お題

#宇宙SF

「宇宙」をテーマにした小説やマンガなどのSF作品を募集します。小説に限らず、マンガやイラスト、写真や映像など、自由な発想で創作してみませんか?

人気の記事一覧

2025年のメッセージ宇宙会議

さてあっという間に 2024年も残すところ三ヶ月ほどになりました。 どんな今年を走ってきましたか? たくさん笑ってますか たくさん、泣いてますか そして、やり残してることはないですか。 私も最近は特に宇宙会議に呼ばれているので 結構、未来のことを見せられています。 おそらく、皆様が気になるのは、 「2025年の7月5日大地震・日本沈没はあるのかないのか」 だと思います。 今見てる宇宙会議のことを、ちょっとお話ししていきます。

¥300

今回のYoutube動画はかなり頑張って作りました。短い映画みたいになっています。ぜひご覧ください~! https://youtu.be/mgE7OD0hGY4

SF 生命創造

 皆さんは、皮ごと食べられるバナナを食べたことがありますか?    筆者は食べました。確かに皮ごと食べられました。ですが、皮が美味しいわけではありませんでした。少しだけ騙されたような気になりました。子どもの頃、父親に「騙されたと思って食べてみ」と言われて食べたキムチがほんっとに不味くて「騙されたー❗️」と悔し涙を流して以来のことでした。 バナナの起源     バナナの起源は、中国南部からベトナム、ラオスといった東南アジア大陸部だと分かっています。現在、世界中で食用にされて

[ショートショート] 星が降る、世界が動く時 - シロクマ文芸部

 星が降るようになってから三年。僕らはすっかりこの夜空に慣れてしまった。  あれは三年前。突然、星々が夜空を流れ出した。  それはまるでカメラの露出を長時間に設定して撮影した写真のように、星々が細い幾つもの光の筋になってしまったのだ。  しかし、星の軌道は円を描くのではなく、一定の角度で直線に流れているのだった。  人々は空から星が降ってきたのではと恐怖した。そんなことはありえないと頭ではわかっていても、そう見えてしまった。  これには天文学者たちも頭を悩ませたが、結

ナイトミュージアム 【詩/幻想詩】

ちがう星から来た入場者は アコーディオンのように モゾモゾ這っていく 偉大な火星人の肖像を真正面に見る (学術的な説明が過剰) 第一区画 大きな壺を覗くと ざわめいている不穏な貝殻 首を入れた先には 銀河 伽藍 無調音楽 泣きたくなるような数列がある ...硝子が割れた (昼間は  ソーセージ工場で働いているので  こころが荒んでいるのだった) 第二区画 変形をはじめた樹木に 奇抜な鳥たちのさえずり ハモニカがぐにゃぐにゃになる 溶岩の重たい流れ 谿間の 煮詰まって

【掌編】星屑傘【散文詩】

星が降る予報が出ていた。わたしは星屑傘を先日壊してしまったばかりだったので、今日は家に一日籠っていた。お気に入りの星屑傘だったのだけれども、少し大きな星の欠片を受け止めた時に、破けてしまったのだ。 ここ数年、気候変動によって星が降る日が増えている。星の降る昼間は、太陽に透かした埃のきらめきを強くしたように、大気のあちこちがちらちらと明滅する。晴れた夜は、光の尾を引いて色とりどりの星が降る素晴らしい天体ショーになる。降る星は、微粒子サイズから親指の爪くらいまでの大きさのものが多

『何が見える?』チョコニート #毎週ショートショートnote

*裏お題【チョコニート】で参加させて頂きます。😊 *何が見える? 「・・・貴方の方が早かったね。」 「そりゃそうだ。俺の方がこの島での年期も長い ・・・どこから食べる?」 「残念でした! 貴方を食べる気はないわ」 「キミが先だったら食べようと思ってたのに!」 「フフッ・・・」 ☆☆☆ 【 働かざる者・働く気の無い者は終身刑 】 その法令が WGU (世界政府連合) の合議で決定され施行されてから 半世紀が過ぎた。世界に巣食う《 働かざる者・ニート 》には 【

連載小説🛸宇宙語インフォーマント(上)

 私は比較言語学者。印欧語の研究に明け暮れていた。一通り研究成果を論文にまとめたのだが、学会発表が迫っていた。私はあらゆる質問に答えられるように、宿泊先のホテルの部屋で準備していた。そんな中、今になって思えば、私の研究の方向性を変えてしまった一通のメールが届いた。 「琴野葉先生。お忙しい中、失礼いたします。先生は宇宙語に関心はありますでしょうか?インフォーマントが数名見つかりましたので、先生に宇宙語の記述をお願いいたしたいのですが」  宇宙語?  宇宙人が発見されたのだろ

#宇宙SF編で、屈稿「移住するなら惑星人に住所を聞かなければ」が、 皆様のおかげで、先週最もスキをいただきました。感謝です。 https://note.com/qphead7/n/n5ddda1d20bee

【節分胎教】#毎週ショートショートnote

*お題【節分胎教】に参加させていただきます。😊 *誇りある節分胎教 生命は時の流れと共にその姿を変える・・・ 【人(ヒト)】と呼ばれた種族の 生体5感シグナルの全てが電子化されてから構築された世界では 三次元の物質を要しない星々の地表は自然のままに放置された。 悠久の時を経たとある惑星で・・・ 三次元の星の地表に 生体を放出する新たなプロジェクトが開始された。 母なる《 Mother Bean 》は胎内の育つ命に向けて願う・・・ あなたは誇りある《鬼》の子なの。

連載小説🛸宇宙語インフォーマント(下)[最終話]

前話はこちら(↓) 宇宙語インフォーマント(下)  [ 最終話 ]  私はコメント欄に目を通してみた。さきほどの記事に対するコメントは、以下のようなものであった。 💓💓💓💓💓💓💓💓💓💓💓💓💓 へぇ。私は元気だよ。 一回だけでもいい。私を抱き締めてくれないかな? もう人肌が恋しくて仕方ないのよ。 もし、会ってくれたら、ベッドの上でたくさんお話したいなあ 💓💓💓💓💓💓💓💓💓💓💓💓💓  私は唖然とした。何の変哲もない記事にこのようなコメントが書かれるとは!  たしかに「宇宙

夜空に散りばめられた星々が、星座を形作るように三千世界。

クリアファイルをフレームに入れて インテリアとして飾る記事を 書いたことがあります。 絵画やポストカードや写真のように クリアファイルも一枚一枚が物語。 絵柄にはクリアファイルと出会った 場所、時間、思い出、感情もギュッと 凝縮されているような気がするから。 もしも1000枚のクリアファイルを 美術館のように並べられたら そこにはどんな景色が見えるのだろう。 田んぼアートやナスカの地上絵のように noteという文字をクリアファイルで 描いてみたり。 たとえば皇居で

【かくれんぼ】書庫冷凍 #毎週ショートショートnote

*お題【書庫冷凍】に参加させていただきます。😊 *【かくれんぼ】 ・・・やっと見つけた?! あの日から・・・ 無数に分岐した世界線の中を 何度も生まれ変わって 遠のく記憶の中に 微かに残る想いを頼りに 捜し続けて・・・ やっと見つけた!! ☆☆☆ 《 かくれんぼ 》してたね。 キミもボクもまだ小さくて 当然のように毎日 二人で遊んでいて・・・ その日は《かくれんぼ》していて 鬼だったボクから逃げて・・・ キミは 遊び場だったボクの父の書庫に隠れた。 そこ

永劫流刑惑星[幻聴ラヂヲ]

今日聞こえてきた怪電波は、上空の猛烈な寒気のせいか、 受信状態が悪く、いつにも増してよくわからない話だった。 が、スルーするには惜しい点もあったのでメモしておく。 ◇  この惑星は永久流刑地だそうだ。他の星の重罪人がこの星に送り込まれるのだという。ここまでなら、昔からあるトンデモ話のようだが 囚人に対して、どうしてそんなコストをかけるの?  理由はいつくかあるようだが、もっとも基本的なことは 魂が不滅だから  極刑… 死刑にしても魂は不滅で、何度でも再生するから。

ストロベリー星雲 【詩/宇宙SF】

紅いリンゴ 青いリンゴ たくさんの星がつまったリンゴ フルーツヨーグルトが流れる冬の銀河 (夢が叶いましたね) 二十億光年の彼方からブルーベリー波動 (こんな世界が来るとは思いませんでした) わたしたちのシュガーキューブは ストロベリー星雲の最高度地点に来ています 八本足でパンケーキを這いまわった時代 不法侵入のアリンコが青っぽかった時代 とうの昔に終わっています ここから先は 三十二色のクリームがハモり合う時空 (ククク といいにおいがするのです) (グッ

宇宙は夜宙[ト説]

 瞬間、古代のことが頭に浮かびました。  ここからは、トンデモ野郎のわたしに閃いた仮説。  古代にあった二重政権…… 昼間にマツリゴト(政)をするのはナンバー2の男王で、トップの女王は夜にマツリゴト(祭祀)を行ったという話に、突如、リアリティを感じたのです。  かつて、日が暮れてから活動をはじめる人たちがいた。  その人達は、祭祀を司る人たちだった。  原始祭祀というのは、もしかしたら夜に行うものだったのでは?  むろん常識は違いますね。スタンダードは「太陽信仰」だっ

『星を継ぐもの』から始まる大人気SF小説シリーズ最終巻『ミネルヴァ計画』が12月11日に発売! あらためてシリーズ既刊をご紹介します!

1980年の翻訳刊行以来、長く愛され続けているジェイムズ・P・ホーガンのSF小説『星を継ぐもの』。2024年1月に実施した創元SFオールタイム・ベスト読者投票でも堂々の1位を獲得した作品で、シリーズ累計部数は150万部を突破しています! そして、そのシリーズ第5弾にして最終巻となる『ミネルヴァ計画』が12月11日に刊行決定いたしました! 壮大な謎と想像を超える未知の世界に、天才的原子物理学者ヴィクター・ハント博士と奇矯な生物学者クリスチャン・ダンチェッカー教授らが挑む本シ

年を重ねても変わらない。もう一つの手帳のように。

手帳は自分あての手紙のようなもの。 日々の出来事や想いを書き込んだり やりたいことをリストアップしたり。 資格勉強の合間に クリアホルダーを眺めていたら 手帳と似たような役割を 持っていることに気づきました。 クリアホルダーには 毎年の「健康診断の結果」や 取得した「資格の合格証書」など 保管しています。 年が変わっても手帳のように 新しいのに買い替える必要がない。 資格の履歴と 健康の傾向が 蓄積されていく。 健康診断の結果とか 定期的に増えていくけど 種類は

SF小説『一億年のテレスコープ』感想

私は大学院に進学するとき、大袈裟かもしれないが、宇宙に進出するような気分だった。自分のまだ知らないことを知りたい、その一心で哲学という未知の世界の門を叩いた。そこで色々迷うことも多かったが、あの時の好奇心に嘘はなく、今も後悔はしていない。 その時のことを思い出させてくれて、なおかつ、自分の背中を押してくれるような本と出会った。 ただし比喩としての宇宙ではなく、マジの宇宙についての本だ。 その本は、春暮康一『一億年のテレスコープ』(2024年)である。結論からいうと素晴らし

雪が降る② #シロクマ文芸部

「雪が降る」から始まる小説・詩歌・エッセイなど 締切は1/19(日)23:59。 *詩のような感じで、、参加させていただきます。😊 *とある夢の風景 雪が降る・・・ 誰の目にも触れないままに 終焉を迎えて綴じられる 関りさえ僅かの幾つかの階層宇宙の狭間で 見かけ上は死を迎えている無数の星々が 生命を惜しむ走馬灯の記憶のように 壮大な時空の夢をみる・・・ 始まりも終わりも無い出来事の まるで終わりを演じて美しく装うように 遠大な架空に帰す歴史の記憶を纏って 神々で

手帳に記されない時間。偶然の扉を開けて。

手帳には一年がどんなふうに進んでいくのか スケジュールがゆるやかに記されています。 でも手帳には記せないこともあります。 たとえば、まだ世に生まれていない 未来の物語。 「2025年夏ドラマ〇〇を観る」って 目標を立てようとしても 手帳に書いた時点ではドラマ〇〇が 存在していないから、立てられません。 「2025年夏のドラマを1作品観る」って 書くのが現実的かな。 目標にもスケジュールにも入れてないけど つい夢中になって寄り道しちゃうこともあります。 予定通りに

『とある山頂でバカが一人』来年は・・・② #シロクマ文芸部

「来年は」から始まる小説・詩歌・エッセイなど・・・ 締切は1/1(水)23:59。 *バカな男で参加させていただきます。よろしくお願いします。😅 *とある山頂でバカが一人 来年は来ない。 この地に来年が来ないことは多くの人々の周知の事実だ。 だが、どうすることもできない・・・ただ、知らなかったフリをして 何事もなかったかのように妄想しつつ受け入れるしかない。 方法なら一つだけあった。 一定数以上の集合意識で世界線を変えて別の次元に移行して 何事もなかったかのような

連載小説🛸宇宙語インフォーマント(中)

前話はこちら(↓)  学会発表の報告を紀要にまとめた。そのとき、私の脳裏に、先日送られてきたメールのことを思い出した。 「例の宇宙語の件ですが、仕事の一区切りがつきましたので、インフォーマントに会ってみようと思います」    私が送信するや否や、返信がきた。 「琴野葉先生、お待ちしておりました。例の宇宙語の繁殖力は強く、ここ数日のうちにも激増しております。これから、宇宙語と思われる文面の一部を添付して送らせていただきます」  一般的に未知の言語には、表記する文字がない

『哀しい箱庭』夢を見る・・・ #シロクマ文芸部

「夢を見る」から始まる小説・詩歌・エッセイなど 締切は1/13(月)23:59。 *よろしくお願いします。😊 *哀しい箱庭 夢を見る・・・って 寝ている時に見る夢のことじゃないの?」 「ん? どうしてそんなことを思ったの?」 「ちょっと・・・そんな気がしただけ・・・」 3歳になる息子の言葉に驚きはありませんでした。 普通の幼児とは明らかに違う子供として 母としての私も覚悟を持って接しています。 半年前に、息子の要求のままに 遊び場としての【箱庭】を用意しました

強くなりたかったボクの話(宇宙SFショート)

あれはボクが、まだ子どもの頃だったか。みんなからいじわるを受けて、ある夜に涙がポロッとこぼれてしまったんだ。強くならないといけないから、こんな思いは捨てていった。 それ以来、ボクは泣かなくなった。そうさ強くなったんだ。周りのやつらがボクのことを冷たくなったって囁いていた。ああ、そんなこと知ってたさ。 ーーー そのあと。 一人ぼっちの涙は、星に拾われたという。 しばらく経った、ある夜のこと。 その涙は他の皆からいじめられて、 とうとう天の川に流されてしまったらしい

【スネーク満床】&【ユニーク輪唱】#毎週ショートショートnote

お題は【スネーク満床】。裏お題は【ユニーク輪唱】。 2025.1.11夜までにだいたい410字くらい・・・ *表裏・合わせて参加させていただきます。 本年も宜しくお願いいたします。✨<(_ _)>🎍 *【スネーク満床】&【ユニーク輪唱】 その星の生きとし生けるものたちの宿命として 干支による陰陽五行説「十干」 さらに「十二支」に支配されていた。 十二支にはその年の動物を本性としてあてがわれ 好むと好まざるにかかわらず秘めた性質となって行動にも現れる・・・ 《子(ねず

あなたのそばには、いつだってあなたがいる。

このところ、同窓会やクラス会が続いています。 最後に集まったのはコロナの直前だったよね、というクラス会から、十年ぶりだね、という集まりまで。 旧友の、元氣な顔をみるのはやっぱり嬉しいし……同時に、最後に集まったその頃の情景がよみがえってきて、少し不思議な氣持ちになります。 ちょうど十年前にあった、サークルの同期会。 あのころは、子育ての悩みがピークに達していて……全身、まさにいっぱいいっぱい。 悲しみという水が、体という皮袋にぱんぱんに満ちていて、限界を少し超えていたのかも

未来人の顔は宇宙人顔👽は本当かもね

今の子は親知らずがないらしい それは人類としての進化らしい 20代の時に1日おきに4本抜いたσ( ¨̮ ) ちょっと泣いてます😂 でも歯が少ないということは顎も狭くなるだろうし だんだん逆三角形の宇宙人顔になっていくような…👽 今の量産型の整形顔 オメメだけ大きくて 目と目の間の不自然な鼻の高さもまさに👽 そういえば何かの都市伝説で見た未来人の顔も👽だったな…確かに😓 人工的な整形はさておき 人類が進化していく様を見れるっておもしろい! 𓈒𓏸┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

[ショートショート] ヘドロの夢 - 働いて得られる対価としての緑藻さま [シロクマ文芸部]

 働いて得られる対価として、その昔は「お金」という鉄クズや紙切れが配られていたらしい。  人類とは時々とんでもないことを思いつくもんだ。こんな事、そこら辺の路地裏でたむろするジャンキーどもにもそうそう思いつかないだろう。  その鉄クズや紙切れがないと生活すら出来なかったと言うのだから、とんでもない。資本主義とは現代の俺たちからすれば、とてもマトモとは思えない奇想天外な思想である。  今の時代に生まれて本当によかった…と俺は心底思うのだった。  昨日の夜にたまたま読んだ

日曜作曲劇場『宇宙少年漂流記Ⅱ』

こんにちは菊です この曲は 以前りとるらいとさんが企画されていた 「日曜作曲」に投稿したものの 無歌詞のままではかわいそう ということで 「素敵なおべべを着せてあげようね〜」 みたいな感覚 お地蔵さんによだれかけ(前掛け?)を縫う気持ちで 歌詞をつけてみました〜 歌詞 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 『宇宙少年漂流記Ⅱ』 気になってご縁だって 導いたってnowhere 屋根にのって見るのね go and go and go 君だってご縁待って 道に立ってそう上を 何遍だって見るのね on and on and on 臥煙やってな ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 前回の作曲スケッチ 『365日360度』https://note.com/song_writing/n/na7d011e3bc6a

いつの時代も人は料理に愛を求める

 昨年9月に東京ビッグサイトで行われた「惣菜・デリカJAPAN」で、群馬県富岡市に本社を置くIHIエアロスペースが3Dフードプリンターのデモンストレーションを行いました。  3Dフードプリンターとは、ペーストに加工した食品を3Dプリンターのインクとして用い、食べられる立体構造物を自在に作り出す装置です。     従来の食品製造装置と違うのは、高い汎用性です。これまではケーキを作る装置ではケーキしか作れませんでした。しかし3Dフードプリンターではアタッチメントを替えたり、材

[ショートショート] 沈む寺 - 宇宙の構造について

 宇宙の底が発見されてから宇宙物理学界隈は大騒ぎであった。  これまで宇宙の形状は球体だとかドーナツ型だとかいろいろ言われてきたが、じょうご型であることがわかり、膨張しているように見えて実は下に向かってすぼまっていることが観測されたのだ。  その先っぽ…つまり宇宙の底には何があるのか。  知りたがりの人類は、黙々と宇宙の底を観測し続けた。  宇宙の底の底、果てしなく深いその場所をどこまでまでも拡大していける超高解像度のレンズを開発し宇宙の底を追い求めた。  そしてつ

意識は科学的根拠を超越した存在

人間の意識は、科学的根拠を超えた領域に到達する力を持つ特異な存在である。科学は自然界を体系的に理解するための有効なツールであり、観測や実験に基づいて多くの謎を解き明かしてきた。 しかし、意識そのものについての科学的説明は未解決のままであり、私たちが感じる「主観的な真実」を完全に捉えるには至っていない。このエッセイでは、意識が科学的根拠を超越した存在である理由を、生物学的、哲学的、そして科学の限界という観点から論じてみよう。 まず、意識の基盤である人間の脳は、物理的な神経細

貧困者は子を差し出せ?[幻聴ラヂヲ]

 今日も聞こえてきたどこかの星の怪電波  今回、聞こえてきたのはセンセーショナルな見出しで売る低俗週刊誌のような内容だった。というのもタイトルが 「貧困家庭の子どもにブタのエサを支給!」 だったからだ。要約するとこんな感じだ。  しかし、怪電波の発信者はこう云う。 とまあ、そんな内容だった。  ちなみに、その星の多くの人々は、その政策に同意しているらしい。「貧困層には子供を育てる資格がない!」という考えが主流のようだ。発信者が激しい口調で難じているのには、そんな市

第二種販売:法令 ✅販売業者による保安台帳(保存期間の定めなし) →販売業者が高圧ガスを容器により授受した場合、その高圧ガスの引渡先の保安状況を明記した台帳の保存期間は定められていない ※液石則第41条(販売業者等に係る技術条の基準) ❌記載の日からN年間と定められているは誤り💦

初めての・・・ #シロクマ文芸部

「初めての」から始まる小説・詩歌・エッセイなど・・・ 締切は1/5(日)23:59。 *参加させていただきます。 よろしくお願いします。😊🎍 *初めての・・・ 初めての朝は死を迎えた翌日だった。 朝がそう思えた理由は、初めて対面する世界に思えたからだ。 音も匂いも皮膚感覚も…初めての感覚で生まれ変わった気がした。 無条件の心地良さが今の自分を包んでいる・・・ 困ったことに、自分が死んだという以外の記憶が 残されていないことだった。男? 女? 自分のことはどう言ってい

「電球のかぐや姫」#下書き再生工場〜もう帰りたい〜

本田すのうさんの企画、#下書き再生工場。 誰かの下書きをお題として、別の人が執筆するという素敵な試みだ。私も参加したいと思い、とらふぐ子さんの「もう帰りたい」というお題を使わせてもらった。(素敵なアイディアありがとうございます!) ぜひ読んで!と言いたいところだが、いかんせんめちゃくちゃ長くなってしまった。本編16080文字前後、時間があるときに読んでほしい。 ジャンルは、科学の歴史✖️ファンタジーである。 舞台は19〜20世紀のアメリカ。 とある天才発明家の若い助手で

【ええねん会議】#毎週ショートショートnote

お題は【忘年怪異】。裏お題は【ええねん会議】。 2024.12.21夜までにだいたい410字くらい・・・ *裏お題に参加させていただきます。😊 *永年会議 年の瀬を迎えた神々の世界で 元々は神々の遊び場として創生された宇宙の 存続か消滅かを審議する《永年会議》が執り行われていた。 幾層にも枝分かれした時空に興味さえ失っている神々にとって 宇宙だの銀河だの惑星だの時間の流れだのは全て無価値だった。 「提案だが・・・これまでの宇宙の全てを廃棄して、いっそのこと 最初から

【決闘年越しそば】&【豪華絢爛仕事納め】&【手加減無用鍋】#毎週ショートショートnote

お題1【決闘年越しそば】 お題2【豪華絢爛仕事納め】 裏お題【手加減無用鍋】 2025.1.4 夜までにだいたい410字くらい・・・ *表裏まとめて参加させていただきます。よろしくお願いします。😅 *年越し天上界 今年も終わろうとしている。 天上では、地上からの絢爛な収穫物に満たされ 生きとし生ける あらゆる感情エネルギーを糧として 豪華絢爛な仕事納めも済ませた。 地獄の釜では苦痛にのたうつ悲鳴さえも隠し味として 鬼たちの手加減無用な鍋も食べ頃に煮えたぎっている。

『夢の月乗り』3 気づけば東の空白み。夢さん泣き泣き涙粒。ポロリポロリと流れ星になったとか。 「ポトとなんじゃろ雨かいな?」 なんて目覚めたお月さん。泣いてる夢さん見つけてはヨシヨシなぐさめ帰ります。明日の夢へ帰ります。夢さん月に乗りまして、夢の月乗り。これにてメデタシメデタシ。

火星人 【詩/現代詩】

この前 はじめて あいつらに会ったとき みじめな気持ちになった こっちの方がまだましだ とか まさかこんなふうではないだろう とか もっとひどいのかも などと 一喜一憂して はてもなく あれや これや あんなこんなで もやもや おわりなき妄想が わいた あいつらは みえるたびに かたちを変えるので ぼくらの意識も安定しない ボールになったり トゲトゲになったり 戦車になったかと思うと 花瓶だったり 見る方向でかわる いまいましい ミサイルぶち込んで きれいさっぱりと など

真相を知る女(ひと)

「……ぉきさーん  球沖さーん  球沖 地世さーん」 ピッ ピッ ピッ ピッ 「球沖さーん  球沖 地世さーん」 「ん、んん……」 「気が付かれましたか?  球沖さん」 「……ここは?」 「病院です  ご自宅の前で倒れているところを運ばれて  3日ほど眠っていらっしゃいました」 「……3日も?  ……!! えっと、今日は何日ですか?」 「2025年1月16日 朝の8時です  1月12日の深夜遅くに運ばれてきたんですよ  先生を呼んできますね!」 1月12日

暑苦しい方程式(SFショートショート)

  未来の宇宙。主人公の鯛津渉(たいつ わたる)は緊急艇に乗りこんで、ある惑星に向かっていたが……。  以前noteに乗せた『クールな方程式』に引き続き、トム・ゴドウィンの『冷たい方程式』に触発されて書いた作品です。『冷たい方程式』や拙作『クールな方程式』を未読でも読める小説です。  俺の名は鯛津渉(たいつ わたる)。スペース・パイロットである。  マザー・シップから発進し、2180年の宇宙を疾走する緊急艇(エマージェンシー・シップ)……略してESの操縦席でホロコミックを読

書いていく。つないでいく。「観音さまがやってきた」

先日、わたしのところに観音さまがやってきました。 そして、その翌朝に、こちらの素敵な記事を読みました。 あやのんさんの、「観音さまがやってきた( ゚Д゚)✧♡」。 あやのんさんのところに、観音さまがやっていらしたそうです! 詳しくは、あやのんさんの記事をお読みいただけたらと思いますが、パソコンのデスクトップの背景に、突如こちらの観音様が現れたのだそう。 もちろん、そういう操作を、全くしていないにもかかわらず、です。 あやのんさんは、多くのnoterさんに心の拠り所を与

うちの嫁は土星人

1. 土星へ出張、そして忘れ物 宇宙開発企業に勤めるサラリーマン・陽介は、土星の研究プラントに長期出張を命じられた。地球から土星へ行くにはスペースシャトルで三週間かかる。まだ未開発の土地が多く、ぽつんと10のプラントがあるだけ。 無事に土星のプラントへ到着した陽介だったが、上司に報告書を提出する直前に 昇進に関わる重要な書類を地球に忘れた ことに気づく。 「終わった……俺の出世は終わった……」 休憩時間、宇宙服のヘルメットを外し、プラントの喫煙エリアでため息をつきなが

映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』続編の影がチラリ

ガンダムオタクにとって、年末から今年の1月は驚きの連続でしたね。もちろん、ジークアクスの影響ですよ。 もう!!!監督を務めている鶴巻さん、脚本の榎戸さん、そして庵野さんにはやられました。もう! で、2日前、ガンダム関連で大きなニュースがありました。なななんと、『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』続編が現在進行形で制作されているという情報です。エビちゃんも続編を楽しみにしていたので、気になっています。 松竹が1月23日に「松竹創業130周年記念 2025−26年ラインナ

[ショートショート] まるでシャボン玉のように地球がぐんにゃり曲っている

 地球がぐんにゃり曲がっている。  まるでシャボン玉の表面で模様が動いて見えるように、ぐんにゃり曲がって見えるのだった。  私は宇宙空間に一人で浮かんでいる。事故だった。  後ろを向けば真っ黒な何もない空間。そちらを向くのは怖かった。ひと時も地球から目を離したくない。  私はここで死ぬのだろう。  朦朧とする意識の中で私はうっとりと地球ながめた。  地球がぐんにゃり曲がっている。  ああ、なんと美しい光景だろう。これを見ながら死ねるのならば、私の人生も幸せだった

ショートショート:太陽系内旅行

金井6世は、自分の銀行残高を見て、甲高い声を上げるのをぐっと我慢した。 遂に、小さい頃から憧れていた宇宙旅行に行けるのだ。 マリネリス峡谷清掃のバイトをずっと行ってきた苦労がようやく報われる。しかも、長年の夢だった「太陽系で最も美しい日の出」を見ることができる。 科学の発展により、太陽系内での宇宙旅行が行えるようになった。 とはいえ、パスポート取得や高額の旅行代により、誰もが行けるものではない。 金井6世は大学生になったあと必死でバイトし、無事宇宙旅行へ行けるだけのお金を貯

+2

ノアの方舟🛶

いつかの宙のゆりかご

私の朝の日課は、壁一面の透明な蜂の巣に挨拶をすることだ。強化クリスタル素材で作られた正六角形の集合住宅には、蜂ではなく蚕が住んでいる。立派な白い繭がほとんどの小部屋を占めていて、なんとも嬉しい気持ちになった。 蚕たちは、この宇宙ステーションの宝だ。半世紀前、宇宙で一から養蚕を、という前代未聞の実験が大成功した。今では宇宙で織られた絹は「星の竪琴」というブランド名で世界中に知れ渡っている。 タブレットを片手に繭の様子をしっかり確認する。この宇宙ステーションでは桑の葉の栽培か