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【池上彰が読む「イスラム」世界】 読書#156
みなさん、いつもお世話になっております!
本日は、私の投稿の軸とする一つ「本」「読書」に関して書かせていただきます。
自己紹介に書いたマイルールを守りながら、私の大好きな本について書いていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします!
今回は宗教、それもイスラームについてです。
ヘッダーは、ATBさんの作品を使わせていただきました!
ありがとうございます!!
目次
基本情報
池上 彰 (著)
KADOKAWA 出版
2014年7月26日 第1刷発行
全192ページ
読書所要期間7日
本書も、バリューブックスさんで購入しました!!
私が本書に出会うきっかけ
私は、宗教について大変興味を持っている。
それも、特定の何かということではなく、宗教全般についてである。
全般というのは、それぞれの宗教で、
・どのような特徴があるのか?
・人々が信じる理由はどこにあるのか?
など、全体の構造が気になっていると言って良い。
蛇足になるが、たまに我が家に布教活動で訪れる方がいるが、時間があればある程度聞くようにしている。
何か怪しげなものだと、にべもなくあしらうのは如何という私個人の考え方と宗教全般への興味がそうさせる。
こうした態度は、逆に驚かれるほどに感謝されることが多い笑
脱線したが、仏教やキリスト教的考え方は、比較的本として手に入りやすいため、今回はイスラームを探し、手始めに簡単そうなやつから行ってみよう!といった感じで本書をチョイスした。
著者は、わかりやすさと詳しさにおいて、私の中では鉄板である!
※これまで書いた著者の作品↓↓
私が思う、この本の本質
イスラム教の信徒の方は、世界で15億人以上いると書かれている。
キリスト教に次ぐ、一大宗教ということになるだろうか。
しかし、「IS」や「タリバン」などが代表するように、一部の過激派組織のイメージが、残念ながら強いというのが少なくとも日本における現実などかもしれない。
しかし、率直に言って「イスラム教=危険」と考えている方の方が、ともすれば危険で偏った見方だと私は考えており、本書はまさにそうした誤解を解く、正しく理解するということを目的としている。
私が感じたこと
神の存在
ご存知の方も多いと思うが、私は最初この事実を知った時、かなりの衝撃を受けた。
それは、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教が信じるそれぞれの神は、実はすべて「同じ」という真実である。
同じなのに、それらから受けるイメージは、かなり異なるとお考えの方も多いのではないだろうか。
私は完全にそうだったので、衝撃を受けたということである。
イメージは異なるがしかし、よくよく考えてみれば、各宗教の中にもそれぞれ派閥・宗派があり、一見異なるようでも同じ神を信じるということを考えれば、宗教自体が異なろうが、まぁありうることなのだろう。
この辺の構図というか、なぜそういったことになっているのかについて、本書では図解を交えて非常にわかりやすく説明されている。
これを見て、各宗教に精通する方から怒られたりしないのかと思うほど簡潔な説明がなされた本書がこうして販売されているということから鑑みれば、やはり否定しようのない事実なのだろうと、大変感心している。
聖地の存在
この3つの宗教の聖地が、すべて同じだということに対してもまた、大変衝撃を受けた。
でも、上記の通り神が同一なのであれば、それもまぁ理解できるかと思いながら、それでもなかなかの驚きであった。
「聖地エルサレム」という言葉をよく見聞きするが、これらのどの宗教にも対応する言葉であることから、よく目にするのだなぁということもまた合点がいった。
聖地とえいば、私の中でもう一つ強いイメージがあるのが「メッカ」。
「〇〇のメッカ」みたいな言い方がされる。
すごい重要な場所、何かが盛んな場所みたいな言い方で表現されることがあるように感じるが、どうやら本書が発行された当時から、あまりメディアでは使わないようにしているらしい。
メッカは、イスラム教のみに対する聖地だから、誤解を招かないようにするための配慮なのだろう。
エルサレム・パレスチナ・ガザ
この辺の言葉は、最近特に目にすることだろうと思う。
この地は、最近に限らず、ずっと争いが続いてきたということは、なんとなくイメージがつく。
しかし、どれが何で具体的にどこなのかということは、結構難しい、ピンとこないという方も多いことだろう。
私も、なにを隠そうその一人である。
本書では、その辺の全体構造がかなりクリアになる。
一気に覚えることは私にとってなかなか難しいが、とりあえずこれを見返せば、再び理解することが可能になる。
本書は、こうした意味で私の辞書的存在として、これからも力を貸してくれそうな気がしている。
むすびに(まとめ)
本書では、
「イスラム教というのもが、いったいどういうものであるのか」
といったことを皮切りに、
・現代の中東情勢
・その背景にあるイスラームが抱える諸問題
・イスラームの方々の宗教を背景とした生活の特徴
などについてもまとめられている。
また、本書の構成として、2〜3ページでテキストにより各項目が整理された後、図解によりその項目の理解を促進している。
特に、神のイメージや預言者などのイメージについては、この図解のおかげで私の理解が大変良く促されたという印象をもっている。
テキストばかりの本らしい本が苦手な方にとっては、とてもお勧めできるものとなっている。
我が家の近くに住むイスラム教徒の方は、とても熱心に信仰されている傍ら、消防団活動に参加したり、地域のイベントに率先して入っている姿を見て、大変尊敬しているし、危険など微塵も感じない素敵な方です。
しかし、そうした方々の生活の細部にどのように宗教が横たわっているのか、まだまだ全貌を窺い知ることはできないため、こうした学びが重要なのだと感じています。
本日も、ご覧いただきありがとうございました!!
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