Web東京創元社マガジン

東京創元社の公式noteです。個別のお問い合わせは https://www.tsogen.co.jp/otoiawase.html にどうぞ。

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マガジン

  • 創立70周年記念企画

    2024年、東京創元社は創立70周年を迎えました。それを記念した企画を順次アップいたします。

  • 紙魚の手帖

    東京創元社の隔月刊文芸誌『紙魚の手帖(しみのてちょう)』に掲載された記事をご紹介します。

  • 解説・あとがき

    東京創元社の書籍の解説・あとがきを掲載します。なかにはここでしか読めないオリジナルの解説・あとがきも。

  • イベント情報

    東京創元社の刊行物に関連するイベント情報や公式レポートをお届けします

最近の記事

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東京創元社からのごあいさつ

noteをご覧の皆さま、はじめまして。 東京創元社と申します。創元推理文庫や創元SF文庫などをはじめとする書籍を刊行している、東京にある出版社です。「くらり」という公式マスコットキャラクターがいます。 もともとは大阪にある創元社という出版社の東京支社でしたが、1954年に東京創元社としての営業を開始し、今年2024年で創立70周年を迎えました。 これまでは別のサービスを用いてウェブマガジン「Web東京創元社マガジン」を運営していましたが、このたびウェブマガジン全体をno

    • 大正8年を舞台に、屋敷での不可能犯罪を描く辻真先最新刊『命みじかし恋せよ乙女 少年明智小五郎』

      『深夜の博覧会』『たかが殺人じゃないか』『馬鹿みたいな話!』の〈昭和ミステリ三部作〉に続く、辻真先の最新作『命みじかし恋せよ乙女 少年明智小五郎』は大正8年(1919年)の東京。まだ、世田谷区が世田谷村だったころの駒沢周辺がその舞台。  帝国新報の記者・可能勝郎が玉電(東急田園都市線の前身)の駅に降り立ち、取材先の守泉家に向かいます。守泉家は、広大な敷地の中に上空から見ると平仮名の「む」のような形をした「むの字屋敷」。そこで巻き込まれた、不可能犯罪に勝郎と、そして当時売り出し

      • 『アンソロジー 料理をつくる人』刊行記念!スタッキングマグカッププレゼントキャンペーン【12月2日〆切】

        西條奈加、千早茜、深緑野分、秋永真琴、織守きょうや、越谷オサム……6名の人気作家が集結した『アンソロジー 料理をつくる人』(創元文芸文庫)が本日11月20日に発売されました。その刊行を記念して、プレゼントキャンペーンを開催いたします! 東京創元社のX(旧:Twitter)公式アカウントをフォローして下記ポストをリポストした方の中から、抽選で「3名様」に東京創元社の公式キャラクター「くらり」と、くらり愛用の帽子「ニル」を描いたスタッキングマグカップ1セット(くらり柄×1、ニル

        • 圧倒的スピードで疾走するドイツ・ミステリの新星! 2か月連続刊行第一弾のマルク・ラーべ著、酒寄進一訳『17の鍵』を発売前に先読みしてみませんか?【11月26日〆切】

          ■ドイツ・ミステリ『17の鍵』とは? みなさまこんにちは。翻訳班HSです。 2025年1月、マルク・ラーべ著、酒寄進一訳『17の鍵』が創元推理文庫で刊行されます。こちらはシリーズ1巻目で、なんと翌月には2巻目の『19号室(仮)』も出版となります。 2か月連続刊行の〈刑事トム・バビロン〉シリーズは、ベストセラー作家マルク・ラーべによる刑事トム・バビロンと臨床心理士のジータ・ヨハンスが難事件に挑むドイツ・ミステリです。全4作で、本国でシリーズ累計43万部を突破しています。そ

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        • 大正8年を舞台に、屋敷での不可能犯罪を描く辻真先最新刊『命みじかし恋せよ乙女 少年明智小五郎』

        • 『アンソロジー 料理をつくる人』刊行記念!スタッキングマグカッププレゼントキャンペーン【12月2日〆切】

        • 圧倒的スピードで疾走するドイツ・ミステリの新星! 2か月連続刊行第一弾のマルク・ラーべ著、酒寄進一訳『17の鍵』を発売前に先読みしてみませんか?【11月26日〆切】

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        • 創立70周年記念企画
          19本
        • 紙魚の手帖
          20本
        • 解説・あとがき
          7本
        • イベント情報
          12本

        記事

          【11月20日発売】D・M・ディヴァイン『ロイストン事件』創元推理文庫にて復活!

          D・M・ディヴァインの『ロイストン事件』が復活します。 知る人ぞ知る本格ミステリ作家だったディヴァインの日本初紹介はいまからちょうど30年前の1994年。社会思想社の現代教養文庫から文庫内叢書〈ミステリ・ボックス〉の一冊として、デビュー長編『兄の殺人者』が翻訳されました。その後、『五番目のコード』『ロイストン事件』『こわされた少年』(すべて野中千恵子訳)と四作が出たところで紹介が一時ストップしましたが、2007年に『悪魔はすぐそこに』(山田蘭訳)から創元推理文庫で翻訳が再開

          【11月20日発売】D・M・ディヴァイン『ロイストン事件』創元推理文庫にて復活!

          くらりとジャン=ジャック・ニャン吉がホフマン『牡猫ムルの人生観』(11月29日発売)について、ちょっとだけ語り合う。

          東京創元社の公式キャラクター「くらり」とお友達のジャン=ジャック・ニャン吉が、11月29日発売の『牡猫ムルの人生観』について何やら語り合っているようです。 くらり「ねえねえ、いつも悩んできたけど、僕たちも『人生』って言葉を使ってもいいんニャ」 ジャン=ジャック・ニャン吉(以下J=J.N)「ああ、今度E・T・A・ホフマンの『牡猫ムルの人生観』が出るから自信を持ったんだね? くらりくん」 くらり「そうだニャ。ドイツロマン派の鬼才E・T・A・ホフマンがそう言っているんだから大丈夫

          くらりとジャン=ジャック・ニャン吉がホフマン『牡猫ムルの人生観』(11月29日発売)について、ちょっとだけ語り合う。

          第34回鮎川哲也賞・第2回創元ミステリ短編賞・創元ホラー長編賞贈呈式レポート

          2024年10月25日、飯田橋のホテルメトロポリタン エドモント〈悠久の間〉にて、〈第34回鮎川哲也賞〉ならびに〈第2回創元ミステリ短編賞〉、〈創元ホラー長編賞〉の贈呈式が開かれました。 〈第34回鮎川哲也賞〉には山口未桜氏の『禁忌の子』が、〈第2回創元ミステリ短編賞〉には歳内沙都氏の「桜越しに空を撮る」が受賞作として選出されました。 また、東京創元社創立70周年を記念して開催された〈創元ホラー長編賞〉には、上條一輝氏の『深淵のテレパス』(刊行に際して受賞時の『パラ・サイコ

          第34回鮎川哲也賞・第2回創元ミステリ短編賞・創元ホラー長編賞贈呈式レポート

          くらりぶらり旅「小市民たるもの人様の鮎をうらやむニャかれ」編――『小市民シリーズ』モデル地レポート――

          こんにちは編集部のKMです。 こちらは蝶ネクタイをなくした弊社マスコットのくらり氏です。 差し色の赤がないだけで妙な威圧感が生まれます。去る三連休、このくらり氏と名古屋市・東山動物園を訪ねました。東山動物園といえば国内有数の大型動物園で、特にコアラが有名です。浮かれて記念撮影に及んだのですが…… どうも周囲の楽しさから浮いていました。アンドレイ・クルコフ『ペンギンの憂鬱』では黒白の体色ゆえにペンギンが葬儀に雇われていましたが、当然ペンギンは動物園にも馴染んでいます。同じ

          くらりぶらり旅「小市民たるもの人様の鮎をうらやむニャかれ」編――『小市民シリーズ』モデル地レポート――

          【創立70周年記念企画】エッセイ「東京創元社、私の一冊」その8:「『布のおしぼり』というものに、 巡り会えなくなって久しい。 」原宿

          東京創元社では創立70周年を記念して、全国の書店様で2024年4月と7月、そして11月の3回「創立70周年フェア」を開催します。そのうち7月のフェアでは『創立70周年記念小冊子』という文庫本サイズのブックレットを作成し、配布しました(2024年11月現在、小冊子の配布は終了しております)。 その中で「東京創元社、私の一冊」というテーマで小説家、編集者、声優、ライター、詩人、歌人等、各方面で活躍される総勢15名の皆様に小社で刊行している書籍を1冊お選びいただき、その本にまつわ

          【創立70周年記念企画】エッセイ「東京創元社、私の一冊」その8:「『布のおしぼり』というものに、 巡り会えなくなって久しい。 」原宿

          2024年ポッキー&プリッツの日記念、青崎有吾の短編「天使たちの残暑見舞い」を全文無料公開!【11月15日まで】

          先日、第77回日本推理作家協会賞贈呈式が行われ、『地雷グリコ』で受賞された青崎有吾さんのお祝い会にも参加してきました。その会場でも、多くの作家さんが『地雷グリコ』各話のトリック談義をしており、改めて影響力の高さに驚かされました。 さて、昨年に続きまして青崎さんのご厚意により、ポッキーゲームが作中に登場する「天使たちの残暑見舞い」(創元推理文庫『風ヶ丘五十円玉祭りの謎』所収)を11月15日まで無料公開いたします。『地雷グリコ』でファンになった読者のみなさま、「グリコ仲間」の傑

          2024年ポッキー&プリッツの日記念、青崎有吾の短編「天使たちの残暑見舞い」を全文無料公開!【11月15日まで】

          『星を継ぐもの』から始まる大人気SF小説シリーズ最終巻『ミネルヴァ計画』が12月11日に発売! あらためてシリーズ既刊をご紹介します!

          1980年の翻訳刊行以来、長く愛され続けているジェイムズ・P・ホーガンのSF小説『星を継ぐもの』。2024年1月に実施した創元SFオールタイム・ベスト読者投票でも堂々の1位を獲得した作品で、シリーズ累計部数は150万部を突破しています! そして、そのシリーズ第5弾にして最終巻となる『ミネルヴァ計画』が12月11日に刊行決定いたしました! 壮大な謎と想像を超える未知の世界に、天才的原子物理学者ヴィクター・ハント博士と奇矯な生物学者クリスチャン・ダンチェッカー教授らが挑む本シ

          『星を継ぐもの』から始まる大人気SF小説シリーズ最終巻『ミネルヴァ計画』が12月11日に発売! あらためてシリーズ既刊をご紹介します!

          ピーター・S・ビーグル『最後のユニコーン 旅立ちのスーズ』、キャサリン・アーデン『魔女の冬』、鈴森琴『騎士団長アルスルと翼の王』、村山早紀『さやかに星はきらめき』…紙魚の手帖vol.15(2024年2月号)書評 三村美衣[ファンタジイ]その2

          【編集部から:この記事は東京創元社の文芸誌〈紙魚の手帖〉vol.15(2024年2月号)掲載の記事を転載したものです】 『最後のユニコーン 旅立ちのスーズ』(井辻朱美訳 ハヤカワ文庫FT 一二八〇円+税)は、ピーター・S・ビーグルの名作『最後のユニコーン』の続編を二編収録した作品集だ。 「二つの心臓」は、金原瑞人訳で『完全版 最後のユニコーン』(学研より二〇〇九年刊)にも収録されていた作品。すっかり年老いたリーア王が、村の娘スーズの願いを受け、最後の戦いに出向く顚末が描か

          ピーター・S・ビーグル『最後のユニコーン 旅立ちのスーズ』、キャサリン・アーデン『魔女の冬』、鈴森琴『騎士団長アルスルと翼の王』、村山早紀『さやかに星はきらめき』…紙魚の手帖vol.15(2024年2月号)書評 三村美衣[ファンタジイ]その2

          【11月9日刊行】勝山海百合/ベッキー・チェンバーズ『ロボットとわたしの不思議な旅』(細美遙子訳、創元SF文庫)解説[全文]

          本稿は2024年11月9日刊行の『ロボットとわたしの不思議な旅』巻末解説を転載したものです。(編集部) 喫茶去(お茶を飲んでいきなさい)  本書はアメリカの作家ベッキー・チェンバーズの、「緑のロボットへの賛歌」“A Psalm for the Wild-Built”と、「はにかみ屋の樹冠への祈り」“A Prayer for the Crown-Shy”の、Monk & Robot二部作と呼ばれるふたつのノヴェラの邦訳である。前者は二〇二二年のヒューゴー賞、ユートピア賞(希

          【11月9日刊行】勝山海百合/ベッキー・チェンバーズ『ロボットとわたしの不思議な旅』(細美遙子訳、創元SF文庫)解説[全文]

          【11月9日刊行】99歳と97歳の姉妹の大冒険! 訳者あとがき全文公開 髙山祥子/C・J・レイ『ロンドンの姉妹、思い出のパリへ行く』(東京創元社)

          この記事は2024年11月9日発売の『ロンドンの姉妹、思い出のパリへ行く』訳者あとがきを転載したものです。(編集部) 『ロンドンの姉妹、思い出のパリへ行く』訳者あとがき 髙山祥子    ロンドンの老舗デパートの最上階にある、眺めのいいカフェで、すてきな中年男性につきそわれて二人の老婦人がアフタヌーンティーを楽しんでいる。そんな光景を目にしたら、それは本書の主人公であるジョゼフィーンとペニー、そして彼女たちの甥の息子、アーチーかもしれない。ジョゼフィーンは九十九歳、その妹

          【11月9日刊行】99歳と97歳の姉妹の大冒険! 訳者あとがき全文公開 髙山祥子/C・J・レイ『ロンドンの姉妹、思い出のパリへ行く』(東京創元社)

          営業部日誌「信じろ!BPの力!」の巻

           こんにちは、営業部のFです。久々の営業部日誌更新です。今後は毎月なにかしら営業部員の日常や業務報告を行いますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。  さて、ここ最近、何でも良いから何かを作りたいなという欲求がありました。こどもの頃、全くやろうと思わなかったプラモデルでも作ってみようかと思ったり。ジグソーパズルでもやってみようかとか、架空の会社のロゴでも作ってみようかとか。そして結局行動に移さず。……意志の弱い人間です。そんな日々を過ごしていたある日のことです。その

          営業部日誌「信じろ!BPの力!」の巻

          【創立70周年記念企画】エッセイ「東京創元社、私の一冊」その7:「一目惚れ」馳星周

          東京創元社では創立70周年を記念して、全国の書店様で2024年4月と7月、そして11月の3回「創立70周年フェア」を開催します。そのうち7月のフェアでは『創立70周年記念小冊子』という文庫本サイズのブックレットを作成し、配布しました(2024年11月現在、小冊子の配布は終了しております)。 その中で「東京創元社、私の一冊」というテーマで小説家、編集者、声優、ライター、詩人、歌人等、各方面で活躍される総勢15名の皆様に小社で刊行している書籍を1冊お選びいただき、その本にまつわ

          【創立70周年記念企画】エッセイ「東京創元社、私の一冊」その7:「一目惚れ」馳星周