詩2篇「赦されぬ朝」「23:42」
赦されぬ朝
秒針
膝掛け
崩されぬ自我
悲観的な女
浚われた小鹿
広いエナジー
文化の風
ビルを登る男
朽ちる夢
挨拶
月を毀す
溶け合うエレクトロ
調子
能ある鷹
コルセット
保証のない暗闇
ゼラチンのような泉
暴力とユーモア
無益のトモシビ
かの世界観の凌辱
麩
灰の狭間
計画しないという計画
逃げ出せぬ街
朝、私は赦されない。
23:42
疲労の微温湯に浸かる男
不得意なことはしたくない
休日だけが生き甲斐さ
孤独を愛している そのくせ
孤独の過ごし方を知らないな
夢を叶えた奴を批判する権利が誰にある
誰も知らない音楽を
大声で歌ったウシミツ
僕も知らない言葉等を
引け目なく叫んだレイメイ
気高くも脆い若者は
いつしか然るべき所作を身につけ
不意に喪失を識る
不可逆な地球の胎動
しかし
この雨季の何と美しいことか