『泣いてちゃごはんに遅れるよ』 寿木けい/著 幻冬舎 2021 表紙の絵、タイトルから気にはなっていたのですが、なかなか読めずにいました。こちら、今年一番沁みたエッセイでした。出版は2021年ですが…。 著者の寿木けいさん、以前は出版社に勤務されていて、Twitter「きょうの140字ごはん」で話題になり、料理家として本も出版されています。と言ってもこの本を読むまで存じ上げませんでした。元編集者さんということもあってか、文章が美しいです。無駄がないというか、変わった例えや
図書館司書になって20年近くになります。趣味としての読書はもちろん、仕事として幅広いジャンルの本を読むように心がけています。また、子どもたちへの読み聞かせも含めると、年間1,000冊くらい読んでいます。 読書をしていると、ある一文がキラキラと輝いて見えることがあります。作者はこれを書きたくて、この物語を書いたのではないかと思える一文が。その時の自分の気持ちにスッと浸み込んでくるような一文が。そんな本を紹介したい。 家族や友人に薦めた本を気に入ってもらえた瞬間の喜びには中毒