出会いも別れも 突然だ この 不可逆性に 乾杯
短編「年齢を追うもの」 私は年のわりに白髪もなければシワも少ない。若者と言っても通じるだろう。 年老いた博士が私がいくつまで生きるのか見届けたいと言ってきた。 研究される者となった私。 … 博士は毎年毎年、私の生存を確認した。 … が、 私の最後を見届けることはなかった …
25億年前濃くなり始めた地球上の酸素はもう薄い時代に戻らなかった。3千年前稲作を始めた人たちはもう移動生活に戻らなかった。来た道を一人引き返して生きることも出来るけれど。ひたすらな困難しかない気がする。海の波に逆らって進めたことがない私は。急速変貌する世界に途方に暮れながら共に。
13歳で悟って以来、 「可逆的かどうか」を最重要視している あるいは「代替可能か/復元可能か」でもよい 1.不可逆的なことはしない 2.代替不可能なものは作らない 3.復元不可能なことはしない ただし、次元が無限なら可能性も無限 だから、結局は主意的判断でよい 『是断3法』
不可逆的進行が現実なのだけれど、 人体の可塑性を恃みにして、 どんどん変化する現実についていく。 過去はお手本のヒントにはなるが、 目指すべき理想のタネは今ここにある。