見出し画像

おつかれモードと原点回帰

早朝や夜と日中の寒暖差に身体が全然ついていけなくて、重だるい倦怠感で頭がぼんやりして思考もまとまらずオマケに集中力もない。
なのに、わたしにしては珍しく予定が立て込んだあわただしい数日間を過ごしていた。
こんな時って疲れてよく眠れそうなものなのに、そして疲れてるんだから早めに寝室に行くなりすればいいのに、どうしてだか目がさえてたりしてちょっと困る。

そんな状況に陥った時わたしがとる方法は
●心が静まる本を読む
●理屈抜きに「すき」だと感じる映画を観る

の、ふたつだ。

本の場合は、沢村貞子さん「わたしの献立日記」「わたしの台所
江國香織さん「流しのしたの骨」「ホリー・ガーデン」「いくつもの週末」

どれも数えきれないほど読み返してきてるのに、飽きることなんて全くなくて、あたらしい発見さえあったりする。お二方の著書は他にもたくさん読んできているけど、こころが忙しなく、あたまが落ち着かない時はこれらの作品を手に取ってることがダントツで多い。きっちり読み込むというよりは心地よいペースでページをめくり、お決まりの好きな箇所は胸に刻み、その時の心情にグッとくるところは「じーーーん」と思うまがままに浸る。

映画は「かもめ食堂」
どこが好き?って尋ねられたとしたら答えるのが難しすぎる。作品全体からただよう空気。なのかな。内容に少し踏み込むとしたらメインの3人の関係性。なあなあで馴れ合った描写なんて全然ない気がするのに信頼感やひとを思いやる気持ちが押しつけがましくなく伝わってくるところがいい。
わたしが思う理想的な「大人のクールさ」が体現されてる。

そしてミーハー視点としては北欧ブランドの数々が堪能できるところ。
モチベーション低下気味のインテリア熱が上がったり、うつわやキッチン道具ラヴァー魂に火が付いたりするところもいい。
目をグッと凝らして見入ることもあればBGMのように流していつのまにかうつらうつらしてきた時なんてリラクゼーションの極み!大成功!

今、挙げてみた作品たち。わたしの中で共通してるのは
「日々のくらし。営み、変わり映えしない(ように見える)ことの中に、生きていくことのヒントがある」「最後にはスッと背筋が伸び前を向いてまた歩き始める」
ところかな。
エッセイや、小説、映画、とカタチは違ってもそんな想いがいつも自分の中に呼び起こされる。

心身ともにアワアワと落ち着かない時、決断できない迷いごとでグルグルしてしまった時、眠れない夜に、帰ることのできる場所。こころを落ち着かせ、シンプルな「わたし」に戻してくれるものがあるっていい。
誰かに話すより自分で自分を立て直したって自信をひそか~に持てる気がする。

シナモンの風味ってたまらない!


最後まで読んでいただきありがとうございます!応援していただけたらとてもうれしいです😊