櫻田弘文 (ブランディング・プロデューサー)

中小企業のブランディングを支援する株式会社クエストリー 代表 https://ques…

櫻田弘文 (ブランディング・プロデューサー)

中小企業のブランディングを支援する株式会社クエストリー 代表 https://questory.co.jp/ ブランドになることを目指す経営者コミュニティ「#ブランディングクラブ」主催。毎日新聞#経済プレミアに「#地域で光る小さな会社」連載中 https://x.gd/4iKWm

マガジン

  • 好きの深掘り

    一度切りの人生だ。好きなことを我慢してはいけない。どんどん深掘りした方が人生は楽しくなる。 僕はジャズ、アート、本、映画が大好きだ。 仕事場ではジャズを聴きながら仕事をしている。定期的に美術館やギャラリーに足を運ぶ。子供の頃から本の虫でいまでもそうだ。映画から生き方をたくさん学んできた。 ということで、僕が偏愛するものを投稿していきます。たくさんの好き仲間とつながりたい。よろしくお願いします。

  • #ブックランニング

    僕という人間の考えや行動のかなりの部分は、これまで読んだ本でできている。よくても悪くてもそうだと思う。 ということで、現実のランニングのように、とろとろとした読書記録を書き綴ります。

  • #小さくても光り輝くブランドになる

    「小さな会社のブランディングを支援している」株式会社クエストリーの代表、櫻田弘文がブランドになるポイントを語ります。 小さいことは弱点でも不利でもありません。ブランディングのポイントを押さえ、しっかりとシナリオをつくることで、小さな会社や店も「ブランド」になれます。 お時間のあるときに、コーヒーでも飲みながら、気軽にお読みいただければと思います。コメントもいただければ書き手としてはとってもうれしいです。

  • #季節の草花と日々のあれこれ

    「小さな会社のブランディングを支援している」株式会社クエストリーの代表が季節の草花と日々のあれこれを語ります。 自然界には多種多様な植物が存在します。道端の小さな草花は弱い存在のように感じるかもしれませんが、実はびっくりするほど強いのです。 同じように小さな会社もブランディングに取り組むことで、独自の価値を磨き上げ、他と競争しない強い存在になることができます。

  • クエストリー 谷根千ぶらぶら

    2001年に銀座3丁目に個人事務所を開設、2003年に築地1丁目に株式会社クエストリーを設立。https://questory.co.jp/ 以来21年にわたり、中央区を拠点としておりましたが、2022年2月に文京区千駄木に事務所を移転しました。 クエストリーのメンバーが偏愛する谷根千(谷中・根津・千駄木)の個性的な店やユニークなスポットを紹介します。

最近の記事

映画『男と女』を観て感じたこと・・人の記憶は当てにならないね

無名の29歳の監督を世に知らしめた作品部屋を整理していると、映画のDVDが出てきた。『男と女』、『真夜中のカーボーイ』、『第三の男』、『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』の4本だ。もっとたくさんあったはずだが、ネットで観る機会が増えたので処分した。 それでもDVDプレーヤーは廃棄をまぬがれ、テレビ台のなかでほこりをかぶっていた。古い機器だし、配線も外れていた。つながらないかもと思いながら、接続すると「おおっ、映るではないですか?」、パチパチパチ! 夕方からビールを飲みなが

    • 自らの正解を生み出すための読書のすすめ

      独学で自分が信じられる正解をつくる時代不確実性の高い時代だといわれる。一言でいうと「先行きが見えにくい、いや見えない」時代のことだ。「みんなと同じようなことをやっていれば、何とかなる」はもはや通用しない。万人共通の正解などもうないのだ。 「こうすれば誰でもそれなりに上手くいく」という正解がないのだから、稚拙でも、自分で考え、仮説を立て、検証・修正しながら進んでいくしかない。個人の生き方も経営の舵取りも自ら切り開いていく時代なのだ。 そのためには自分で学ばなければならない。

      • 問題は解決しても、課題は解決はしない

        Dropboxの同期がうまくいかず、イライラ先ほどまでDropboxの同期がうまくいかずイラついていました。原因は単純な設定変更(理由は不明)だったので、問題は解決しました。しかし、問題は解決はできたが、課題は解決できたのか?そんなことを感じました。 問題解決は、あるべき姿とのギャップを見つけ出して解決することです。課題解決は、問題の解決のためにとるべき行動を決めることです。同じ問題が何度も発生するのは、課題としてとらえていないためです。 DropBoxが同期できない問題

        • 中小企業のブランディングは、人を起点にする

          スタバの女性パートナーの一言がうれしかった出張のために東京駅にいた。少し早めに着いたのは、スターバックスコーヒー(以下スタバ)に立ち寄るためだ。カフェラテが好みなので、その日も注文しようとしたときに、女性パートナー(従業員)がこう語りかけてきた。 「素敵なメガネですね」・・一瞬、何のことのかわからなかった。僕のメガネのことだとわかると、照れ臭かったせいもあり、「どうも」という気のない返事を返した。でも、内心はとてもうれしかった(単純なのです)。 スタバのミッションにはこう

        映画『男と女』を観て感じたこと・・人の記憶は当てにならないね

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        • 好きの深掘り
          40本
        • #ブックランニング
          14本
        • #小さくても光り輝くブランドになる
          277本
        • クエストリー 谷根千ぶらぶら
          23本
        • #季節の草花と日々のあれこれ
          584本

        記事

          間に合ってよかった、終了前日に鑑賞した「須田国太郎の芸術」の素晴らしさ

          先週の土曜日に足を伸ばしたのは、緑豊かな砧公園の一角にある世田谷美術館。開催中の「生誕130年 没後60年を越えて 須田国太郎の芸術・・三つのまなざし」を観に行ったのです。台風で延期していたので終了前日でした。 世田谷美術館に行くのはなぜか夏の暑い日です。昨年のシャガール展のときは、7月末に用賀駅から20分ほどかけて汗だくで歩いて行きました。今回は事前に時間を調べてバスに乗りました。これは正解だったなあ。 須田国太郎さんのことはまったく知らなかったのですが、案内リーフレッ

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          人は人によって動かされない、人は本人の意思のみで動く

          指示待ちが多い理由は社長にあるような気がした 「社員には主体的に考えて動いてほしいと伝えているが、なかなか思うようにならない」。ある年配の社長からそんな声が届いた。仕事を自分ごとと思わず、いわれたことしかやらない「指示待ち社員」が多いのだという。 しかし、聞いているうちに、指示待ちが多い理由は社長にあるような気がした。なぜならば「主体的に考えて動いてほしい」といいながら、無意識のうちに指示を出しているからだ。「自分ならこうする」も醸し出している。 「任せる」といいながら

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          自分を元気づける一番良い方法は、美味しいものを食べることだ

          Facebookでも投稿しましたが、8月28日は僕の誕生日でした。これだけ年齢を重ねると、お祝いやプレゼントはどうでもいいのですが、仕事のパートナーの金田が美味しい食事をごちそうしてくれるという話になりました。 美味しいものに弱いので、すぐに誘いに乗りました。出かけたのは仕事場近くのビストロ「サンセリテ」。本当は先週の予定だったのですが、台風で延期したのです。ランチは何度か食べましたが、夜の訪問は初めてです。 七時にお店に入ると、カウンターで年配の男性が食事を終えて、背筋

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          「スケアクロウ」で思い出したこと、映画は心に何かを染み込ませる

          クエストリーが主催している「ブランディングクラブ」の来週5日(木)の「オンラインサロン」のテーマは、「映画を語ろう〜映画にはたくさんの学びが詰まっている」。主催者の個人的な好みに沿ったテーマ設定です。 実際に映画からたくさんのことを学びました。でもね、「どんなことを学んだの?」と問われると、いろいろとしか言い答えようがない。それでも何かあったときに、「あの映画ではこうだったなあ」といった感じで浮かんできます。 そんなことを考えていたときに、思い出した映画は「スケアクロウ」

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          中小企業でもできるイノベーション人材を育てるための10%の革新法

          イノベーションの本来の意味は、「新しいこと=革新」です 「イノベーション が大事」「イノベーションを起こそう」など、「イノベーション」という言葉はかなり日常的に使われます。日本では「技術革新」と訳されがちですが、それだけでは少々窮屈な意味になってしまいます。 「イノベーション(innovation)」は、「イノベート(innovate)」という動詞の名詞形です。「イノベート」の語源はラテン語の「インノバー(innovare)」であり、「in(~の方へ)」と「nova(新し

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          「社長なんて偉くもなんともない」・・確かにその通りです

          小さな会社ですが、2003年の会社設立から20年以上にわたり社長をやっています(長すぎる感があるなあ)。でもね、「社長だから偉い」とか「長くやっているからすごい」という感覚はまったくありません。 その証拠に、社員から頭の後ろを張り倒されたことが何度もあります(もちろん理由があるし、正確にいうと創業メンバーです)。そんなこんなで、僕は「代表社員」という気持ちでやっています。 代表社員とはいうものの、社員(その家族も含めて)、顧客、外注先、株主、そして社会に対して責任がありま

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          期待せずに観たアーティゾン美術館の「空間と作品」がとても良かった

          言われてみれば、確かにそうです。何のことかというと、アーティゾン美術館で開催中の「空間と作品〜作品が見てきた景色をさぐる」の企画趣旨のことです。それは次のような内容です。 こう言っちゃあなんですが、10日(土)に都内で用事があり、午前中が空いていたので、ついでにアーティゾン美術館に立ち寄りました。つまり、それほど期待していませんでした。ところがこの展覧会が実に良かったのです。 展覧会には、石橋財団(企業家で文化事業にも取り組んだ石橋正二郎氏が創設)が所蔵するモネ、セザンヌ

          期待せずに観たアーティゾン美術館の「空間と作品」がとても良かった

          迷わない経営!・・・コンセプトの力で精神的な余裕を手に入れよう

          ブランディングを考えるのならば、やっぱりコンセプトは不可欠 コンセプトという言葉は使われる対象や分野によってさまざまに解釈されます。クエストリーが中小企業のブランディングで使う場合は、「誰を」、「何を通じて」、「どのように幸せにするのか」を文言化したものを指します。 それでも「コンセプトってキャッチフレーズですよね」、「ホームページに必要だから作ります」、なかには「コンセプトなしでも経営できる」・・こういう意見を耳にします。多様な考えがあっていいので反論はしません。 そ

          迷わない経営!・・・コンセプトの力で精神的な余裕を手に入れよう

          明治43 年に建てられた歴史的な石蔵で釜揚げうどんを食べる・・・「根津 釡竹」

          久しぶりに「谷根千ぶらぶら」です。連日の暑さに食欲が・・衰えませんね。まあ、いつも飲みながら食べているのですが。 仕事場から歩いて10分ほどの根津の昔ながらの路地の四つ角に、重厚な煉瓦造りの石蔵があります。覗いてみると、店奥には日本庭園も見えます。 控えめな看板がなければ、お店とは気づかないのですが、実はうどん屋さんです。仕事場を移転してすぐに食べに行きました(食いしん坊だからね)。 この地で歴史を刻んできたのかと思いきや、1985 年に大阪で開業、3 年連続でミシュラ

          明治43 年に建てられた歴史的な石蔵で釜揚げうどんを食べる・・・「根津 釡竹」

          和歌山ツアー3日目は神域への道を辿る・・・熊野古道、熊野本宮大社、高野山

          和歌山ツアー3日目は熊野古道、熊野大社、そして高野山のコース。同行者はクラブ会員の白根さんと箱崎さん、クエストリーの金田の4名です。その前の2日間の疲れが少々溜まっています(遅くまで飲んでいたからね)。 紀伊田辺駅で白根さんと合流、車は緑豊かな川沿いの道を進んでいきます。熊野古道は3つの参詣道があります。どれも世界遺産に登録されていますが、今回は田辺から熊野本宮に向かう中辺路(なかへち)に向かいました。 最も多くの参詣者が歩いたとされる中辺路参詣道。その難行苦行の道のりを

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          小さな会社のブランディングは経営そのものです

          和歌山県御坊市で開催したブランディングクラブの「7月度ブランディング&ツアー」は24日(水)・25日(木)の日程を無事に終え、14時に現地解散となりました。ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました。 僕はもう一泊して、25日(木)の夜にセッションで大変お世話になった塩路家具の社員さんにセミナーを開催することになっていました。「ブランディングって伝えるのが難しいです」という塩路社長の一言からです。 「何となくわかるんだけど、実はブランディングって何?」・・こんな声を

          小さな会社のブランディングは経営そのものです

          手間暇をかけていることは、実は合理的なのかもしれない

          伝統の技法を受け継ぐ「そめみち染物旗店」和歌山県御坊市で開催された「ブランディング&ツアー」の二日目の報告です。前夜遅くまで盛り上がった交流会の余韻(お酒も少々)が残るなか、午前中に御坊市の企業2社を訪問。1社目は「そめみち染物旗店」さんです。 昔ながらの技法で、旗、幕、のれん、祭礼用品などを制作しています。代表の染道祥博さんに実際の作業工程をご説明していただきましたが、奥深い風合いと色合いを出すためには相当の手間暇がかかっているのがわかります。 「本物にこだわる」という

          手間暇をかけていることは、実は合理的なのかもしれない