『プチ映画感想3』「終着駅」文藝映画ってわりと伝記をそのままなぞるものが多いように感じる。トルストイ臨終の際から流れる劇伴音楽が美しかった。少しレスリーチャンの「追憶の上海」の最終盤での美しいそれを思い出した。本当に良い仕事をしている。劇伴音楽はサブスクに収めにくいのが難点か。
電車内は混んでいても静かで、 ふいに話し声が耳に入る。 「もう間に合わない」 「今度いつだったっけ」 時間が過ぎていくことに 気を取られた会話が多い。 「ぼくは車庫に行くから」 おや、毛色の変わった言葉だ。 この先には終点から別れた電車の車庫がある。