【歴史本の山を崩せ#046】『木戸幸一』川口稔
《戦前戦中の日本政治史に宮中サイドの視点を加えた通史》
戦中期の宮中で政治的にもっとも重要なポジションにあった木戸幸一。
維新の元勲である木戸孝允を大伯父に持つエリート。
彼の『木戸幸一日記』はこの時代の最重要史料のひとつであり、研究者の間ではよく知られているのですが、専門家でもなければあまり知名度は高くない人物でしょう。
内大臣として昭和天皇の側近として仕え、元老・西園寺公望に代わってキングメーカーの役割を果たし泥沼の日中戦争から、対米開戦へと向かう日本のリーダーを選ぶと