現代日本社会の諸相

名もなき静かな人生の行路を豊かな気持ちで独自に歩む人がいい。

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最近の記事

斎藤元彦兵庫県知事と立花孝志・元N党首との連係したがごとき「公職選挙法違反の疑い」などの問題が急浮上

 ※-1 まずつぎの『朝日新聞』の記事を紹介したい。  2014年11月17に実施された兵庫県知事選に関連しては,その選挙結果が出た直後からすでに沸騰しだしていた諸問題をめぐり,本日の新聞朝刊がその記述をめぐる「問題の所在」を,ひととおり報道していた。そこでここでは『毎日新聞』の記事2点と『日本経済新聞』の記事1点を紹介しておく。  しかし,こられの記事を読んでみたところで,なかなか理解しきれない問題・論点が,まだ山積状態である。なにせ,いきなりに事態が浮上,急展開してき

    • 狂喜乱舞した旧N党党首,「アホみたいに子どもを産む民族はとりあえず虐殺しよう」と触れた文句は,戦争中に日帝が「産めよ殖やせよ」と臣民に督励した事実を逆説的に想起させる

       ※-0「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首が2024年1月17日の兵庫県知事選で「披露した公選法違反の疑い」の問題  「本稿」※-1以下の記述を復活・再掲させるに当たっては,直近の話題になっていた,※-0の話題をさきにしばらく紹介することにしたい。  a) 昨日,2024年11月22日に公開されていた兵庫県知事選関連の記事のなかで,一番目立ったものが,ジャーナリスト:橫田 一の寄稿「斎藤兵庫県知事,立花党首と共犯で公選法違反なら失職の可能性も」『福岡の経済メディア

      • 老朽原発を60年以上も稼働させるというのは冒険的危険そのもの,もしも過酷事故を再発させたら,いったいどこの誰が責任を取るのか,明確に規定していない原子力村に特有である「きわめつけの無責任」

         ※-1 耐用年数の常識的な理解-だが原発のその問題になると不思議な主張が出まわる-  a) 耐用年数とはなにか?   耐用年数とは,固定資産を通常の用途用法に沿って使用した場合に,本来期待する役割を果たすとみなされる期間のことである。  通常,取得した固定資産は時間の経過とともに,その価値が失われ,最後には価値を喪失します。このように,時間の経過によって価値が減少する固定資産のことを減価償却資産という。  耐用年数は減価償却資産の使用可能な期間を指すが,この期間は減

        • 老朽原発の「稼働期間」として60年(以上)も耐用年数を認めるという,工学的理論の立場を完全に無視した「原発利用方法」はまさに狂気の沙汰,企業会計基準や管理会計見地から噴飯的に逸脱した耐用年数基準の破壊行為は,なぜ原発だと許されるのか?「悪魔の火」にあぶられてか,まともな技術経済精神が吹っ飛んでしまった原発「観」,SLの観光用復活劇でもあるまいに(後編)

           ※-0 この「本稿(前・後編)」の題名が長ったらしいが,本編の「議論の核心」を表現したつもりの表現である  ということであったが,本編の前編をさきに読んでからこの後編に戻って読んでもらえることを希望したい。そのリンク先住所は以下である。  ※-2 2024年11月14日であったが,『日本経済新聞』と『毎日新聞』の社説がそれぞれに「東電福島第1原発事故現場」からの「デブリ取り出し作業」を取り上げ論説していた。  『毎日新聞』と『日本経済新聞』は現在,本ブログ筆者が購読し

        • 斎藤元彦兵庫県知事と立花孝志・元N党首との連係したがごとき「公職選挙法違反の疑い」などの問題が急浮上

        • 狂喜乱舞した旧N党党首,「アホみたいに子どもを産む民族はとりあえず虐殺しよう」と触れた文句は,戦争中に日帝が「産めよ殖やせよ」と臣民に督励した事実を逆説的に想起させる

        • 老朽原発を60年以上も稼働させるというのは冒険的危険そのもの,もしも過酷事故を再発させたら,いったいどこの誰が責任を取るのか,明確に規定していない原子力村に特有である「きわめつけの無責任」

        • 老朽原発の「稼働期間」として60年(以上)も耐用年数を認めるという,工学的理論の立場を完全に無視した「原発利用方法」はまさに狂気の沙汰,企業会計基準や管理会計見地から噴飯的に逸脱した耐用年数基準の破壊行為は,なぜ原発だと許されるのか?「悪魔の火」にあぶられてか,まともな技術経済精神が吹っ飛んでしまった原発「観」,SLの観光用復活劇でもあるまいに(後編)

          老朽原発の「稼働期間」として60年(以上)も耐用年数を認めるという,工学的理論の立場を完全に無視した「原発利用方法」はまさに狂気の沙汰,企業会計基準や管理会計見地から噴飯的に逸脱した耐用年数基準の破壊行為は,なぜ原発だと許されるのか?「悪魔の火」にあぶられてか,まともな技術経済精神が吹っ飛んでしまった原発「観」,SLの観光用復活劇でもあるまいに(前編)

           ※-1 2022年で電源「原子力」が占める割合 5. 5%を,この先,2割まで上げたいという〈狂気の精神〉を,本気で認めている日本政府経済産業省資源エネルギー庁の立場  本日,2024年11月19日の『日本経済新聞』朝刊1面は,紙面のほぼ真ん中につぎの記事を配置していた。  この記事については活字のほうからも,つぎの段落を引用しておき,まず批判的に吟味してみたい。  a) 経済産業省は年内にまとめる2040年度の電源構成目標について,原子力比率を2割とする方針だ。20

          老朽原発の「稼働期間」として60年(以上)も耐用年数を認めるという,工学的理論の立場を完全に無視した「原発利用方法」はまさに狂気の沙汰,企業会計基準や管理会計見地から噴飯的に逸脱した耐用年数基準の破壊行為は,なぜ原発だと許されるのか?「悪魔の火」にあぶられてか,まともな技術経済精神が吹っ飛んでしまった原発「観」,SLの観光用復活劇でもあるまいに(前編)

          国際経済学会編『北支経済開発の根本問題』刀江書院,1936年6月に「北支経済開発と企業形態」を書いていたマルクス経営経済学者の戦時協力姿勢

           ※-1 本稿の意図-内外文化研究所編『学者先生戦前戦後言質集』全貌社,昭和29〔1954〕年4月という70年も前に発行されて本があった-  この記述は,戦前の戦時体制期(1937年7月7日から1945年8月15日〔9月2日〕)において,学究の場合,それも経営学者のなかではほんの数名しか存在しえなかった本物の反体制派以外は,「戦争の時代」にその程度においていくらかの差はあれ,基本的には例外なく協力した記録の残した。  以上の指摘は解釈として述べる発言ではなく,実際に「歴史

          国際経済学会編『北支経済開発の根本問題』刀江書院,1936年6月に「北支経済開発と企業形態」を書いていたマルクス経営経済学者の戦時協力姿勢

          ヘイトスピーチが花盛りしころ,ヘイトデモも大いにおこなう政治病理集団を,けっして積極的には取締らなかった旧安倍政権の単細胞のネトウヨ的に愚劣だった支配体制の問題(後編の2)

           ※-0 いきなり関東大震災に舞いもどってから東日本大震災・東電福島第1原発事故の話題にまで迂回してみる「前文」的な段落 【事前の付記】 「本稿(後編の2)」は,以下の「後編の1」を受けているので,できればこちらをさきに読んでもらえれば好都合である。  さて,本日はまずつぎの話題から始める。「毎日出版文化賞」を授賞された,安田浩一の新作『地震と虐殺 1923-2024』中央公論新社,2014年6月を,その主催元の『毎日新聞』(毎日新聞社)が紹介した案内記事をつぎにかかげて

          ヘイトスピーチが花盛りしころ,ヘイトデモも大いにおこなう政治病理集団を,けっして積極的には取締らなかった旧安倍政権の単細胞のネトウヨ的に愚劣だった支配体制の問題(後編の2)

          ヘイトスピーチが花盛りしころ,ヘイトデモも大いにおこなう政治病理集団を,けっして積極的には取締らなかった旧安倍政権の単細胞のネトウヨ的に愚劣だった支配体制の問題(後編の1)

           ※-0「この『後編の1』のための前文」-2024年の秋的な話題をからめて記述しておく欄-  本稿(前編・後編)は,もと2016年時点に執筆された文章を復活・再掲するかたちで公表している。この前編,後編ともに,2024年のこの時節になっていたとなれば,本論そのものに関連するごく直近の話題を,いくつか混ぜ合わせた要領で前文として配置しておき,記述の全体を構成している。  ということで本日,2024年11月15日はまず,以下の※-1と※-2がその「直近の話題」として追加された

          ヘイトスピーチが花盛りしころ,ヘイトデモも大いにおこなう政治病理集団を,けっして積極的には取締らなかった旧安倍政権の単細胞のネトウヨ的に愚劣だった支配体制の問題(後編の1)

          ヘイトスピーチが花盛りしころ,ヘイトデモも大いにおこなう政治病理集団を,けっして積極的には取締らなかった旧安倍政権の単細胞のネトウヨ的に愚劣だった支配体制の問題(前編)

           ※-0 安倍晋三君って,本当は,統一教会とは祖父以来の昵懇の仲良しだったのではありませんか  この記述はもとは2016年2月4日に公表してあったけれども,その間,ブログサイトの移動が数度あったという事情があり,お蔵入りさせていた文章であった。今日,その文章を復活させるが,その間,だいぶ時間が経過してきたので,まずさきに2024年の今日の時点において,本日のこの論題に関連する若干,前書き的な段落を設けておくことにした。  a) 安倍晋三元首相は2022年7月8日,統一教会

          ヘイトスピーチが花盛りしころ,ヘイトデモも大いにおこなう政治病理集団を,けっして積極的には取締らなかった旧安倍政権の単細胞のネトウヨ的に愚劣だった支配体制の問題(前編)

          国会議員としての杉田水脈の生産性(=人事考課)に問題があっても,自民党チルドレン議員の無識ぶりは「安倍晋三の配下」ゆえ,つまりその子分であったから許された発言か(後編)

           ※-0「前言」-前編から後編への移動にさいして-  「本稿の前・後編」は最初,1回分の記述に収めるつもりであったが,最近の関連する話題がいろいろあって,そちらに目移りをしつつ書いていくうちに,その分量がだいぶ増えてきた。  そのため,本論に据える予定であった「2018年7月24日に初出」であった論題とその中身は,あらためてこの「後編」に復活・再掲するという構成に変更することになった。  補注1)なお本稿の主題にかかげ書いてあった文言は,一部事実からズレた表現があったの

          国会議員としての杉田水脈の生産性(=人事考課)に問題があっても,自民党チルドレン議員の無識ぶりは「安倍晋三の配下」ゆえ,つまりその子分であったから許された発言か(後編)

          国会議員としての杉田水脈の生産性(=人事考課)に問題があっても,自民党チルドレン議員の無識ぶりは「安倍晋三の配下」ゆえ,つまりその子分であったから許された発言か(前編)

           ※-0 日本の国会議員の品質保証が全然できなくなってからもう何十何年が経ったか?  つい最近までこんな前国会議員がいた。元首相・安倍晋三のチルド連だと目されたた一群のなかに,しかもアベ好みだったと推測される女たちの1人の,その代表的な1人として杉田水脈前衆議院議員がいた。  この人が議員であった時期,なにかと世間を騒がせるという特技の持ち主であった立場を,遺憾なく発揚しつづけていた。  先月(2024年10月)27日に実施された衆議院解散総選挙では,自民党の内規にした

          国会議員としての杉田水脈の生産性(=人事考課)に問題があっても,自民党チルドレン議員の無識ぶりは「安倍晋三の配下」ゆえ,つまりその子分であったから許された発言か(前編)

          原子力発電と核燃料サイクルという「消えない《悪魔の火》」の再生産過程を確立させたい日本国の願望,その真意

           ※-0 2024年11月7日の『毎日新聞』と『日本経済新聞』の朝刊にそれぞれ報道されていた中間貯蔵施設の話題  まず最初にこれら記事を紹介しておきたい。『毎日新聞』と『日本経済新聞』2024年11月7日朝刊にそれぞれ掲載,報道されたものである。  この『毎日新聞』の記事でとくに注意したいのは,「最後の2段落」に説明されているこの「中間貯蔵施設」の現実的な意味である。原発体制が現実にいままで継続して実在してきた事実があるにもかかわらず,この中間貯蔵施設のための敷地がまとも

          原子力発電と核燃料サイクルという「消えない《悪魔の火》」の再生産過程を確立させたい日本国の願望,その真意

          東電福島第1原発事故からようやく燃料デブリ取り出しが始まったというが,いつになったらその工事の終了が保証できるのか,誰にも確言できないのが「《悪魔の火》の後始末」の運命的な悲劇模様

           ※-1「〈新たな段階へ〉 東電 福島第1原発 初のデブリ試験的取り出し 完了」『NHK NEWS WEB』2024年11月7日 20時45分,https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241107/k10014631231000.html  このNHKの記事,東電福島第1原発事故における「デブリ取り出し」がようやく「試験的」に「完了」した,といったふうに一見奇妙な見出しをかかげていた。  2011年の「3・11=東日本大震災」が発生した直後に

          東電福島第1原発事故からようやく燃料デブリ取り出しが始まったというが,いつになったらその工事の終了が保証できるのか,誰にも確言できないのが「《悪魔の火》の後始末」の運命的な悲劇模様

          聖マリアンナ医科大学はなぜ,「男女差別」の不正入試を認めずに,世間に抵抗しつづけたのか?

           ※-1「聖マリ医科大の入試『合理的理由なく女性を差別』 地裁が賠償命じる」『朝日新聞』2023年12月25日 18時36分,https://www.asahi.com/articles/ASRDT632XRDTUTIL02C.html  a) 標記のこの記事を参照する前に,以下のような能書き的な文章をさきにかかげておきたい。  昨年(2023年)の年末,この『朝日新聞』新聞のニュースが報道されていた。本日の話題にとりあげる「医学部入試・女性差別」の問題は,最初,東京医科

          聖マリアンナ医科大学はなぜ,「男女差別」の不正入試を認めずに,世間に抵抗しつづけたのか?

          戦争と国家,アメリカ「帝国」の欲望に即して考えるが,ロシアのプーチンも同じ穴のムジナである事実はウクライナ侵略戦争で自明

           ※-1 帝国主義の悪業・罪業  「本稿」は,初めは2008年の6月30日に書いていた文章であった。米帝(アメリカ帝国主義)の本性をほんの少しだけ,「歴史の事実:記録」をなぞって学習していた。  a) 最近の話題としてならば,2022年2月24日にあの「プーチンのロシア」が「おっぱじめた〈ウクライナ侵略戦争〉」は,そのもっとも典型的な帝国主義風の,独善的な専断性を満載した,しかも「ロシアのプーチン」的な特性を有した,それもいくらかオカルト的な強権体制を,惜しむことなくわれ

          戦争と国家,アメリカ「帝国」の欲望に即して考えるが,ロシアのプーチンも同じ穴のムジナである事実はウクライナ侵略戦争で自明

          いまからだと少し昔になるが,姜 尚中という元東大教授が聖学院大学学長に就任してから辞職するまでの話題など長々と論じる

           ※-1 2015年3月,聖学院大学学長であった姜 尚中が辞職していたが,当時,ちまたから湧いてきた声などに訊いてみる話題  この記述は10年近く前の大学人のありようをめぐる一例を,2015年3月時点で聖学院大学の学長についていた姜 尚中が,わずか1年間だけの任期を終えた時点でその職位を離れたところに,話題を起こすとっかかりを見出してみた。  当時,それまで大学関係出身だがすでにスター的な任期のあった姜 尚中が聖学院大学学長に就いていた。ところが,2015年3月かぎり1年

          いまからだと少し昔になるが,姜 尚中という元東大教授が聖学院大学学長に就任してから辞職するまでの話題など長々と論じる