猫間英介

「自分を活かす、他人を活かす、組織を活かす」を基本理念として幸せな人生のために統合的なカウンセリングとコンサルティングを実施中。趣味は音楽(歌、楽器演奏)、短歌、ヨガ、料理、旅行。企業人/キャリアコンサルタント/ファイナンシャルプランナー/メンタルヘルスカウンセラー。猫好き。

猫間英介

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マガジン

  • 【生き物短歌】〜生き物って素晴らしい〜

    短歌で生き物を詠む。哺乳類、両生類、爬虫類、鳥類、魚類、虫など、みんな同じ時代を同じ地球で共に生きている。生き物は私の最高の仲間&カウンセラー。

  • 【鎌倉・江ノ島短歌】〜素晴らしき鎌倉・江ノ島(+湘南・三浦)

    幼い頃、学生時代、そして社会人になってからも頻繁に訪れてきた鎌倉・江ノ島。そしてもう少し広く湘南地方、三浦半島。今でも仕事で遊びで月に1、2回のペースで来訪。この大好きで素晴らしい場所を短歌で詠みます。

  • 「歌うことは生きること」〜世界の歌に挑戦〜

    ジャンルを問わず、自分が心動かされる世界のいろいろな歌を歌うことに挑戦しています。歌を本格的に習い始めて12年。歌うことは生きること。人生の最後の日まで好きな歌を歌っていきたいと思います。

最近の記事

【短歌一首】 洋服を部屋にタオルを外に干す雲のオセロの勝ち負け見えず

最近、一気に寒気が入り込んできたことで、その日の天気の雲行きが読めないことが多くなった。 朝の天気予報では、午前中は曇りで午後から晴れるようなことを言っている。一方、スマホの天気アプリには雨の可能性も出ている。  自分自身で空を確認してみると、灰色の雨雲、白い雲、晴れ間、太陽の光などが入り混じって全くもってハッキリしない。 朝の天気がハッキリしないと一番困るのが、前夜に洗濯機にタイマーをかけておき仕事前や外出前に洗濯した洗濯物を、外に干すのか、部屋の中に干すのか、それを

    • 【短歌一首】 唐突な寒き日暮れて川沿ひに煙なびけば母ぞ恋しき

      いきなり寒くなった。 今年は夏の終わりから冬までが異常なくらい短く感じる。 夕方川沿いを歩いていると、もう12月半ばすぎのような寒い風が吹いてくる。 民家の屋上から紫色の煙が棚引いているのが見えた。子供の頃はどこの家にも小さな煙突や焼却炉のようなものがあり、晩秋から冬の季節になると焚き火のような匂いが漂ってくるのが常だった。風呂場にも煙突がついている家が多く、そこから上がる湯煙に秋の終わりや冬を感じていた。 最近ではいろいろな規制から民家から生活の煙が出ているのを見るこ

      • 【短歌一首】 冷え込みし朝のベランダ初めての雪の富士見ゆ季は動きたり

        今年は11月7日の立冬に、富士山で観測史上最も遅い初冠雪が確認されたが、まだ自宅のベランダから肉眼で雪を確認できたことは一度もなかった。 11月19日(火)は朝からとても冷え込んだ。今年一番の寒さ。いつもはベランダで朝日を浴びながら天候観察をしているのだが、寒さで落ち着かない。 いつものルーティンどおりに、西の空の彼方に富士山の様子を確認してみる。 おおっ、いよいよ富士山の山頂部が雪に覆われ始めた。今年、初めて富士山の雪が見えた。 先日までは小春日和で穏やかな暖かい日も

        • 【短歌一首】 小春日の暮るる山際水色と茜の波に富士は揺蕩ふ

          初冬の頃の、やや暖かくて穏やかな天候を「小春日」または「小春日和」というけれど、この日はまさに朝から小春日だった。 昼間はずっと風もあまりなく、穏やかな暖かい日差しが一日中あって、春のよく晴れた日のような感じがした。 夕方に西の空を観察してみると、水色と茜色とが筋をなし溶け合って、とても柔らかく円やかな、まさに"mellow"な感じの空と大気。 パステルっぽい色合いが、まるで春の夕方のよう。 夕暮れの空に富士山の輪郭がハッキリと大きく映し出されている。空は水色が少し暗く

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        • 【生き物短歌】〜生き物って素晴らしい〜
          53本
        • 【鎌倉・江ノ島短歌】〜素晴らしき鎌倉・江ノ島(+湘南・三浦)
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        • 「歌うことは生きること」〜世界の歌に挑戦〜
          9本

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          【短歌一首】 花の無き冬の藤棚薄き日を透かし包める七五三の子

          11月15日を中心として11月中旬は七五三の季節。 東京都江東区亀戸にある亀戸天神でも、平日ではあったがいくつかの家族が子供の七五三で亀戸天神に参拝していた。 亀戸天神は、亀戸の住宅街の中にある敷地は小さめながらも天神様(菅原道真公)を祀った1662年に開かれた古式ゆかしき神社。 亀戸天神には四季折々の木や花が見られるが、特に有名なのが藤。毎年4月中旬から下旬にかけて「藤まつり」が開催される。 4月の中旬から、境内の藤棚に藤の花が一斉に咲き始め、池の水面に写る姿と淡い

          【短歌一首】 花の無き冬の藤棚薄き日を透かし包める七五三の子

          【短歌一首】 亀見えぬ亀戸天神鯉ばかり吾に寄りては冬を告げたり

          東京都江東区にある亀戸天神を通りかがりに訪れた。 亀戸の住宅街の中にある、敷地は小さめながらも天神様(菅原道真公)を祀った古式ゆかしき神社。 菅原道真公をお祀りする下町の天神さまとして広く知れわたり、昔より多くの人々に親しまれており、初詣、七五三、藤祭り、菊祭り、受験の合格祈願などで参拝客も多い。 天神様を祀った本社である九州太宰府天満宮に対して、東の宰府として1662年に開かれた歴史ある神社。昔、受験の合格祈願で友達と何度も訪れたことがある。 亀戸天神はその名前にもあ

          【短歌一首】 亀見えぬ亀戸天神鯉ばかり吾に寄りては冬を告げたり

          【短歌一首】 驚きの牽引効果公園の鉄棒下がれば腰の癒えたり

          子供の頃、家に「ぶらさがり健康器」と呼ばれる健康器具があった。腰痛のあった父親がたまにぶら下がっていたように記憶している。 当時はブームとなっていて何人かの友達の家でも同じものを見かけた。 ただ上部のバーにぶら下がるだけで、自分の体重で背骨が伸びて腰や背中が軽くなり、健康増進に資するというのが宣伝文句だった。 それから何十年も経ち、自分も腰に注意するような年になった。特にコロナ禍での在宅勤務で家の安い椅子に長時間座っていることが恒常化して以来、たまに繰り返される腰痛に悩ま

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          【短歌一首】 落陽は韋駄天走り川岸をダッシュで追ふも彼方に消えん

          路地を歩いていたら、不意に家並みに反射した太陽の光が眩しく目に飛び込んできた。 季節や時間、その日の天候によって太陽の向きや光の加減が異なり、晩秋に入ると夕方早い時間に斜めに太陽が差込んでくる。あれほど長い間夏の猛暑を作り出していた太陽も、今はどこか儚い感じさえある。 少し川の近くに進んでいくと、今まさに川の向こうに沈まんとしている夕陽が見えた。 急いで川岸の堤へと向かうが、たった数十秒の間にも夕陽の光はどんどん変化している。いつも思う。「夕陽の足は半端なく速い。」(地

          【短歌一首】 落陽は韋駄天走り川岸をダッシュで追ふも彼方に消えん

          【短歌一首】 終はりなき再開発に街の空摩天楼の中いよいよ狭し

          街の再開発事業がとどまるところを知らない。 本格的な工事が開始されてからもう5年になるが、まだまだ継続中。 駅の近くを中心に工事が行われているが、駅周辺を含めて街が根こそぎ変わっていく。これまであったたくさんの民家や商店が撤去され広範囲にわたり更地にされ、そこに重機が入り、最後は大型商業施設とタワーマンションに変わっていく。 以前はタワーマンションなどの超高層ビルは一つもなかった街に、数年間の間にすでに6、7本建っている。そして現在も新しいタワーマンションと複合商業施設が

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          【短歌一首】 駐車場は野良の楽園食と暖困らぬ猫ら丸々と肥ゆ

          普段はそれほど通らない路地裏がある。 そこを通る時にはいつも野良猫を見かけることが多いので、この日も野良猫との遭遇を期待してあえてその道を通ってみた。 さっそく、いた、いた。いくら遭遇を期待していたとはいえ、これほどまでに一気に野良猫たちを見かけるとは思ってもいなかった。 近所のどなたかが餌をあげるのだろう。皆、皿に顔を突っ込んで夢中で食事をしている。 駐車してある車の下にも3つの皿が置いてあり、猫が三匹並んで食事をしている。奥の二匹は黒色で、車の影と一体化している。

          【短歌一首】 駐車場は野良の楽園食と暖困らぬ猫ら丸々と肥ゆ

          【短歌一首】 川べりのススキ野越しに落陽は水面揺蕩ひ秋を確かむ

          夕方に川沿いの道を歩いていると、ススキの茂みがあった。 川沿いの道には全く日影がないので、夏の暑い間はほとんど訪れることがなかったので、久しぶりにゆっくりと歩いた。 ススキは秋の七草の一つで秋に大きな花穂をつける。 少し歩いていくと水面に夕陽が揺れているとのが見えた。川面にゆらゆらと揺蕩っている落陽をススキ野越しに見ていると、最近あまり感じることのできなかった秋の大気を感じ取ることができたような気がした。 暑さと強い日差しを嫌がって川沿いの小道から足が遠のき、秋になっ

          【短歌一首】 川べりのススキ野越しに落陽は水面揺蕩ひ秋を確かむ

          【短歌一首】 横須賀のドックを抜くる潮風は鉄錆の味微か運べり

          久しぶりに横須賀へ来た。 JR横須賀線の横須賀駅を降り、海沿いの道を港へ向かう。 横須賀の港には米軍の基地があるため、昔からアメリカ色のとても強い街。 港近くは冷たい強い風が吹いている。特に11月7日の立冬を境にして関東地方も急激に冷え込むようになった。木枯らしの中に停泊している軍用艇の灰色が、冷たい重厚感を放っている。 冷たい風に急き立てられ、体も冷えてくるので、どうしても早足になってしまう。 船の建造、メンテナンス、検査などを行うドックから、鉄を叩く音や機械や工具

          【短歌一首】 横須賀のドックを抜くる潮風は鉄錆の味微か運べり

          【短歌一首】 記録上最も遅き雪を載せ富士の立冬せわしく進む  

          11月7日(木)は二十四節気の「立冬」、冬が始まるとされる日。 長く暑い夏がようやく終わりいよいよ秋本番と待ち焦がれているうちに、いつの間にか立冬となってしまった。 7日は朝から冷え込んでいた。そして強い北風が吹き始め、「木枯らし1号」が発表された。秋を待っていたらいきなり木枯らしで冬が始まった。 空は青く澄み渡り、乾いた冷たい木枯らしが吹き始めたのと波長を合わせるかのように、気象庁から7日朝に富士山の初冠雪が確認されたとの発表があった。 今年の富士山の初冠雪は、平年よ

          【短歌一首】 記録上最も遅き雪を載せ富士の立冬せわしく進む  

          【短歌一首】 立冬に納期急かされ木枯らしは秋を蹴散らし寒招きたり

          11月7日(木)は二十四節気の「立冬」。暦の上では冬が始まる日。 今年は夏が長く居座り、10月になっても夏日が結構あった。 11月になってからもいつになったら秋らしい天気が続くのかと思っていた。 しかし、立冬のこの日は一気に気温が下がり、朝の天気予報でも日本列島は今シーズン一番の強い寒気が流れ込み、西高東低の冬型の気圧配置となるとのこと。 外出の途中で駅で電車を待っている時にも冷たい北風が吹き込んできた。駅に立っていた人たちは寒い北風を凌ぐように、駅にある自販機の陰など

          【短歌一首】 立冬に納期急かされ木枯らしは秋を蹴散らし寒招きたり

          【短歌一首】 三十年ぶりの公園木叢には年輪重ねし木霊棲みたり

          約30年ぶりに東京都江東区木場にある木場公園を訪れた。 水と緑の森林公園として開園したのが1992年。 1990年代にはかなりの回数来たものだったが、それから30年近く公園内を歩くことはなかったので、本当に久しぶりの公園内の散歩。 最も印象的だったのが、公園内の木々が成長してとても大きくなっていたこと。 木場公園の開園時の1990年代はまだ移植されて間もない細い木、中には添木がされているものも結構あった。 30年という月日で木場の街並みもだいぶ変わったが、木は確実にどんど

          【短歌一首】 三十年ぶりの公園木叢には年輪重ねし木霊棲みたり

          【短歌一首】 皮すりて中身しぼれるその刹那スダチ呼び込む秋の鮮烈

          スーパーの食品売場に酢橘(スダチ)が出回るようになってきて嬉しい。 すだちの独特の香りと酸味が大好きである。日本でのスダチの生産量は徳島県が95%以上をほこる。 料理の香味として似たような使い方をされるものとして、レモン、ユズ、カボスなどがある。どれも好きだが、スダチには忘れられない面白い体験がある。 以前、仕事の関係で、徳島県出身という80歳の人から接待を受けたことがあった。驚いたことに、その方は料理が出てくるたびに自分のカバンからスダチを取り出し、さらに小さな卸金を取

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