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アート・建築

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美術展や建築を巡った記録
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#アート

|絵画|建築|映画|書籍|好きなところからコルビュジエに触れてみよう

|絵画|建築|映画|書籍|好きなところからコルビュジエに触れてみよう

こんにちは

建築を学び始めると近代建築の3大巨匠と呼ばれる歴史に名を刻んだ世界的な建築家を知ることになります。
1人目はフランク・ロイド・ライト、2人目はミース・ファンデル・ローエ、そして3人目はル・コルビュジエ。

世界の各地に自らの建築理論を体現した名作と言われるモダニズム建築を手掛けてきました。

モダニズム建築は西洋における従来の建築様式とは異なり、装飾性や権威性が抑えられ機能的であり合

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和紙という素材の可能性:ISSEY MIYAKE 『On Kamiko-紙衣によせて-』

和紙という素材の可能性:ISSEY MIYAKE 『On Kamiko-紙衣によせて-』

こんにちは

「和紙」、「紙」と聞くと皆さんはどのような印象を持つでしょうか。
記述するもの、折るもの、包みもの、などが浮かんでくるかもしれません。

しかし、歴史を辿っていくと和紙は「着るもの」としても用いられていました。

そこで今回は1000年以上の歴史を持つ和紙を「衣服」として仕立て上げたアパレルブランド「イッセミヤケ」の展示を見に行ったお話をしていこうと思います。

個人的にとても興味の

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【新春】伝統の街にある近代美術館にいく:京都国立近代美術館

【新春】伝統の街にある近代美術館にいく:京都国立近代美術館

遅ればせながら
皆さん、明けましておめでとうございます。

2025年となり、数日が過ぎました。
年末年始、皆さんはどのように過ごされましたか。

ボクは年始から数日、京都に滞在して建築やら街並みやら庭園やらをぐるぐる探訪させていただきました。

今回はその内の一つをお話ししていこうと思います。

日々の隙間にのぞいてもらえたら嬉しいです。

❚建築と企画展を巡る京都含む関西圏は歴史がとても古く、

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始まりは貴方の建築だった:建築家 谷口吉生

始まりは貴方の建築だった:建築家 谷口吉生

こんにちは

つい先日、ある訃報ニュースを目にしました。

世界的建築家 谷口吉生氏がお亡くなりになりました。
谷口氏が手掛けた建築作品は専門家問わずに好きな方が多いのではないかと思います。

お会いしたことは当然ないのですが、建築を通じて尊敬していた建築家の方です。

ですので、今回はボクにとっての谷口建築についてお話していこうと思います。

よろしければ耳を傾けていただけると嬉しいです。

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巨匠 ル・コルビュジェの建築を歩いてみよう:国立西洋美術館

巨匠 ル・コルビュジェの建築を歩いてみよう:国立西洋美術館

こんにちは

しばらくぶりに記事を投稿します。
以前のように体調を崩した、というわけではなく
ただただ日頃の業務を優先せざるを得なかったので投稿が滞ってしまっていた、が理由です。

では今回のお話に移っていこうと思います。
東京上野、上野恩賜公園にある国立西洋美術館行ってきました。
ここは世界的建築家 ル・コルビュジェが日本で唯一出かけた建築です。

2016年には各国で手掛け現存しているコルビュ

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不思議な魅力にそそられる建築:長野県茅野市 フジモリ建築

不思議な魅力にそそられる建築:長野県茅野市 フジモリ建築

こんにちは

長野県茅野市、
そこは諏訪大社の上社にあたる本宮と前宮が鎮座する地域。
豊かな自然に囲まれ、山の麓には里山のように家々が並んでいます。

そうした中に、とてもユニークな見た目で不思議な建築が点在しています。
建築を手掛けたのは、「建築史家 藤森照信」

茅野市は藤森氏の出身地でもあり、今でも建築を通じて地域との関係づくりのため活動を続けておられます。

ということで
今回は茅野市で出

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ちひろに会いにいこう:安曇野ちひろ美術館

ちひろに会いにいこう:安曇野ちひろ美術館

こんにちは

夏の休暇を利用して訪ねた内の一つ、長野県安曇野市。

北アルプスの麓には田園風景が広がり、湧水に恵まれ、その瑞々しい水を活用したわさび農園が特徴的な地域です。

安曇野に来てみると目に映る風景と程よい気温の吹く風、呼吸するだけで心地良さを感じます。

では、今回は安曇野にある建築を訪ねたお話を綴っていこうと思います。

日々の合間にのぞいてもらえたら嬉しいです。

|安曇野ちひろ美術

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海風に包まれながら巡る真夏のアート:葛西臨海公園 「海とつながる。アートをめぐる。-Harmony with Nature-

海風に包まれながら巡る真夏のアート:葛西臨海公園 「海とつながる。アートをめぐる。-Harmony with Nature-

こんにちは

暑い日が続いてますが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。

ボクはと言えば体調崩してから約1ヶ月、ずいぶん回復してきました。

途切れ途切れになっているnoteも少しずつ綴っていこうと思います。

さて、それでは
本題に入っていきたいと思います。

現在、葛西臨海公園でアートインスタレーション「海とつながる。アートをめぐる。Harmony with Nature」というアートイベント

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巡った足跡を振り返ってみた:岐阜⇒富山

巡った足跡を振り返ってみた:岐阜⇒富山

こんにちは

岐阜県から富山県を巡った初夏の旅。
ダラダラと数ヶ月にわたって綴らせていただきました。

noteに挙げたのは順不同で、気が赴くままにお話させていただいたので整理も兼て、訪ねた順番通りにしたまとめnote的にしてみました。

岐阜県美濃市から始まり、富山市へ北上していくルート。
その途中、立ち寄った場所はその土地の風土、自然環境と共存しながら「まち」を形成してきた地域、ということが共

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飛騨高山で伝統に触れる:日下部民藝館・吉島家住宅

飛騨高山で伝統に触れる:日下部民藝館・吉島家住宅

こんにちは

飛騨高山に行くと必ず訪ねる場所があります。

そこは伝統的な建築から工芸品を体験出来て、見学するという感覚よりか少しの間そこに居座っていたくなる、そんな空間体験が味わえます。

ということで今回は、
飛騨高山にある伝統的な建築のお話をしていこうと思います。

日々の合間にのぞいてもらえたら嬉しいです。

それではさっそく

❚伝統的な2つの建築飛騨高山に必ず訪れるのは櫻山八幡宮に程近

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今も昔もボクたちは「木」でつくる:感覚する構造ー法隆寺から宇宙までー

今も昔もボクたちは「木」でつくる:感覚する構造ー法隆寺から宇宙までー

こんにちは

現在、東京にあるWHAT MUSEUM(寺田倉庫)で開催されている建築構造の展覧会。
前期後期と分かれていて、後期展が始まっています。

今回は、感覚する構造の後期展を鑑賞した話をしていこうと思います。

お時間のある時にのぞいてもらえたら嬉しいです。

|後期展「感覚する構造」

ではまずは、
どのような展覧会なのかを知っていこうと思います。

感覚する構造展は昨年(前期展)に同タ

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文学から富山に触れる場所:高志の国 文学館

文学から富山に触れる場所:高志の国 文学館

こんにちは

GWに岐阜から富山のルートで回った建築探訪。

伝統的な地域のお話が続いたので、
今回は巡ったうちの一つ、現代建築を訪ねたお話をしていこうと思います。

訪ねた先は富山県富山市にある「高志の国文学館」という公共施設。
そこは存在感が際立つ建築とはまた違った、周囲の環境に溶け込んでいるような建築でした。

それでは、
少しの時間、お付き合いいただけると嬉しいです。

|高志の国文学館と

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自然と童話が共鳴した建築:トーべ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園

自然と童話が共鳴した建築:トーべ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園

こんにちは

今回はボクの地元で(有)倉島木工所の拠点、埼玉県飯能市にある「トーべ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園」のお話をしようと思います。

「トーべ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園」の建設当時、倉島木工所は木製建具の製作・工事で関わらさせていただきました。
現在、小規模の修繕工事中で弊社も業者の一つとして木製建具のメンテナンス工事で携わっています。
※現在、修繕工事は終了しており通常通りにご

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あなたならどの椅子を選びますか?:椅子とめぐる20世紀のデザイン展

あなたならどの椅子を選びますか?:椅子とめぐる20世紀のデザイン展

こんにちは

東京、日本橋にある高島屋にて開催された「椅子とめぐる20世紀のデザイン展」に行ってきました。
会期も3月18日(※現在は終了)までで、ギリギリ滑り込みでの観覧という感じでした。
※今後大阪→名古屋の高島屋へと巡回していきます。

ということで、今回は椅子とめぐる20世紀のデザイン展のお話をしていこうと思います。

日々の合間にのぞいてもらえたら嬉しいです。

|椅子のデザインから見る

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