「365日の献立日記」が好きだ。沢村貞子さんの本、読んでみようかな。
365日の献立日記_NHK で、昭和41年4月22日の「牛肉バタ焼き、そら豆 白ソース和、小松菜 蒲鉾煮浸し、若芽の味噌汁」に始まる、沢村貞子による26年間の食卓の記録を知る。「そうそう連れ合いを変えるのは無理だけど、料理なら変えられる」という言葉の裏に潜む達観の術を知りたい。
降る雪や明治は遠くなりにけり という中村草田男の句を紹介した「日本経済新聞」3日朝刊。昭和6年(1931)の作だが、逆に今思うは「昭和は遠く」か。「昭和で残したいもの」なる企画があったかどうか知らぬが、十八代目・中村勘三郎や女優の沢村貞子が体現していた洒脱さは最早、消えたか。