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第712回【圧巻人生日誌 日々是成長】703(2023/5/4)▲▲西域八年も密偵した男の話▲▲


大型連休な世の中ですが、

どこに行くこともなく粛々とタスク潰ししてます。

もっとも今日が何曜日なのか

よく分からなくなりつつありますが・・・。



天気がいいとついつい表に出たくなる

そんな衝動に駆られますが、

そんな気持ちをグッと堪え

積み上げていた本を一気に読んでおります。



沢木耕太郎
『天路の旅人』




深夜特急の再来との触れ込みで

発売日に即買いしていたのですが、

600ページ弱の大作に怯み

なかなか読み進められていませんでした。



私、この手の旅をテーマにした

ノンフィクションを読むのは大好きなのですが、

本作は時代背景や地理感覚も

都度確認しながら読んでいたため

前進していませんでした。


正直なところ『深夜特急』のような

躍動感やワクワク感よりも

スパイ(密偵)の行動録ですから、

むしろドキドキすることの方が多い。


蒙古人ラマ僧に扮しながら、

西域を目指す男。



参考文献と称される西川一三の

『秘境西域八年の潜行』の帯には、

モンゴルから青海省を経てチベットへ、

チベットよりヒマラヤを超えてインドへの道は

古くから探検家にとってもっとも魅力ある

路線の一つであった。・・・・

とあります。


奥付を見ると、出版は昭和43年とあります。


ホントだろうか?

人っ子いない大草原に砂漠を越える

このルートが魅力あるんだろうか・・・?



そういう点では

私はいくら旅好きだと言っても

探検家にはなれなさそうだ、

ということを実感したのでした。



しかし、

どうしてチベット方面は人を魅了するものが

あるのか。

河口慧海の『チベット旅行記』

傍に置きながら読んでいたのですが、

点と点とを繋いだ先のチベットには魅力がありますが

日本から線で繋がれた先のチベットは

遠い遠い世界のことのように思われます。

だからこそ、探検家を魅了するのかもしれませんが。



そう考えると

私の旅好きなんて、

まだまだ犬小屋に毛の生えた程度のものだ

と痛感することにもなったのですが。

死ぬまでには

自身を省察すべく赴いてみたいものです。


西川が旅したのは、この辺りのエリアだろう。

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★★今日の圧巻人生方程式★★


旅は点と点をつなぐものだけに非ず。
一線に繋がる旅のストーリーもあるものだ。
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