春宵一刻値千金*^^*ゞ
「しゅんしょういっこくあたいせんきん」と読むのですが、ご存じの方もいらっしゃると思います。
この言葉は、とてもリズムがいい言葉ですよね。
そして、小説などにも出てくることがあります。
そうそう、瀧廉太郎の「花」という曲の3番の歌詞に「げに一刻も 千金のながめを何に たとうべき」とあり、これは「春宵一刻値千金」から来た歌詞とされています。
ちなみに、一刻とは、わずかな時間のことです。
具体的には、昔の一時の4分の1で、30分のことですね。
春の夜の趣きは、一刻が千金もの値打ちがあるという意味なんですよ(^^)
「春宵一刻値千金」の出典は、蘇軾(そしょく)の『春夜』という詩です。
この詩は、「春宵一刻値千金、花に清香(せいこう)有り、月に陰有り。歌管楼台声細細(かかんろうだいこえさいさい)、鞦韆院落夜沈沈(しゅうせんいんらくよるしんしん)」というものです。
「春の夜は、ひとときでも千金の値があると思えるほどすばらしい。花は清らかに香り、月はおぼろにかすんでいる。歌声や楽器の音が鳴り響いていた楼閣も、今はかすかに聞こえるのみで、ブランコのある中庭では、夜が静かにふけてゆく。」という意味になります。
梅や桜を愛でながら歩く春の宵の散策は、日常の慌しさを忘れホッと一息つけますよね。
天気が良い日にでも、春の宵の散策をしてみようかなって思っています(^^)
千金の夜を、みなさんも様々に楽しんでみませんか?
時は、値千金の春の宵。
「春の夜や 籠り人ゆかし 堂の隅」(芭蕉)
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