏が12冊目の書籍を上梓したというではないですか!!

そのタイトル『「わかる」から「動ける」まで 言葉の解像度を上げる』を見ただけで、体中をアドレナリンが駆け巡ります。大変ありがたいことに、『ツナグ図書館』経由でご恵贈いただきました。

書籍を開いてみると、こう記されていました。

「わからない」言葉についてただ「わかるまで」解像度を上げるだけではなく、「動ける(行動できる)まで」「実際に役立てられるまで」解像度を上げていく。

『「わかる」から「動ける」まで 言葉の解像度を上げる』P7より抜粋


キン肉スグルが「へのつっぱりはいらんですよ」と言っているように、意味もわからず多用されている言葉も少なくありません。その意味を自分で理解し、実際に役立てるというのです。

画像出典:楽天市場

世の中には曖昧なビジネスフレーズがあふれ、常に溺れてしまいそう。

曖昧さは命取りです。

お互いの認識がペットボトルのフタ程度の違いだったとしても、その認識の違いが社会全体を揺れ動かすようなトラブルに発展することも少なくありません。

「そんなつもりで言ったわけじゃない」


と言っても、取り返しがつかないこともあるでしょう。「合意の元だと思っていた」「合意なんてしていません」と、9,000万円の支払いが生じる可能性も無きにしも非ず。(そんな私はキムタク推し

しかも、ビジネスにおいては、日に日に新しい言葉が増え続けています。もはや脳内はパンク寸前ではないでしょうか。私の頭はすでにパンク済みですが。

そのような状況を打破すべく、大きく呼吸をして書籍を読み進めることにしました。その前に頭のパンク修理です。


本書は会社ならば部下の立場から読んでも、上司の立場から読んでも役に立つ内容となっています。認識の齟齬を無くすためにも、ぜひ手に取ってみてください。

基本編では、「3つの曖昧フレーズ」として以下を取り上げています。

①当事者意識をもつ
②優先順位をつける
③うまくまとめる

どのフレーズもよく耳にするものの、「えっ?どういうことよ?具体的に言ってよ!!」と思うものばかり。なかなか行動につなげられないフレーズに違いありません。

さらに、似たようなフレーズと、実践編も含めると72の曖昧な言葉を取り上げているので、読後にスッキリすることは確実です。

いっぱい出てスッキリした~~~!

どうやって言葉の解像度を上げるの?


そこが書籍の肝となる部分です。具体的には以下4つの技術が紹介されています。

①反対から考える
②具体と抽象を行き来する
③英語に置き換える
④先人の叡智を活用する

④に関しては、本編の後半で紹介されていることもあり、解像度を上げる基本的な技術としては①~③で事足りるでしょう。

ぜひノートやテーブルの上で鉛筆をトントンと叩きながら、頭の中であらゆる可能性を探ってみてください。今まで曖昧だった言葉の解像度が上がり、スッキリすることは間違いありません。


さらに、この書籍を読んで感激したことがありました。
それは……

言葉の解像度を上げるだけじゃない!


浅田すぐる氏と言えば「A4用紙1枚にまとめる」の提唱者です。A4用紙1枚にまとめる技術は、言葉の解像度を上げるだけでなくさまざまな分野にも応用できます。

たとえば、会議をうまく仕切ったり、報告書を作成したり、企画書を作ったりするのにも有効です。

なるほどなるほど……

あれっ?
取材にも使えるやん!?

気がついてしまいました。

書籍には「うまくまとめる技術」が紹介されています。浅田氏は「What」「Why」「How」の3つの疑問を解決することで勝手にまとまるといいます。

そこで、以前執筆したMediallの取材記事を改めてまとめてみました。まとめたものを、プレジデント社が開催したツナグ図書館とのコラボ企画に提出しています。

コラボ企画「プレジデント社×ツナグ図書館」

ということで、作成したものをXに投稿しましたので、ご確認ください。

題材として取り上げたのは、こちらの記事です。
地元を元気に!地域を愛し愛されるご当地プロレス団体『長浜プロレス』

今回はすでに執筆した記事を改めてまとめ直しましたが、次回からの取材では、取材前に資料を作成しようと思います。そうすれば、記事の執筆もスムーズです。

「あれも書かなきゃ……」「これも書かなきゃ……」と、余計な情報に惑わされずに済むことは間違いありません。

取材前にまとめておけば……

へのつっぱりはいらんですよ!!


「へのつっぱりはいらんですよ」の解像度を上げてみた

ジャッキーに会う機会があれば、書籍を紹介してあげようと思います。30年以上会っていませんが……

謝辞

本書は『ツナグ図書館』を通じて、出版社のご担当者様よりご恵贈いただきました。この場を借りて感謝申し上げます。

ー おしまい ー


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