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石渡明さん(逢坂誠二の徒然日記)
【24年12月24日 『逢坂誠二の徒然日記』8028回】
昨朝、札幌市内で道連の仕事を行なった後、上京しました。午前5時の都内、空高くに下弦を少し過ぎた月が輝いています。零度程度です。日中も晴れ、12度まで上がる見込みです。
1)石渡明さん
今年9月18日、原子力規制委員会の委員2人が、任期満了に伴い退任しました。
岸田内閣は昨年、原発の運転期間を原則40年、最長60年とする規定を、原子力の規制を行う「原子力規制委員会」が所管する「原子炉等規制法」から、原子力の利用を促進する「経済産業省」が所管する「電気事業法」に移したうえで、規制委員会の「審査などで停止した期間」を60年に追加して運転できるように変更しました。
原発の運転期間は、規制の問題ではなく、利用政策上の問題との理屈で政府は経産省所管の法律の対象にしました。また審査で停止した期間相当分は原子炉を使っていないのだからという理由なのか、60年に加えて運転できるとの解釈で60年以上の運転を可能にしたのです。私は、この二つの変更はとんでもない変更だとして反対しました。
原子力規制委員の中でこれらを問題視したのが、ただ1人、石渡明委員でした。
石渡委員は、「審査を厳格に行うほど運転期間が延びるような案だ」と指摘し、「電力会社の責任で不備があって審査を中断するなどした場合でも、その分あとで運転期間を延ばしてよいというのは非常におかしいと思う」とも述べています。
運転期間が延長されても定期的に安全性を確認するなどとした新しい制度の採決の際に石渡委員は「科学的・技術的な新しい知見に基づくものではなく、安全性を高める方向での変更とは言えない」などと述べて、ただ1人反対しました。
結局、原子力規制委員会はでは賛否が分かれたまま、石渡委員の意見を押し切る形で重要な制度が決定されたのです。これは異例のことです。
私は、石渡委員のこれらの指摘はもっともだと思っていました。こうした意見を述べていた委員が任期満了とはいえ、退任するのは誠に残念なことです。
石渡委員は、地震や津波など自然災害対策の審査を担当していました。後任には、地震学と火山学が専門の山岡耕春氏が就任しています。山岡委員のことは後日、言及します。
【24年12月24日 その6331『逢坂誠二の徒然日記』8028回】
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