東風

嗜好:あられ

東風

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最近の記事

短歌 キラキラ

「白が好きかな」と はにかむ君が見る明日も 君に白がキラキラ

    • 短歌 季節(とき)

      君の知り得ぬ処にて 君を知り  君に知られている体(てい)の季節(とき)

      • 時間が生まれた瞬間(とき)を融(と)かして(19112024)

        いつからか 君だけが観ている空と海は 地球(ほし)の喧騒を飲み込んで 生命(いのち)も生命(いのち)なきものも 光も光なきものも 初雪が儘(まま)に降り続き 初めて吐いた息が儘(まま)に止らない   いつからか 君だけが抱く意識と記憶は 沸点を超えてさらに閑かで 視界の中の誰よりも 相(かたち)を持たない何よりも 知らない儘(まま)に穏やかに 際(かぎ)りない儘(まま)膨らんで   時間の幽かな熱の中で 時間が生まれた瞬間(とき)を融(と)かして

        • 短歌 きみがささやく(19112024)

          君のために遺された 君のための言葉が在ると きみがささやく

          ハーメルンの笛吹き男(17112024)

          ハーメルンの笛吹き男に屯(たむろ)する そして誰もいなくなった ハーメルンの笛吹き男に屯(たむろ)する そんな世界に生きている

          ハーメルンの笛吹き男(17112024)

          ことば

          ことばを ことばと信じ続ける 意志を孕むと信じ続ける   意志を 意志と知った瞬間(とき) 意志を発する刹那ごと 瓦解し続く幻想に 体(てい)をなさない存在に   ことばを 発し続ける

          ことば

          短歌 呼吸

          呼吸呼吸呼吸呼吸 冥に在り 融(つつ)む何かが何であろうと

          短歌 呼吸

          世界

          盲目の青年は 言葉に耳を傾ける 空間をその身で確かめる 地面を背中で受け停める 12歳の少年が尋ねる 「(目の見えない)メリットって?」 目蓋を閉じて 澄ました耳に届く虫の声 上げた顔に風を知る 視覚として見えない世界  ヒトの常識が失う世界  「大切」が展(ひろ)がる世界 

          短歌 瑠璃(あお)き心象

          惑星の陽を背にしたる際(きわ) 冥(ふか)く在りたい僕の瑠璃(あお)き心象

          短歌 瑠璃(あお)き心象

          短歌 玄関

          一文字も一画までも寄りつかず  整えて座す 冷えし玄関

          短歌 玄関

          短歌 とび一羽

          白き空纏いて 滑るごと  甍あとにし往ける とび一羽在り

          短歌 とび一羽

          短歌 日々

          私からさよなら口にするだけの 時間を越えて 止らない日々

          短歌 日々

          短歌 シュプレヒコール

          陽落ちれば 帰る処の在る人の 見たい未来が透けゆく大路

          短歌 シュプレヒコール

          短歌 過去形

          届かない手紙に 走る文字の成す言葉に 託す瞬間(いま)は過去形

          短歌 過去形

          短歌 君と在ろうと

          君と居て きれいだったら泣いたかな 君と在ろうと 一人で泣くよ 

          短歌 君と在ろうと

          短歌 鬼の旅立ち

          昨夜から凍てれる雪の如月の 匂いを聞ける 鬼の旅立ち

          短歌 鬼の旅立ち