9月11日の原子力規制委員会で議題となった中国電力の島根原発の特定重大事故対処施設(つまりテロ対策施設)について、18日の記者会見で山中委員長に質問した(こちらの写真キャプションに書いたように11日に質問しそびれたので)。
審査結果には、原発に大型飛行機が突っ込んでも、放射性物質の放出は100TBqを下回ると書かれている。100TBqとは福島第一原発事故の時に放出された量の100分の1だ。なぜ、それで済むのだろうか。
私の質問の後に、ジャーナリストの青木美希さんが、武力攻撃ではどうかと質問して、ますますこの国の原子力政策のチグハグさを感じることになった。
911のようにテロで大型飛行機が衝突したとき
ウクライナ、ロシアを鑑みたミサイル攻撃はどうか
これを受けた青木さんの質問は次の通り。
昨今、「テロと戦争は一体何が違うのか」と頭を抱える殺戮が同時多発する中で、原発を持つことのリスクが、白塗りの陰に隠れて、議論されなさ過ぎる。
【タイトル画像】
中国電力株式会社島根原子力発電所の発電用原子炉設置変更許可申請書(2号発電用原子炉施設の変更)に関する審査の結果の案の取りまとめ
―特定重大事故等対処施設及び所内常設直流電源設備(3系統目)の設置―
P161より抜粋