春宵一刻値千金 花有清香月有陰 花冠楼台声細細 鞦韆院楽夜沈沈 [蘇軾、春夜詩]
新元号「令和」。『万葉集』の序文を読んで、北宋の詩人・蘇軾(蘇東坡)による梅花の詩も思い浮かんだ。他国がどう、日本がどうとかではない。山中の遠い梅花を望み、平和について思いを馳せたり……梅の枝を小瓶に飾り愛で、平和を噛み締めたり……平和への祈念は国や時代を跨ぐ……と僕は信じる。