ふかくさ

哲学サークルの幹事。Excel事務職。ASD。 哲学道場 https://scra…

ふかくさ

哲学サークルの幹事。Excel事務職。ASD。 哲学道場 https://scrapbox.io/PhDojo/%E5%93%B2%E5%AD%A6%E9%81%93%E5%A0%B4

マガジン

  • 【マガジン】毎日1000字執筆

    毎日更新。1,000字以上を目安として何か文章を執筆します。論文のような論証あるいは推論の構造が含まれる長い文章を書くための予備的な訓練としていますが、ポエムや屁理屈で終わるものも多いです。

  • メモ・構想・スケッチ

    第三者の読みやすさを考慮していないメモ書きやドラフトなどです。

  • 雑記・内輪受け

    ふかくさが自分自身の思い出や他の方々と交流した思い出を断片的にであっても記録した記事です。

  • 自閉症(ASD)との付き合い方:あるいは当事者の悪あがき

    自閉症当事者としての体験を主に書き綴った記事です。

  • 【マガジン】映画の感想

    映画の感想

最近の記事

  • 固定された記事

いずれは論文を執筆したいけれど……

もし他人がこのようなタイトルの記事を書いていたとしたら、私は「今すぐ取りかかればいいじゃないか……」と思ってしまうだろう。もちろん、私は英語の人文系の雑誌に自分が書いた論文を投稿して、それを掲載してもらってそれなりに値打ちを認めてもらって引用してもらいたいと思っているし、そのために必要な準備について「こういう仕方ならあがけるのではないか」と考えている。なお、英語の雑誌とは例えば Oxford の Mind とか Analysis といった雑誌のことを指す。 例えば、このよう

    • コロコロコミックNo.559(2024)

      方向性に行き詰まったとき、なにか新しいものに気が付きたいとき、私は自分の〝原点〟に愚直に立ち返ってみることを心がけている。 私の原点のひとつは月刊コロコロコミックである。久しぶりに11月号を購入した。これは小学生以下の男子児童向けのマンガ雑誌であり、玩具販促マンガが数多く載っている雑誌でもある。一方、単なるエンタメとしてだけではなく、数十年後に日本語圏で重要な権限を握る層に対する働きかけをおこなっているメディアとも捉えることができるだろう。 運命の巻戻士(まきもどし)ゲー

      • 『益子』の世界 masu-shi ; 現代の古典をひもとく

        古代中国の古典をご存知だろうか。『論語』や『老子』、『孫子』などが著名であり、我々も学校でその一部を習うことがある。現代日本にもその知恵は生きている。今回はその中でも『益子』(ますし)を読んでいきたい。 知らない人のために申し上げておくと、史書によれば、益子(益先生、他益田先生)は阪の人で字(あざな)は羅、多くの門人がおり、諸国やインターネットを巡回してコミュニケーションの道理を説いていったことで著名である。東方不敗(マスターアジア、益田ラヂヲに通じる)との異称もある。

        • 超越者からの愛; あるいは超越性としての超越性

          超越者は超越的である。すなわち、世界あるいは現象の「内側」で観測され概念化される類と種差(分類)に対して言わば「外側」に位置づけられる。外側にいる超越者が経験(=知性によって区切られた感覚)を可能にするとき、そのような超越性のあり方を特に「超越論的」と呼ぶ。 私は「超越論的」という哲学用語の意味が長年腑に落ちなかったのだが、まずは分類に対する超越者を考えて、そこから超越者が世界や世界内の存在者に対して影響を与えている状態だという順番で理解すると、私には今のところもっともしっ

        • 固定された記事

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        • メモ・構想・スケッチ
          22本
        • 【マガジン】毎日1000字執筆
          344本
        • 雑記・内輪受け
          18本
        • 自閉症(ASD)との付き合い方:あるいは当事者の悪あがき
          18本
        • 【マガジン】映画の感想
          16本
        • 反復・上達・習慣化
          36本

        記事

          超越者の特徴;ありふれた超越者

          分類と範疇と超越者;アリストテレスの分類とセム系一神教の神学この世にあるありとあらゆる者には名前がある。かつ、およそ名前があるものはすべて何らかの分類の網にかかっている。例えば、御影石、ススキ、アザラシ、スペイン人、日本列島、ハプスブルク家、富士山、米国、株式投資、物理学、労働組合などの名前があり、これらはそれぞれ上位の分類を持っている。例えば、御影石は石(鉱物)の一種であり、アザラシは哺乳類(動物)の一種である。 分類の中でも最上位の分類、つまりそれ以上「~の一種である

          超越者の特徴;ありふれた超越者

          会話における緊張とリラックス

          私の身体は硬い。つまり、筋肉が強張っていて、ちょっとマッサージしたぐらいでは逆効果(いわゆる揉み返し)なほどだ。自分自身でも不快な強張りで、これはよくないことである。だが、なぜこんな状態なのだろうか? 原因についてのひとつの仮説としては私が様々な場面で頻繁に緊張するからである。 仮にそうだとして、その頻繁な緊張は必要なのか? といえばそうではない。むしろ緊張そのものが有害な結果を引き起こしており、その身体的な反応のひとつが身体の強張りであり、背中などの筋肉の硬さである。

          会話における緊張とリラックス

          現在日時を取得するブックマークレットを作成してgithub gistで共有しました; Webブラウザで使えます

          現在日時を取得するブックマークレットをつくりました。 getTimeStamp https://gist.github.com/fukaxa2029/2f56073c9b5515b8a5667a9370be4b54 旧Twitterに投稿するときに生活記録などに現在日時の文字列をつけておくと後から検索しやすくなるので、それをブックマークバーなどに登録しておいたブックマークボタンクリックで取得できるブックマークレットです。 javascript:(() => { con

          現在日時を取得するブックマークレットを作成してgithub gistで共有しました; Webブラウザで使えます

          二種類の目的因

          アリストテレスは物事の原因を分類し、目的因という概念を立てた。 例えば、満腹という目的を持つことは焼きそばを食べることの原因である。なぜならば、焼きそばを食べれば満腹になるからである。また、健康という目的は、散歩の原因である。なぜならば、散歩をすれば健康になるからだ。 アリストテレスも当然理解してとっくに書いているかもしれないが、目的因には識別すべき2種類がある。すなわち、達成を引き起こす目的因と、状態・方向性の維持や安定性をもたらす目的因である。 例えば、その都度の食

          二種類の目的因

          人生をもっとオーガナイズするにはどうしたらいいだろう? あるいはモンゴル帝国軍と自己啓発。

          モンゴル帝国軍の動画をみた。モンゴル軍はよく知られているように、数種類の騎兵によって構成された軍隊であり、ユーラシア大陸を疾駆(しっく)して、広大な範囲の包囲殲滅(ほういせんめつ)や外線作戦を執り行なったという。彼らは大軍を幾つかに分割して進軍するのだが、部隊と部隊との間隔は最大で1,000kmにもなり、しかしそれでいて部隊同士は特別に編成された早馬の伝令部隊によって活発に情報交換がなされていたので、13世紀の世界の水準では考えられないほどの組織的な動き、モンゴル軍全体が〝ひ

          人生をもっとオーガナイズするにはどうしたらいいだろう? あるいはモンゴル帝国軍と自己啓発。

          noteの自分の記事を検索🔍|ミント https://note.com/ba_bamamma/n/nefae99dcd9bd ふかくさ(@fukaxa) - Twilog (ツイログ) https://twilog.togetter.com/fukaxa

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          5万円弱の自費診療となるそうだが、自分の腎臓についてチェックしておきたい。なぜならば、腎臓がリンをフィルタする能力をキープすることが健康寿命に影響するからだ。

          5万円弱の自費診療となるそうだが、自分の腎臓についてチェックしておきたい。なぜならば、腎臓がリンをフィルタする能力をキープすることが健康寿命に影響するからだ。

          我々の歴史には数多くの腕力の行使、武器の行使、集団による暴力、組織的で計画的な暴力行使、それらを行使するぞという威嚇や脅迫、警告、抑止の技術が蓄積されている。それらの〝発想〟を個人の生活に活かせないものだろうか。

          我々の歴史には数多くの腕力の行使、武器の行使、集団による暴力、組織的で計画的な暴力行使、それらを行使するぞという威嚇や脅迫、警告、抑止の技術が蓄積されている。それらの〝発想〟を個人の生活に活かせないものだろうか。

          自室の蛍光灯が切れたのをまだ買えてない。明るいうちに対処しよう。

          自室の蛍光灯が切れたのをまだ買えてない。明るいうちに対処しよう。

          瞑想、あるいは「思考」停止の推奨、そして知性と情緒のアイソレーション

          頭をよくするにはどうすればいいか? いろんな意見の人がいる。 或る人は意図的な訓練が必要だという。言い換えれば、情報に対して受け身にならず、「思考」を停止させないで、意図的に対象をひっ捕まえて分析していくことが必要なのだと説明する。一方、別の人もやはり意図的な訓練が必要だとは言うのだが、むしろ「思考」や「分析」をストップさせる時間をあえて設けるように勧める。なぜならば、思考や分析というのは一種の余計な執着だからだというのだ。言い換えれば、そのような執着には必要なものもあるが

          瞑想、あるいは「思考」停止の推奨、そして知性と情緒のアイソレーション

          分断を防ぐために中庸を知り、中庸をつくる。そして新しい関係、新しい共同体、新しい仕組みを想像する

          政治学者のフランシス・フクヤマがリベラリズム=「法の支配」の美徳を再確認するときも、文献学者の山下正男がアリストテレスの倫理学と政治学を解釈する時も、そこには両極端を回避して、思慮(フロネシス)を活用してちょうど良い割合を発見する「中庸」の美徳が必要なのだという結論を支持している。 人間の普遍的な価値について考えてみると、そこに「団結」あるいは「協力」を設置できる。なぜならば、人類のこれまでの歴史において、我々は「団結」や「協力」によって軍事的にも農業的にも工業的にも商業的

          分断を防ぐために中庸を知り、中庸をつくる。そして新しい関係、新しい共同体、新しい仕組みを想像する

          ライフログの値打ち; なんでも記録しておこう。その価値は20年後にしかわからないのだから。

          ライフログとは、文字通り生活の記録のことである。生活を音声や画像や動画、あるいは体組成計で表示されるような健康状態も含めて長期的に記録することをライフログだと私は捉えている。そのようなライフログを蓄積しておくことによって、(1)自分自身の好みや偏り、最近のトレンドを知ることができるという実用的な利点もあるし、(2)思い出として同じイベントや体験をした仲間、あるいはその体験した場所を再訪して変化を楽しむといった「懐古」の楽しみを取得することができる。 かつ、ライフログというの

          ライフログの値打ち; なんでも記録しておこう。その価値は20年後にしかわからないのだから。