日本の密偵として戦時下の満州を発ち 内蒙古、中国奥深く 敗戦後はラマ僧の巡礼者になりチベット、インド 鎖国のネパールを歩きに歩き 何度も窮地を脱し托鉢で命をつなぎ 8回ヒラヤマ越えした若き西川一三 8年間の潜行録は 『深夜特急』をしのぎ 570Pの大書も一気読みの 迫力があった
読了、574ページの読み応えのあるノンフィクションでした。 第二次大戦末期に敵国の情勢を探るために、密偵として蒙古人のラマ僧になりすまし、中国奥地からチベット、インドまで旅を続けた西川一三さん。 生きることの本質を求め、不要なものを捨てていく巡礼の旅に清々しさを感じました。
【天路の旅人】 おはようございます。 昨日に続いて雨。今日も濡れる「ソメイヨシノ」です。 雨の日曜日は読書、沢木耕太郎さんの新著『天路の旅人』を読み始めています。 第二次世界大戦の末期、中国大陸の奥地に密偵として潜入した日本人のノンフィクション、ページを繰るのが楽しみです。