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『とある山頂でバカが一人』来年は・・・② #シロクマ文芸部
「来年は」から始まる小説・詩歌・エッセイなど・・・
締切は1/1(水)23:59。
*バカな男で参加させていただきます。よろしくお願いします。😅
*とある山頂でバカが一人
来年は来ない。
この地に来年が来ないことは多くの人々の周知の事実だ。
だが、どうすることもできない・・・ただ、知らなかったフリをして
何事もなかったかのように妄想しつつ受け入れるしかない。
方法なら一つだけあった。
一定数以上の集合意識で世界線を変えて別の次元に移行して
何事もなかったかのような継続する世界を受け入れる・・・
そのチャンスはあったが、人々はそれを放棄した。
宿命に身を委ねる道を選んだのだ。
俺も同族の一人としてこの世界と共に終える運命を選んだ。
この世界も最終日を迎え、あと数時間を残すのみとなった。
今さら何を望む? あるなら教えてくれ!
縁(えにし)の教えに「バカほど高いところが好き」とあるが
最後の場所を標高の高い場所に求めたのも本能的に
俺がバカなことを証明している。
あと何時間残されている?
消滅へのカウントダウンの趣味もないから時計は捨てた。
心臓の鼓動だけが時を刻んでいる・・・
見下ろした世界は静まり返っていて命の営みも感じられない。
世界中のバカが先走るように消滅したかのようだ・・・
笑えるぜ!!
シンとした冬空には満天の星々がこれでもかってくらいに
綺麗に輝いてやがる・・・☆
バカのご褒美の特技に空を飛べる能力をくれよ!
最期にちょっとだけ楽しませてくれよ・・・!!
来年を想えば鬼が笑う? あぁ、大いに笑ってくれ!
俺も笑いながら・・・・・・?!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【了】
*このお話はフィクションです。😅
バカは死ななきゃ治らない・・・じゃなくて! 年越しを迎えて
縁起でもないお話で申し訳ありませんでした!<(_ _)>💦
どうかよいお年をお迎えください✨