[伝奇]不死の国[幻聴ラヂヲ]
今日も聞こえてきたどこかの星の怪電波
その星には、魔性の国、というのがあるらしい。
それはそれは穏やかな気候に恵まれ、美しい土地なのだが、それが故にか、幾度もの侵略にさらされてきた。
不思議なのは、その後のことである。
いずれの侵略者もしばらくすると、穏やかなやさしい性格になり、元々いた先住民の性格に似てきて、そこの土地の伝統や文化を半ば以上受け継ぐのだそうだ。
それだけではない。土地への愛情が高じて、あたかも自分たちの祖先がこの国を作ったと思い込む。まあ、人間誰しも己を