原子力規制委員会は、関西電力高浜原発1号機に対し、50年以上の運転を承認しましたが、欧米では当たり前のことで、日本では、初めてのケースであり、日本が欧米の原発と異なることは、地震の影響の差ですが、日本の原発は、建設時のままではなく、基準地震動改正に伴い耐震補強済み、問題は的確さ。
原子力規制委員会は、敦賀2号機安全審査不合格に対するパブリックコメントを求めたところ、合計282件のコメント提出がありましたが、コメントに値しない物が計215件と認定され、残りの計67件がコメントと認定され、なぜ少ないかと言えば、不合格に対すること、専門的過ぎて判断が困難なこと。
原子力規制委員会は、福島第一原発1号機の耐震安全性に対し、独自調査・評価能力がなく、東京電力の報告書の部分的引用など、丸投げに、おんぶに、抱っこに、肩車状態の甘え、もっときちんとやれ、その程度のイカサマが分からないほど国民は、無知ではないはず。
原子力規制委員会が、原発新規制基準を作成し、同適合安全審査において、福島事故炉型のBWRではなく、PWRの審査を優先したのは、工学的根拠があったからではなく、国民の心理的不安を考慮した政治的判断であり、工学的本質的な意味は、何もなく、同委員会と同事務局の原子力規制庁の無力な虚構。
Trovatoreさんから、「原子力規制委員会の地震担当が石渡委員からテレビでよく見る山岡耕春委員に交代しますが、日本原子力発電は敦賀原発の再申請をするのでしょうか」なる質問あり、山岡さんは、地震予知連絡会会長や日本地震学会会長、原電は、誰が地震担当委員になっても、再申請します。
原子力規制委員会は、原電敦賀2号機に対し、新規制基準適合安全審査で、不合格と判断しましたが、日本の原子力史上、初の出来事であり、原電は、自社担当者のみならず、地質調査専門会社と電力中央研究所の協力の下、可能な限り手を尽くした結果であるため、再申請しても合格の可能性は、極めて低い。
原子力規制委員会は、原電に対し、東海第二原発サイトの防潮堤のごく一部区域に、工事不良が生じたことに対し、部分補修ではなく、抜本的な設計のやり直しと施工を命じましたが、現場写真から、そのようなことをしなければならない工事不良ミスなのか、疑問、同委員会は、形式主義に陥っていないか?
新規制基準に基ずく原子力規制委員会の適合安全審査の期間は、普通6年間(いくつかの原発の審査とタイムシェアリング、110正式会合と330予備会合)、敦賀2の審査申請は、2015年になされ、地質審査のみで、9年目に入り、仮に地質審査がクリアーできても、さらに、プラント審査で6年間。
原子力規制委員会は、敦賀2に対し、原子炉建屋直下の破砕帯が活断層か否か、調査・検討してきましたが、最近、「活断層の疑いが否定できない」と、要は、「分からないから、判断できない」と言っているので、「事業者が、そうでないと言うなら、明確な証拠を示せ」と、最悪、不合格、再申請再審査か。
原子力規制委員会の二代目委員長には、同委員会委員の更田豊志さん(元原研、原子炉燃料挙動)が、就任され、条件からすれば、委員にも、委員長にもなれる専門でも器でもなく、専門的には、原子炉核熱流動が不可欠で、更田特別扱いは、親(元原研役員、海洋機構役員、核物理)の七光りの政治的配慮。